アンガーマネジメントと私②|人生を変えた出会い
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アンガーマネジメントとの出会いが人生を変えた理由
「正しいのに、うまくいかない」違和感
自分は間違ったことを言っていないのに、なぜか人との関係が悪くなる。
そんな経験はないでしょうか。
私自身、まさにそうでした。
職場で怒鳴ってしまう。
空気が凍る。
誰も話しかけてこなくなる。
そして後から、「やりすぎたな」と後悔する。
それでも、心のどこかではこう思っていました。
「でも、言っていることは正しいはずだ」
この“正しさ”と“結果”のズレに、ずっと違和感を抱えていました。
偶然のようで、必然だった出会い
そんな違和感を抱えながら働いていたある日、一本の営業が会社に来ます。
「アンガーマネジメントの研修を、社内で実施しませんか?」
そのときの私は「アンガーマネジメント」という言葉すら知りませんでした。
ただ、不思議とその言葉が引っかかりました。
そして、話を聞きながら、ふとこう思ったのです。
「これ、社員にやる前に、自分が学ぶべきじゃないか?」
「人にやる前に、自分が変わるべきだ」
それまでの自分を振り返れば、答えは明確でした。
怒りをコントロールできず、
職場の空気を壊し、
人との関係を遠ざけてきたのは、自分自身です。
そんな自分が、人に対して「感情」や「コミュニケーション」を語ることに、強い違和感がありました。
だからこそ、まずは自分が変わろうと思いました。
調べてたどり着いたのが、日本アンガーマネジメント協会。
そして「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」でした。
気づけば、迷うことなく申し込んでいました。
講座中に起きた“予想外の出来事”
講座の最中、ひとつの出来事が起こります。
受講生の一人が、講座中に感情的になったのです。
少し強い口調で意見をぶつける。
場の空気が、わずかに張り詰める。
当時の私であれば、おそらくこうしていたと思います。
正面から言い返すか、
もしくは何も言えずにやり過ごすか。
どちらにしても、場の空気は崩れていたはずです。
「こんな対応があるのか」と思った瞬間
しかし、その場で講師が取った対応は、まったく違いました。
その講師こそ、当時理事を務めていた戸田久実さん(前日本アンガーマネジメント協会代表理事)でした。
戸田さんは、感情的になった受講生の言葉を否定しませんでした。
まず、しっかりと受け止める。
そして、その発言の意図を丁寧にくみ取る。
その上で、場全体に問いを投げかけるように話を広げていく。
気づけば、そのやり取りは「対立」ではなく、
場全体の「学び」に変わっていました。
誰も傷ついていない。
でも、誰も置き去りにもなっていない。
そして、講座としての流れも崩れていない。
感情に支配されないという選択
その光景を見たとき、強い衝撃を受けました。
「こんなコミュニケーションがあるのか」と。
それまでの私は、
感情に支配されてぶつけるか、
我慢して飲み込むか、
そのどちらかしか知りませんでした。
しかし、目の前で起きていたのは、そのどちらでもない。
感情を理解し、適切に扱い、
その場にとって最善の言葉を選ぶ。
そんな選択ができる世界があることを、初めて知ったのです。
「こうなりたい」と思えたこと
その瞬間、はっきりと思いました。
「自分も、こんな対応ができるようになりたい」
それは単なるスキルではなく、
人としての在り方に近いものでした。
怒りをなくすのではなく、
怒りに振り回されない。
その状態に、強い憧れを抱きました。
学びが「自分ごと」に変わった瞬間
この体験を境に、アンガーマネジメントは単なる知識ではなくなりました。
「知るもの」ではなく、「身につけたいもの」へ。
講座を終え、資格を取得した後も、その想いは変わりませんでした。
居場所があるという感覚
資格取得後、すぐに関東支部の勉強会に参加しました。
初めての場で緊張していたものの、そこには自然に人を受け入れる空気がありました。
新しく来た人を歓迎し、仲間として迎え入れてくれる。
その空気に触れたとき、「ここで学び続けたい」と素直に思えました。
行動が、人生を変えていく
そして私は、すぐに支部スタッフとして関わることを決めました。
学ぶだけでなく、関わる側へ。
そこから、勉強会、運営、そしてさらなる学びへと、行動は広がっていきます。
今振り返ると、すべては小さな行動の積み重ねでした。
人生を変えたのは「出会い」と「一歩踏み出すこと」
あの時、営業の話を聞き流していたら。
「忙しいから」と後回しにしていたら。
今の自分は、間違いなく存在していません。
人生を変えたのは、特別な才能ではなく、
「一歩踏み出したこと」でした。
学びは、ここから実践へ
こうして私は、アンガーマネジメントと出会い、学び始めました。
ただ、この時点ではまだ「自分のための学び」でした。
この学びが、やがて仕事やスポーツの現場へと広がっていくことになります。
