ユナイテッド航空(UA)マイル 獲得クレジットカード
別記事「ANA国内線における「ユナイテッド航空マイル」の活用術」にて、ANA国内線をお得に予約するための「ユナイテッド航空(UA)マイル」の驚くべきメリットについて解説しました。
本記事では、そのUAマイルを日本国内で効率よく貯めるための「最強のクレジットカード」を厳選してご紹介します。
1. 日本で申し込めるUAマイル獲得クレジットカード
まずは、決済で直接ユナイテッド航空のマイルが貯まる提携カードをご紹介します。コストパフォーマンス重視から高還元率カードまで、それぞれの特徴を見ていきましょう。
MileagePlus UCカード/UCゴールドカード
一般(Visa・Mastercard):年会費1,650円、家族会員440円。ショッピング利用は200円につき1マイル(還元率0.5%)。海外旅行保険は利用付帯で、傷害死亡・後遺障害2,000万円、治療費用50万円、救援者費用100万円、携行品損害15万円(自己負担額3,000円)などが付帯します。
ゴールド:年会費19,800円、家族会員5,500円。ショッピング利用は100円につき1マイル(還元率1.0%)。海外旅行保険は同じく利用付帯ですが、補償内容が強化されており、傷害死亡・後遺障害5,000万円、治療費用・救援者費用200万円(家族特約が同額)、携行品損害50万円(自己負担額3,000円)となっています。
MileagePlusセゾンカード
一般(Visa・Mastercard・Amex):年会費3,300円、家族カード発行不可。ショッピング利用の基本還元率は0.5%(1,000円=5マイル)ですが、オプション登録(年11,000円)で還元率1.5%まで引き上げられます(年間上限4.5万マイル=ショッピング利用300万円分まで。それを超える分は0.5%還元)。Amexのみ、継続特典として2年目以降毎年500マイルを付与。海外旅行保険は利用付帯で、死亡・後遺障害3,000万円、治療費用・救援者費用300万円、携行品損害30万円(自己負担額3,000円)などが付帯します。
ゴールド:年33,000円、家族会員5,500円。ショッピング利用は還元率1.5%(1,000円=15マイル、年間上限7.5万マイル)です。AMEX限定の継続特典として1,500マイルが付与されます。また、年会費請求後に「ユナイテッドクラブ」ラウンジ利用券を1枚進呈。海外旅行保険は一般カードと同じく利用付帯ですが、治療費用・救援者費用200万円などの家族特約が付帯します。
プラチナ:年55,000円、家族会員9,900円。ショッピング利用は還元率1.5%(1,000円=15マイル、年間上限90万マイル)。継続ボーナスとして5,000マイルが付与されます。特典として、「ユナイテッドクラブ」ラウンジ利用券を2枚贈呈するほか、ユナイテッド航空の優先搭乗権が付与されます。さらに、セゾンプレミアムレストラン by 招待日和、コンシェルジュサービス、国際線手荷物宅配サービス(Amex限定)など、プラチナクラスならではの特典が含まれます。
MileagePlus MUFGカード
一般カード(Visa・Mastercard):年会費5,500円、家族会員1,100円。ショッピング利用は100円=1マイル付与、さらにリボ払い利用で+0.5マイル(合計1.5マイル)。海外旅行保険は自動付帯で、家族特約も付きます。死亡・後遺障害3,000万円(うち利用付帯分2,500万円)、治療費用・救援者費用200万円、携行品損害25万円(自己負担額3,000円)となっています。
ゴールドプレステージ(Visa・Amex):年会費16,500円、家族会員3,300円。ショッピング利用は国内で100円=1マイル付与、さらにリボ払い利用で+1.0マイル(合計2.0マイル)、海外では100円=1.5マイル付与、さらにリボ払い利用で+1.5マイル(合計3.0マイル)。Amexでは空港ラウンジサービスが利用可能。海外旅行保険は自動付帯で、家族特約も付きます。死亡・後遺障害5,000万円(うち利用付帯分4,000万円)、治療費用300万円、救援者費用500万円、携行品損害50万円(自己負担額3,000円)と、一般カードより大幅に強化されています。
MileagePlus JCBカード
クラシック:年会費1,375円、家族会員440円。ショッピング利用は200円=1マイル(0.5%還元)。一般・ゴールドと共通で、ユナイテッド航空の航空券購入はマイルが2倍になります。年間100万円以上のショッピング利用でボーナス1,000マイル付与。海外旅行保険は利用付帯で、死亡・後遺障害2,000万円、治療費用・救援者費用50万円、携行品損害10万円(自己負担額3,000円)などが付帯します。
一般:年会費5,500円、家族カード1,100円。ショッピング利用は100円=1マイル(1.0%還元)。年間200万円以上の利用でボーナス1,200マイル付与。海外旅行保険は利用付帯で、死亡・後遺障害3,000万円、治療費用・救援者費用100万円、携行品損害20万円(自己負担額3,000円)となっています。
ゴールド:年会費は21,450円、家族カード5,500円。ショッピング利用は100円=1.5マイル(1.5%還元)。年間300万円以上の利用でボーナス1,500マイル付与。海外旅行保険は利用付帯で、死亡・後遺障害1億円、治療費用300万円、救援者費用400万円、携行品損害50万円(自己負担額3,000円)と手厚い内容です。加えて、航空機遅延保険やJCBスマートフォン保険も付帯しています。
MileagePlus ダイナースクラブカード
2026年4月請求分から年会費36,300円、家族カード9,900円。入会で5,000マイル、継続で2,000マイル付与。ショッピング利用は100円=1.0マイル付与(1.0%還元)。エグゼクティブ ダイニング特典や手荷物宅配サービスが付帯します。海外旅行保険は利用付帯で、傷害死亡・後遺障害1億円、治療費用・救援者費用300万円、携行品損害50万円となっています。
2. もう一つの選択肢:Marriott Bonvoy アメックス・プレミアムの「ハブ&スポーク」戦略
最近、「JAL & ANAダブルマイラーの最適解」として多くの解説で推されているのが、Marriott Bonvoy アメックス・プレミアムを中核にした構成です。
この戦略の本質は、マイルを“貯める段階”では航空会社を決めず、ポイントという中立資産で保有し続けることにあります。
【基本スペックと還元率】 日々の決済では100円につき3ポイントが貯まり、基本のマイル還元率は1.0%と標準的ですが、このカードの真価は「まとめ移行」で発動するボーナスにあります。60,000ポイントを一度にマイルへ移行すると、通常の20,000マイルに加えて5,000マイルのボーナスが付与され、合計25,000マイルを獲得できるため、実質還元率は航空系ゴールドカードをも凌ぐ1.25%にまで跳ね上がります。この特定条件下での高還元率と、JAL・ANA以外も含む柔軟な出口戦略こそが、本カードが高く評価される最大の理由です。
【ユナイテッド航空マイル活用という「隠れた強み」】 Marriott Bonvoyポイントはユナイテッド航空にも移行でき、ANA国内線であっても、ユナイテッド経由で発券することで必要マイル数を抑えられるケースがあることは、別記事で解説した通りです。
通常のANAカード中心の構成では使いにくいUAマイルを、Marriottをハブにすることで選択肢として持てる点は、大きなアドバンテージと言えるでしょう。「国際線はJALやANA、国内線はユナイテッド(ANA便)」という柔軟な使い分けが可能になります。
【弱点と対策】 もちろん、この「ハブ&スポーク」戦略にも注意点はあります。年会費は82,500円と高額で、誰にとっても合理的とは言えません。実際、筆者が行ったシミュレーションでは、年間の決済額が概ね1,000万円に満たない場合、「ヒルトン一般+JAL/ANAゴールドカード」戦略と比較して、Marriott Bonvoy アメックス・プレミアムを中核に据える合理性が低いという結果になりました。
また、ポイントからUAマイルへの移行には数日から1週間程度かかるため、直前の空席を即座に押さえる用途には向きません。UAマイルを“常備弾薬”として即応性を求めるなら、JCBなどのUA特化カードの方が扱いやすいでしょう。
それでも、ANAマイラーであり続けながら、UAマイルという選択肢を裏側に仕込んでおけるという点で、このMarriott経由ルートは非常に完成度の高い補助戦略です。UA特化カードで「攻める」か、Marriottで「備える」か。どちらもANAマイラーであることを前提に成立する選択肢であり、自身の決済額や使い方に応じて選べばよいのです。
結語:どのカードを選ぶべきか
ここまで様々なカードを紹介してきましたが、結局どのカードを選ぶべきなのでしょうか。ご自身のライフスタイルと「UAマイルとの付き合い方」に合わせて、以下の3つの視点で選ぶことをおすすめします。
「コストを抑えて、まずは試してみたい」
年会費5,500円で還元率1.0%を確保できる「MileagePlus JCB 一般カード」が、最も無理のない入り口になります。ANA国内線をお得に乗るための「サブウェポン」として保有するのに最適です。
「UAマイルをザクザク貯めて、使い倒したい」
決済額が大きく、UAマイルをメインの決済手段で貯めたい場合は、還元率1.5%を誇る「MileagePlus JCB ゴールドカード」(年会費21,450円)や、「MileagePlusセゾン ゴールドカード」が有力な選択肢です。特にJCBゴールドは保険も強力なため、旅行好きには安心の一枚となるでしょう。
なお、MUFG系カードも高還元ですが、最大効率を出すにはリボ払いの活用が前提となるため、手数料などのリスクを避けたい方には慎重な判断が求められます。
「ANAもJALもUAも、状況に応じて柔軟に使い分けたい」
年間決済額が高額で、今すぐ使うマイルを決めずに出口戦略に余裕を持たせたい方は、「Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム」が最適解です。ポイントのまま保有し、必要な瞬間に必要な航空会社へ移行するスタイルは、変化の激しいマイレージ環境において最強のリスクヘッジとなります。
UA国内線の実用性を重視して「JCB/セゾン」で攻めるか、選択肢の幅と柔軟性を重視して「Marriott」で備えるか。 ご自身に合った「最強の1枚」を見つけて、ANAマイルとUAマイルを使いこなす「マイルの二刀流」ライフを楽しんでください。
