帯広をのんびり歩いて出会ったものたち。
初めて帯広を訪れたのは、すごく風の強い日だった。
気温は−3℃で、体感温度は−11℃。あまりの寒さに笑いながら、身を寄せ合って街中を歩いて回る。
ここでしか食べられないもの、ここでしか見れない景色、ここでしか出会えないもの。ひとつひとつ、自分の足で出会いに行くのがおもしろいからね。

10:30
何をするにも、まずは身軽にならなくちゃ
わたしたちの旅は、結構歩く。自分の足で歩くほど、街をもっと身近に感じられる気がするから。だからこそ、身軽であることが重要で、そうなるとホテルが駅に近いことも重要なわけで。このホテルを選んだのも、駅の目の前にあるという立地がきっかけだった。
だけど、2024年にリニューアルオープンしていることもあって、エントランスがとてもきれいなのが気持ちがいい。なんでも、十勝の雄大な自然をイメージしているのだとか。木のインテリアを中心にデザインされた空間に光が差し込み、ぬくもりある空間になっている。
さらにウェルカムドリンクとして置いてあったのは、十勝産小豆のあずき茶。香ばしくもほんのり甘く、一休憩できるのもよかった。





リッチモンドホテル帯広駅前
北海道帯広市西2条南11丁目17(map)
11:30
甘辛たれの豚丼をかきこんで
まず目指すのは、“帯広といえば”な豚丼。
豚丼発祥のお店もあるけれど、リトルトゥースのわたしが選んだのは、オードリーの若林さんが大絶賛していた豚丼専門店。ラジオでも聞いていたから、わくわくしながら入店してみる。
券売機で券を買って、席について待っていると、炭火のにおいとともにどんぶりが届く。分厚い十勝産の豚肉にかかっているのは、うなぎのたれのような甘辛い自家製たれ。豚肉、白米、たれ。無駄のないシンプルなどんぶりを前に、たれがかかった白米をかきこむ手が止まらない。


お腹いっぱいで眠くなりながらも、外に出てみるとあまりの寒さに笑えてくる。夫と身を寄せ合って歩くも、風が吹くたびにひゃ〜〜と声をあげずにはいられない。次の目的地の帯廣神社まで、40分くらい散歩しながら行こうと思っていたんだけど、最後の最後でギブアップ。少しだけバスに乗る。

12:30
帯廣神社で出会ったちいさなシマエナガ
やっとの思いで到着したのは、帯廣神社。大きくて立派な鳥居がお出迎え。地面に伸びる影のコントラストが、一層荘厳な雰囲気を醸し出していてかっこいい。



ここに来たのは、とあるいきものと出会うため。
ちいさないきものが好きで、ご当地のおみくじがあるとつい集めてしまうのだけど、帯廣神社にはシマエナガのおみくじがあるらしい。
なんでも、シマエナガは北海道にしかいない野鳥で、秋から春にかけて帯廣神社にもやってくるのだとか。
他にもシマエナガの絵馬もあって、少し眺めてみると、「十勝の皆様が健康でありますように」の願いを発見。誰かの幸せを願う人がいる、素敵な街だなあと木陰で彩られた参道を歩く。




次の目的地までは、歩いて20分。この20分が、永遠に感じられるほど長かった…。日陰で風がひゅうと吹いたときには凍えるように寒く、気づくと小走りで向かっていた。


13:30
たくさん歩いたし、おやつ休憩にしよう
帯広さんぽの最後の目的地は、六花亭 帯広本店。
北海道を代表するお菓子屋さんだけれど、その本店が帯広にあったとは。でも、ここ十勝・帯広には、おいしい酪農や小麦がたくさんあることを思うと頷ける。


そんな本店でいただいたのは、ホットケーキ。帯広本店限定のスフレパンケーキもあったのだけど、あえて昔ながらのホットケーキが食べたくて。たっぷりのバターとメープルシロップがしみこんで、ふかふかなのにとろけるようだった。

そして、なんとか温まりたくて、季節限定の土鍋ぜんざいも。ぐつぐつのぜんざいの中に、こんがり焼かれたお餅が入っていて、はふはふしながら食べる。なんと、塩昆布とお茶付き。

最後は、帯広本店限定のクロワッサン。時間ごとに店員さんが注文をとって回って、焼き立てを持ってきてくれるのだけど、何層にもなっている生地は工芸品のように美しい。もったいないながら齧ってみると、サクサクの中にバターの味が広がってとてもしあわせな味だった。



じつは、釧路から函館へ向かう中継地点として立ち寄った帯広だったけれど、のんびり散歩するのが本当にたのしい街だった。目を瞑ると、まだいまもあの日のことを思い出せる。
次は夏に来てみたい。十勝平野の広大な草原や、美しい花々も見てみたい。そしてまた同じように、六花亭の窓際でゆっくりお茶ができたら。
そんな”いつか”が、いつか叶うといいなと思う。


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ライター9年目。制作会社や広告代理店に勤めたあとフリーに。 企業広報や採用広報を中心に、企画をつくったり、インタビューをしたり、原稿を書いたり、ディレクションをしたりしています。
もちろん仕事で書くのも大好きなんですが、それと同時に「大切な思い出を、いろんな形でのこしていきたい」という思いがあって、noteはそのアウトプットの場。ずっと忘れたくないとっておきのことだけ書いていきたいと思います。(写真は全部、FUJIFILM…!📷)
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