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【読書感想文】『カフネ』ゆっくり味わう本を読みたい方へ 本屋大賞2025|本屋大賞、全部読む




「カフネ」 愛する人の髪にそっと指を通す仕草 

素敵すぎるポルトガル語



こんにちは、情報翻訳家のすかわげんすけです。



前回、
「2025に読んでよかった本、買ってよかった本」
という記事を書きました。


この記事では小説、ビジネス本、エッセイなど
色んなジャンルの中から
選んだのですが、

小説に絞ったとき、
何が一番だったかを改めて考えてみました。


迷った末にこの一冊だと思いました。

『カフネ』です。


読み終わるのがもったいない。
じっくり時間をかけて読みたい。

そういう本に、時々出会います。

どんな本なのか、
どこが印象に残ったかを、
今日は紹介します。


2025年本屋大賞『カフネ』

「本屋大賞、全部読む」企画


ついに始動です。


※当記事にはAmazonアソシエイトリンクが含まれます。



想像と違った!


帯には
「読むとお腹が空いてくる」
と書かれていました。


その帯を見て、私が思い浮かべたのは、
カフネという洋食屋さんが舞台で、
ほっこりとしたエピソードが描かれる、
そんなイメージでした。



うーん、けっこう違う!



内容やテーマは、けっこう重ためです。
だけど

「この優しさに救われた」

帯紹介文

という帯の表現は、
合っているなと思いました。

涙腺ヨワヨワな私は5、6回泣きました。


涙活って言葉もあるみたいですね。
私は読書や結婚式で、よく涙活してます。


そんだけ泣いたのに
どこで泣いたのかを覚えている場面は少なくて、
気づいたら涙が出ていた、
ということが多かったです。



こんな方におすすめ


・じっくり時間をかけて、本を読みたい人
・食べ物やくらしの描写を味わうのが好きな人
・救われたい、やさしい言葉に触れたい人
・本を読んで思い切り泣きたい人

涙活にはおすすめ!


描かれているテーマは、正直重めです。
離婚、不妊治療、シングルマザー、ネグレクトなど。


ただ、重たいままではなく、
優しく繊細に、描いてくれています。

読むタイミングによっては、
少しつらく感じる方もいるかもしれません。

それでも、
惹きこまれます。

一読の価値はあると思います。
(言ってみたかった)

ぜひ読んでみてください。

読みやすさレベル 星5がMAXです。
★★★★
(星4)
セリフ多めで、情景が入ってきやすい。
惹きこまれる展開。
ページ数は300ページと多め。




簡単なあらすじ


印象的な書き出しから惹きこまれます。

死んだ弟の元恋人は、すでに十九分遅刻している。

『カフネ』1ページ1行目



主人公は、41歳の女性「野宮薫子」。
彼女は、最愛の弟「春彦」を突然亡くしてしまいます。

加えて、夫とも離婚することになり、
仕事とアルコール漬けの日々を送っていました。

いきなり重たいですよね。



春彦が生前に残した遺言書をきっかけに、
弟の元恋人であり料理人の
「小野寺せつな」と出会います。

片付けが得意だった薫子は
せつなに誘われ、
家事代行サービス会社
「カフネ」
のボランティア活動を手伝うことになります。

情に厚い「薫子」と
感情を表に出さずクールな「せつな」。

相性の悪そうなこのふたりが

毎週土曜の家事手伝いを通して、
少しずつ関わりを深めていきます。

読むとお腹がすいてくる!あたたかい涙が心を満たす。

帯 紹介文より


表紙も綺麗

作中に出てきたガトーショコラの食べた跡が!
帯で隠れて見えなかった!



食べ物が優しい


『カフネ』で印象的なのは食べ物の描写です。


豆乳とコンソメの温かいそうめん、
手作りプリン、
フライドチキン、
おにぎり。

確かに読んでいると、お腹が空きます。

細かく丁寧に書かれた、食べるシーンでは
優しく、温かい気持ちになります。

人間は、こんなに打ちのめされている時でさえ、おいしいと感じてしまうのだ。そして、おいしいと感じた途端、体中の細胞が息を吹き返していく。

『カフネ』 75ページ 野宮薫子


誰かのために料理をつくること。
誰かと一緒に食べること。
それだけで、人は救われる。


綺麗な文章と料理で、
大事なことに気づかせてくれる本です。



せつない爆発


私が強く印象に残っている場面があります。

普段はほとんど感情を見せない、小野寺せつなが、
感情を爆発させるシーン。

ひとつひとつのセリフが重たいです。

親を信じすぎないで」

『カフネ』158ページ 小野寺せつな

冷たい言葉のにも聞こえますが、
その背景、せつなの想いが
後々、分かります。

あの一言は、せつなの人生そのものだ、
と思わされました。
名前の通り、あまりにもせつない。

いくらなんでも、せつなすぎるだろう!

私の心の声  号泣とともに


ここから、展開が大きく動いていきます。


「料理をつくる」ということ


序盤で、せつなの料理に救われていた薫子。
終盤では自分の手で、
せつなに料理をつくるシーンがあります。


「おいしいって思うことが、楽しいって思うことが、うれしいっておもうことが、生きていくためにどれだけ大事か。あなたこそよくわかっているんじゃないの」

『カフネ』257ページ 野宮薫子


食べること。
生きること。
愛すること。

どれも、簡単じゃない。

その大切さを教えてくれる作品でした。


みんな頑張っている


本屋大賞は読むべきだ、
と確信できた一冊でした。

せつない部分もあるので、
そこでは、少し心をえぐられます。

でもちゃんと励まされる部分もあります。

背中を押してくれる
というよりは、

みんな頑張っている。

その頑張っている姿をみて
一緒に頑張ろうと思える作品でした。


302ページ。
時間をかけて丁寧に読んでほしい一冊です。


薫子とせつな、
二人のキャラクターが立っていて、
かけあいのセリフも多く読みやすいです。

きっと、後半は
一気読みになると思います。

おわりに


2025年に小説で読んで良かった一冊は、
いっぱい泣かされて、
いっぱい考えさせられる作品でした。


あなたは、
ゆっくり味わいたいと思った本はありますか。

読書で、思いきり泣いた経験はありますか。

よかったら、コメントで教えてください。


「本屋大賞、全部読む」企画は、
まだ始まったばかりです。

本屋大賞は22作品。
読んでいるうちに、
今年のも発表されそうですね。

8作は読了済みなので、
書けるものから順に進めていきます。

昔読んだ本は読み直そうかなとも思ってます。


気長に楽しみにしていてください。

それではまた!

今回紹介した本 『カフネ』


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