ファンタジーの世界で学校のリアルな悩みに直面する【創作大賞感想】
Talesにて、「創作大賞2025」に応募しています。
Talesで投稿を始めてから、幾つか作品を拝読し、勉強させて頂きました。推薦レビューも幾つか書かせて頂きましたが、よく考えてみると、Tales上の推薦レビューは、著者の方の作品に辿り着けないと、読んで頂けないと気付きました。
そのため、推薦レビューとほぼ同じ簡潔な内容になりますが、note上でも、感想を書かせて頂ければと思います。
なお、気ままに読ませて頂いているため、非定期・ランダムに作品の感想を綴らせて頂きます。
今回は、稿累華様の「魔法が使えない魔導師と、霧の大陸の教え子たち」を拝読しました。
僅か12歳にして、魔導大学府を卒業した天才シェイラ。修養期間を経て18歳になったシェイラは、師から命じられたのは、魔法学校の相談役を務める運びになります。しかし、現地に辿り着いてみると、学校の相談とは、気になるクラスの、気になる子どもたちについての相談でした。
本作は、異世界ファンタジーです。設定も細かく、絵になって場面が浮かぶような、色鮮やかな作品です。霧の設定が面白いなあ、と思いました。自分も霧を扱った作品を応募中のため、興味深く拝読しました。
本作を読んでいる途中で、現代小説ではないか、と錯覚する瞬間が多々ありました。
主人公は学校で問題とされている生徒と向き合います。問題とされている生徒たちは、現代日本の小学校や中学校に実在していそうな人物像です。そのため、先生たちや生徒のリアルな悩みが描かれているように思えました。
本作を読んでいると、学生時代の授業風景が脳裏に過りました。面白かった先生や変な先生を鮮やかに思い出しました。
ファンタジー小説として、描かれているため、生々しさが良い意味で軽減され、楽しみながら読める点も作者の方の配慮かな、と思いました。
ラストで明かされる主人公の今後。どうやら、主人公は、とんでもない子供の相談相手となるらしい……いったい、どうなるんだ⁈
世界観に浸りながら、学校ならではの悩みについて考えさせられ、かつ、楽しく読み終えられる。もっと読みたいと思える素晴らしい作品でした。
