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マインドフルネス瞑想を「習慣にする」とは? 後半 【マインドフルネスを習慣化する生き方9】

マインドフルネス瞑想を習慣化する生き方、始めてみませんか?

前回は、「習慣」を変えるための鍵である「状況」(きっかけ)と、マインドフルネス瞑想の習慣化の関係について述べました。

そして、もうひとつ「習慣化」のために大切なのは「報酬」です。

しかしながら、マインドフルネス瞑想を始めてみても、一度始めると止まらなくなるオンラインゲームやギャンブルと同じように、脳の報酬系(快感回路)を刺激することで「快感」が与えられることはほとんどないと考えられます。


すぐに報酬が与えられることは「習慣化」のために重要な点であるということは先述しましたが、マインドフルネス瞑想を始めてみても、ドーパミンが大量にドバドバ放出されるような、分かりやすいご褒美がただちに与えられるわけではないのです。

むしろその反対で、最初の頃は「快感」どころか「退屈」なうえ、時に不愉快な気持ちになるかもしれません。

たとえば、長い時間姿勢を崩さずに座り続けていれば、腰や足のあたりに痛みや痺れを感じることもあります。

また私自身の経験を言うならば、瞑想に取り組んでいる間、自分が過去にやらかした大きな失敗のことなど、苦い記憶がよみがえってくることもありますし、自分の中の劣等感や承認欲求、他人へのねたみや憎しみ、現状や世の中に対する怒りや不満、といった穏やかではない感情が渦巻いていることに気づくこともあります。

つまり、瞑想中は普段から目を背けていた自分自身のネガティブな感情に向き合うことにもなるのです。

さらに、もし毎日時間に追われる忙しい生活を送っていれば、「他にやるべきことがたくさんあるのに、何でただ座って呼吸に集中しなければならないんだ」と、じっとしていること自体が不快であると感じ、マインドフルネス瞑想をしばらく続けた後に生じる変化に気づく前にやめてしまうかもしれません。


つまり、「瞑想」の「習慣化」は、ただちに報酬が与えられないという点においても、簡単ではないのです。

ところが、もし瞑想を習慣化することが出来れば、ささいなことにストレスを感じてイライラしなくなる、自制心が養われる、などの恩恵が与えられます。

また、後ほど詳しく述べますが、お金や甘いものなど自分の外側にある報酬を求めることが少なくなり、代わりに瞑想すること自体が報酬になります。

すなわちマインドフルネス瞑想の実践において大切なのは、分かりやすい報酬を求めずに継続していくことなのです。



3、いつもの習慣を変え、新しいことを習慣化するには、ご褒美だけではなく、不快感やストレスと付き合うことも必要。

 
三つめは、マインドフルネス瞑想を習慣化するには、不快感やストレスと付き合うことも必要であるということについてです。


この連載の冒頭で、「習慣」とは文字通り、「学習」「習得」によって「~すること」に「慣れる」ことであると述べましたが、

これまでの習慣を変え、新しく始めたことを毎日の習慣にするためには、(慣れないことをして新たな神経回路を構築するという点において)どうしても脳に負荷がかかります。

たとえば、職場の配置転換で、これまでやったことのない仕事をしたら、いつもよりだいぶ疲れた、という経験をお持ちの方は多いと思いますが、慣れないことを行うと、そのことが良くも悪くも「ストレス」になっているのです。

そしてこの「ストレス」になるという点は、ダイエットしたいのに寝る前につい食べ過ぎてしまったり、睡眠時間を削ってまでユーチューブ動画を見てしまったりするといった、いつもの自分のパターンを変えるために、「マインドフルネス瞑想」に取り組むことにおいても同様です。


では「マインドフルネス瞑想」に取り組んだ時、どのようなストレスに襲われやすいのでしょうか?

このことに関しては、「今・ここ」に注意を向けるマインドフルネス瞑想を試してみても、すぐに思考にとらわれたり、雑念が浮かんできたりして、集中が途切れてしまい、「うまくいかない」ことが挙げられます。


そして、「難しい」「正しく瞑想出来ているか分からない」「無理だ」といったように、「出来ない」ことの不快感や不愉快さに襲われることで、「自分には瞑想は向かない」といったような判断を下してしまいます。

しかし私自身は、このような体験を積み重ねながらも、粘り強く、繰り返し練習し続けていくことこそが、マインドフルネス瞑想を習慣化するために必要なのだと考えます。

その理由は、「マインドフルネス瞑想」を新しい習慣にし、これまでの自分を変えていくためには、「出来ないこと」の不愉快さやストレスと向き合い、受け容れ、過程として通過させなければならないからです。

反対に、「出来ないこと」「うまくいかないこと」を嫌がり、避けてしまえば、その時点であきらめてしまうことになるため、マインドフルネス瞑想を日々の習慣として定着させることは難しくなります。


以上ここまで二回にわたり、「瞑想」を習慣にするのは難しい理由についても述べてきましたが、

「瞑想」という行為を毎日の習慣にするというのは、「習慣」というものの性質と相容れないため、なかなか一筋縄ではいかないのです。

そういうわけで、マインドフルネス瞑想を習慣化するためには、何らかの戦略が必要になってきます。

次回へと続きます。



お忙しい中ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます
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