長年愛され続ける味に会いに。
はじめての釧路旅行で、
せっかくなら名物を食べたい…!と調べていると、
ふたつの“発祥”のお店を見つけた。
今回は、そんな炉端焼き発祥の店「炉ばた」の話。
その土地で生まれて、その土地から広まり、
たくさんの人に愛され続けてきたからこその“味”に、
出会いに行ってみよう。

何を食べても、たまらなくおいしい。
おばあちゃんが引き出す、食材本来のおいしさ。
お店に入って目に飛び込んでくるのは、年季が入った大きな囲炉裏。そして、真ん中に座るおばあちゃん。
わたしたちは、その囲炉裏を囲むように座る。こんなふうに、囲炉裏の端に座ることが「炉端焼き」の由来なのだそう。
17時の開店時間に合わせて予約をして行ったけど、すぐに満席に。海外からの観光客もいれば、仕事帰りにひとりで来ている常連客もいる。いろんなお客さんが、ひとつの囲炉裏でつながっている。


あらかじめ調べておいたから驚きはしなかったけど、メニューはすべて時価。“北海道ならでは”で、ちょうど旬の時期だったニシンは外せないし、野菜などのシンプルな炉端焼きも食べたい。そうなると、普通に白米も食べたいよね…なんて、ふたりで作戦会議をするのも楽しい。


意を決して注文をすると、魚介から肉、野菜まで、すべておばあちゃんが具材を下ごしらえして、焼いて、味付けまでしてくれる。
魚の脂で増す火力、しだいに煙に包まれていく店内。目の前でじっくり時間をかけて焼かれた炉端焼きたちが、一品ずつわたしたちのもとに届く。



食べてみると水々しいピーマン


どれも素朴な味付けなのに、なぜだかたまらなくおいしい。つやつやの白ご飯といっしょに目を瞑って噛み締めると、泣きそうになるほど。
ご飯があまりにおいしくて、追加で鮭のおにぎりとみそ汁、卵焼きも注文。お店の方に、全部おいしいけれど、今まで食べたことがないくらい白米がおいしいことを伝えると、なにも特別なことはしていないといったように笑っていた。



夫とふたりで感動していると、その様子を見ていたのか、隣に座っていた年配のおふたりが「どこから来たの?」と話しかけてくれた。
帯広出身だというその方は、昔から釧路のこのお店が好きで、時折、帯広から来ているのだそう。わたしたちが翌日から帯広に行くことを話すとうれしそうにおすすめスポットをたくさん教えてくれたり、「ここのいか焼きはね、じつは味噌が正解なんだよ」と一切れ分けてくれたり。
普段はなかなか他のお客さんと話すことはないけれど、旅先だと気持ちも軽やかで話し込んじゃったりして、またひとつあたたかな思い出が増える。



そんな、70年以上の歴史あるこのお店には、2022年8月に隣の飲食店からのもらい火で全焼した過去があるという。そこで立ち上がったのが、おばあちゃんの孫であり、現在の女将さん。クラウドファンディングを呼びかけると多くの支援が集まり、約1年後にお店は再開となった。
昔から愛され続けるお店の裏側には、必ず、通い続ける人たちの姿がある。
常連の一人客から、道内の炉ばたファン、観光客が一つの囲炉裏を囲って、おばあちゃんの炉端焼きを味わう。ずっとずっと、続いてほしいと願うお店だった。
炉ばた
北海道釧路市栄町3丁目1
https://www.robata.cc/


書いているのはこんな人👀
ライター9年目。制作会社や広告代理店に勤めたあとフリーに。 企業広報や採用広報を中心に、企画をつくったり、インタビューをしたり、原稿を書いたり、ディレクションをしたりしています。
もちろん仕事で書くのも大好きなんですが、それと同時に、「自分の大切な思い出を、いろんな形でのこしていきたい」という思いがあって、このnoteはそのアウトプットの場。これからも、ずっと忘れたくないとっておきのことだけ書いていきたいと思っています。(ぜひ仲良くしてください…!🤝)
(ちなみに写真は全てFUJIFILM。ずっと富士フイルムだし、これからも富士フイルム…!ラブ…!)
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とっておきの旅先や出来事について
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〖 釧路で出会った美しい景色 〗
〖 旅の思い出を大切にのこす理由 〗
