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3月5日 啓蟄の青空と、石巻の雛人形 #私の二十四節気

 「ミミズがいたよ!」

 先週土曜日の朝、ゴミ出しから戻った夫が弾んだ声で教えてくれた。
 その日は天気予報のとおり、朝から快晴だった。

 「すごいね!もう出てきたんだね!」

 そういえば、来週は二十四節気の「啓蟄」だと思い出した。地中で眠っていた虫たちが、日差しの暖かさに誘われ顔を出す時期。

 週末は、夫婦で石巻に帰省することになっていた。
 いつものように、一泊分の着替えなどを車に積んで家を出たのだが、この日は石巻に向かう前に、仙台駅にも寄った。
 西口のアエル5階で開催されていた、ZINEフェス仙台に行くためだった。
 車を駐車場に停めて、広いペデストリアンデッキを歩く。冬用のコートではない薄手の上着で外出するのは、今年に入ってから初めてだった。それでも、背中が軽く汗ばんだ。

 「さすがに、もう春だねぇ。」

 何気なくそう言うと、並んで歩いていた夫からは、意外な言葉が返ってきた。

 「いや、3月にあと1回くらいは降るんでないか。」
 「え?仙台でも?」

 私の生まれ育った北海道ならこの時期の雪は日常だが、仙台市内は、東北とはいえ雪が少ない印象だった。
 けれど、夫は冷静だった。

 「うん、降るよ、多分。」


 夫の言葉は、正しかった。

2026.3.4.仙台市内某所


 暖かい日が続いたのも、月曜まで。
 火曜日の朝、カーテンを開けると、外は真っ白だった。
 ベタ雪もしくはボタ雪と呼ばれる湿気を多く含んだ雪。車の上には、5センチ以上こんもりと積もっていた。


 さらに、翌日の水曜日は気温低下。
 前日の雪こそ溶けて晴れ間はのぞいたものの、冷たい強風。
 体感温度は、ほぼ0度。
 外での仕事には、なかなか厳しい状況だった。

 そして、今朝。
 空は、晴れていた。

2026.3.5.啓蟄の朝の仙台市内某所
空が青い


 快晴、ではあるけれど暖かいとは言い難く、でも寒さは昨日までほどでもなく。
 まさに、三寒四温。
 昔の人は、上手い表現を生み出したものだなとあらためて思う。

 それにしても、先週のミミズは今、どこにいるのだろう。
 寒暖差に一喜一憂するのは人間だけで、自然界の生き物たちにとっては、このくらいの寒暖差は毎年恒例なのかもしれない。
 そう思いつつも、やはり、気になってしまう。


 人にも、自然にも、穏やかな季節が訪れますように。



 ちなみに、先週末の帰省では、石巻の義実家に雛人形を飾ってきた。

北海道から持って来た雛人形


 以前にもnoteに書いたが、姉が生まれた翌年に我が家にやってきたという雛人形は、当然、私より年上である。


 末っ子の私が実家を離れてからは、長い間、実家でも飾られることは無かった人形たち。
 数十年の年を経て、再び毎年飾られることになった上、ご近所の方々までもが見に来てくれるようになった。
 持ってきて良かった。
 昭和の時代の雛飾りゆえにあちこち傷みもあり、何年か後には人形供養的なところにお願いして処分しなければならないだろうとは思う。
 けれど、その日までは出来るだけ長く、大切に飾ってゆこうと思う。

 



 今回も、「はし」さんの投稿企画「私の二十四節気」に参加させていただきます。


 前回の「雨水」の投稿記事をはしさんがまとめてくださいました。
 はしさん、いつもありがとうございます。


#私の二十四節気

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