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服と本を捨てたら、私の時間が動き始めた。

「スッキリした…」

正社員を辞めた翌日。
私は、1日中ほぼ引きこもって物を捨てる作業をしていた。

手をつけたのは、服と本。

とんでもない量のゴミを出した。

ガラガラになったクローゼットと本棚を見て、私はとてつもなくスッキリしていた。

人生は、捨て。


それは今年の3月の出来事だった。
当時、まだ仕事を辞める決心がついていなかった私はウロウロと本屋散歩をしている時にこの本を見つけた。

「こんまり」こと近藤麻理恵さんのプロデューサーであり夫の川原卓己さんが書かれた本。

中身をパラパラと読んでみて、グッときた。

グッときたものの、本の中で繰り返し言われている「捨て」ができる気がせずに「読みたい本リスト」に保存した。

図書館で調べても蔵書がなかったので、初めて「購入リクエスト」を出してみた。

しばらく「調査中」というステータスのまま止まっていたが、まさかの退職が決まった7月に購入されて借りる事ができた。


3月の時点では「そうは言っても・・」とウジウジした気持ちになった本の中身が、退職が決まってから読むと「うんうん、そうなんだよ」と素直に受け入れる事ができた。

麻理恵さんは、これまで数多くのお客様の片づけを手伝ってきた経験から、捨てられない理由は大きく2つしかないと言います。

「過去への執着」そして、「未来への不安」です。

この2つがわたしたちがモノを手放せない最大の理由であると。
これを初めて聞いたときはズドンと深い納得がありました。
確かにそうだ、と。

そのうえでもうひとつ気がついたのは、片づけを進めていった先にあるのは「過去への執着」を手放し、「未来への不安」がない「いまに集中できた自分」が残るということ。
それこそが片づけで得られる核心です。

著書より

まさにこの気持ちは、数日前に会社の机を片付けた時の心境と同じだった。

あらゆる物をシュレッターしながら、私はどんどん気持ち良くなっていた。
きっと過去に縛られていたのだ。

記事より

そこで退職をして、人生の主導権を握った初日。
私は徹底的に片付ける事にした。

一箇所に集めるという行為の効果


こんまりメゾットの通り、最初に手を付けたのは服。
服と言っても、下着や靴下、小物、鞄、靴など「身につけるもの」全て。

ハンガーにかかっている物を全て取り、引き出しの中身も全部出した。

この時点であまりの大変さに「これ、もう戻すの嫌だな」と早くも捨てたくなっていた。

チョコチョコ捨ててきた筈なのに、一箇所に集めると物凄い量の服があった。

そして山を見ただけで「アレも捨てたい、コレも捨てたい」と捨てたいモノが沢山あった。


13年間ずっと仕事で毎日スーツを着用してきた。

今まで意識してこなかったけど、私服と兼用できないスーツはとんでもなく「物」を増やす。

・ジャケット
・スカート
・パンツ
・ブラウス
・ストッキング
・ショートストッキング
・タイツ
・革靴
・ビジネスバック

毎日スーツを着るという事は、暑い日も寒い日もスーツを着る。
雨の日も、台風の日もスーツ。

その為、気に入ってるスーツ以外にも「雨に濡れても良い」と思える大して気に入っていないスーツもあった。

靴だって「ちょっとダサイけど天気が悪い日用」としていたモノもあった。

昔に比べたら相当減らしてきたけど、どうしたって季節や天気に応じて種類が増えてしまう。

これからは、子供の式典用とシンプルな黒のセットスーツだけで十分。

スーツ類は9割捨てる事にした。

その他にも、色落ちやサイズがしっくりこない部屋着、着れるけど今の自分にはあまりに合わない服など何年も袖を通していない服が沢山あった。

これらも全て捨てた。
靴も含めて、ゴミ袋3袋分になった。

「今」に合わない本


次は本(雑誌)。
これも全て本棚から取り出して1か所にまとめた。

お正月に「営業本」のいくつかを捨てたはずが、まだまだ本棚の中にそういう類の本が残っていた。

自慢話みたいな営業本。
仕事の資料的な本。
お金を稼ぐ事を強く推奨する自己啓発本。

こんまりメゾットでは「決して中は開かないで」と書かれていたが、我慢できずに中身を見てしまった。

するとギラギラした20代の頃に買った本には「成功」と言う文字が沢山踊っていた。

私はこの「成功」に対して、妙に白けた気持ちになった。

「成功」って何?

そんなものは人それぞれなはず。

それらの本、全て要らないと思った。


仕事関連の本に負けない位あったのは「子育て」に関する本だった。

親子関係に関する本。
勉強法の本。
教育の本。

9年間で随分買い込んだ。

良くも悪くも、私は勉強熱心なのだ。

でも沢山買いすぎて「結局何が大事なのか?」がボヤけてしまう。

小学校受験をした頃に購入した「良い環境を与えてあげましょう」的な本は全て捨てた。

「良い環境」なんて与えてもらうモノではない。


沢山の本の中に、今回改めて読んでみたいと思っていたこんまりさんの処女作もあった。

持ってたんじゃん(笑)

そんな事にも気づかなかった。

読んだ事がある気がする、だけど持ってるか捨てたのかわからない。

そう、自分の記憶のデータベースのキャパを超えていた。


こちらは改訂版↓

呼吸できるようになった


全ての片づけを終えた時、視界が明るくなった。

そう、私の寝室には無印の「壁につけられる家具」に沢山の黒系のアウターがかかっていた。

春先にクリーニングに出そうかと思ったものの「来年も着るか?」が怪しかった。

それは「仕事を辞めたら要らなくなるだろう」思っていたから。

要らなくなる服にクリーニング代をかけるのが勿体なくて、ずっと壁にかかったままだった。

それらが全てなくなり真っ白な壁が顔を出した。

そしてクローゼットを開いてみると、今までギューギューに服がかかっていたハンガーエリアはスカスカになっていた。

その様子は、まるで「服が呼吸できるようになった」という感じだった。


何があるか一目瞭然。

気に入ってる服しかない。

本棚も同じだった。

今まで二重に並べていた本は全て背表紙が見えるようになり、タイトルが目に入るようになった。

「今の自分」に必要な本をリビングの一等地に並べた。


「今を生きてる」

そう感じられた。


「仕事を辞めるかどうか?」で、捨てる決断ができない物が沢山あった。

でもやっと捨てる事ができた。

自分自身も息ができるようになった。

近いうちに、書類や小物の片づけにも着手したいと思う。

この爽快感はたまらない。

<あとがき>
一度この快感を知ってしまうと益々モノを買う気がおこらなくなりそうです(笑)
食器とか、早く捨てたい!!
だけど今日は、子供のお神輿…。
行事多いな(笑)

今日も有難うございました。



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