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新刊紹介_20251003

2025年10月に発売される気になる新刊です◎


福嶋亮大『メディアが人間である―21世紀のテクノロジーと実存』blueprint

概要

マクルーハンの名著『メディア論』を刷新!気鋭の批評家・福嶋亮大によるAI時代のメディア論
・ゲームAI開発者の三宅陽一郎、宗教学者の柳澤田実が推薦!
・21世紀のテクノロジーの難問を哲学的アプローチで読み解く。・ユヴァル・ノア・ハラリが提示するヴィジョンの問題点とは?ベストセラー『NEXUS』を一刀両断。
・マクルーハン、ウィトゲンシュタイン、マルクス、キルケゴール……哲学者たちは今日的なテクノロジー環境をどう捉える?
・SNS、承認欲求、陰謀論、戦争、推し活……テクノロジーとともにある数々の問題を鋭く分析。
・AIが進化した先にあるのは希望か絶望かーー未来を生きるキーワードは「実存」。
・人文思想 × テクノロジー関連書籍の決定版!

目次

  • 序 │ あまりに人間的な非人間

  • 第1回 │ メディアが人間である

  • 第2回 │ 目的から生成へ― 脳・検索・陰謀論

  • 第3回 │ アウラは二度消える― 「遠さ」と「近さ」をめぐる諸問題

  • 第4回 │ メディア史の美学的展望

  • 第5回 │ 電気の思想― マクルーハンからクリストファー・ノーランへ

  • 第6回 │ 鏡の世紀― テクノ・ユートピアニズム再考

  • 第7回 │ 21世紀の起源― 社会を食べるソーシャルの誕生

  • 第8回 │ シミュレーショニズムの系譜― メディアの再人間化への道

  • 第9回 │ ウィトゲンシュタインとAI― 多様化する言語ゲーム

  • 第10回 │ マルクスとAI― 高密度化する労働

  • 第11回 │ 戦争の承認、承認の戦争

  • 第12回 │ ポストトゥルースから物語中毒へ

  • 第13回 │ 心的なワークスペースとしての小説

  • 第14回 │ 私を運営する私― キュレーション・推し・身体

  • 第15回 │ 不眠社会の記号論― トランプ・エジソン・漱石

  • 第16回 │ すべての画像は「写真的なもの」になる

  • 第17回 │ 超多文化主義の到来― ライフスタイル・羨望・美学

  • 第18回 │ グローバル・ヴィレッジのキルケゴール

  • 結論 │ 21世紀の実存

  • あとがき

千葉聡『「科学的に正しい」の罠』SBクリエイティブ

概要

「客観的なつもり」が一番危ない!?
「もっともらしい科学」にだまされない方法

"物語られる"科学を切開し、縫合する一冊!!
神話後の世界では、愛も憎も科学を装う。
歴史を剔抉した時、真と善と美が分裂する…!
…さて我々は、いかにして違うまま、再び融合できるのか?
――魚豊氏(漫画家)

“真の科学”は研鑽と謙虚さの泉にきらめく。
“正しさのありか”がわからなくなったあなたのための一冊。
――磯野真穂氏(人類学者)

事実と真実の間で揺らぐ科学の落とし穴を赤裸々に解説した、驚くべき世界の現実。
――山極壽一氏(霊長類学者/京大元総長/総合地球環境学研究所 所長)

科学的な正しさをめぐる論争を歴史から緻密にひも解く。
一気に読ませる文章だが、得られる教訓は実に深い。
――出口治明氏(立命館アジア太平洋大学 学長特命補佐/名誉教授)

疑うだけでは足りない。「正しさ」の諸相を理解し、乗りこなすための刺激的な案内書。
――吉川浩満氏(文筆家)

本書は、科学的で一見正しいが、実は信用できない説明、誤った説明、有害な説明、さらには科学でない説明まで、現在や歴史的な事例から、権力、メディア、偏見やイデオロギー、ナショナリズム、客観性の過信と偽装、そして科学者自身が、いかに科学を棄損し社会に不利益をもたらしたかを示す。そのうえでどのような手を打てば科学の信頼性を守れるのか、「正しさ」なき虚無の到来を防ぐためにとれる手段を考えてみたい。(「まえがき」より)

『歌うカタツムリ』(第71回毎日出版文化賞)、『ダーウィンの呪い』(2024年新書大賞10位)で注目される進化学者が描き出す、科学の過ちと今に生きる教訓。

目次

  • 第1章 “科学的な正しさ“の罠
    危機の「予防」は「陰謀」とされる/デジタルライフの礎を築いた偉大な科学者は差別主義者だったのか/心情で決まる正しさ/トランプ政権による科学の支配/「科学的に正しい」を巧妙に装う時代

  • 第2章 なぜ事実はゆがめられるのか?
    愛国オカルト科学の襲来/大喝采の革命的“農業技術”/「環境が個体をつくり変える」というニセ生物学/博士号なし・論文1本のみの“天才科学者”誕生/遺伝子は禁止用語?/労働者の中から生まれた“裸足の救世主”/高い知名度と実際の成果の落差/KPI(数値指標)達成の偽装/世界トップの生物学強国からの転落/役立たずの基礎科学?/測れるものだけが真理/すり替わる「正しい科学」と「陰謀論」/SNS・動画配信が増幅させるメシア(救世主)効果

  • 第3章 事実から正しさは生まれるのか?
    ドーキンス大炎上/生物学的な事実に人間は従うべき?/統計学の基礎は優生学から生まれた/「犯罪者の家系」が「劣等な血統」である証明/米国が生んだ「ヒトラーの優生学」/ヒュームの法則と自然主義的誤謬/優生学者と同じ誤りを犯す優生学批判者?/最も危険なのは「価値中立」という思い込み

  • 第4章 なぜ正しいと思い込んでしまうのか?
    学力格差は遺伝か、環境か?/「血は争えない」のか?/暴力や犯罪をもたらす遺伝子/MAOA-L遺伝子と衝動的反応の実際の関係/左利きは9年も短命?/ゲノム解析が示す左利きの理由/ヒトの適応戦略/イデオロギーとしての人種科学

  • 第5章 “客観的”な事実はあり得るのか?
    「カンブリア爆発」は爆発ではない?/なぜ「爆発」神話が生まれたのか/科学の言葉が現実を作り変える?/私たちは今、六度目の大量絶滅の只中にいる/絶滅は本当に始まっているのか/「説明が正確」だけでは足りない/社会へのメッセージ/生物多様性の何が善なのか?

  • 第6章 事実は一つではないのか?
    「大きな物語」への不信/科学は文化の産物で、真理はいくつもある?/虚構論文の罠/通常科学から、コンサルタント科学、ポストノーマル科学へ/「動機づけられた推論」と「暗黙のバイアス」/COVID-19ワクチンの副作用をどこまで許容するか/再現性の危機/温暖化否定派による相対主義の悪用

  • 第7章 どのように事実は偽装されるのか?
    何が証明となるのか決めるのは誰?/キリスト教と進化学の蜜月関係/進化学VS創造論/「進化論で説明できない」は神の証明になるか/ダーウィン、マルクス、フロイトへの反発/進化学は物語に過ぎない/『盲目の時計職人』が生んだ誤解/疑似科学も学校で自由に教えられるべき?/“偽装された正しさ”のパッケージ化/再来する“自己修復できない科学”

  • 第8章 偽装された事実にだまされない方法
    信用できない科学を見分ける方法/自分はバイアスがないという思い込み/「進化は進歩である」という誤解/科学的に正しい説明を導くために/「迅速に動き、破壊せよ」に潜む暗黙の価値/テック業界のユートピア思想/科学的に正しい判断のための手続き/価値観の対立を緩和する/世界自然遺産という共通のプラットフォーム/AIの対話実験でわかった内省の効用

  • 第9章 “科学的な正しさ”のための立場表明
    立場表明/イデオロギーとしての生物学――社会生物学/適応主義 vs 多元論/科学者の思考に影響を及ぼす学派の系譜/自らの系譜を自覚すること/公的な場所で科学を語ること/説明のブラックボックス化を疑う/科学と宗教は対立ではなく、二つの平行した方法/価値観を無視して進化学は応用できない/忠誠・貢献のKPIと副産物/正しさのためには自らの価値観を語らなければならない

岡本智周編『多様性〈いろいろ〉と凝集性〈まとまり〉の社会学―共生社会の考え方』太郎次郎社エディタス

概要

「多様性の尊重」と「凝集性の確保」の両立は、いかにしてなされるか。
共生社会をめぐる問題系を明らかにし、社会制度のありようを考える。
 *
多様性の尊重が掲げられるなかで、なぜ対立と分断に拍車がかかるのか。
「まとまり」への志向は、なぜ容易にナショナリズムに回収されるのか。
シニシズムとナショナリズムをかいくぐり、
共生社会を支える「凝集性(まとまり)」の
新たな創出に向かう理路を検討する。

目次

  • 本書のねらい──シニシズムとナショナリズムを掻い潜る◉岡本智周

  • 第1章 共生をめぐる論点──社会的凝集性を問う理由◉岡本智周
     1. 共生の語られ方
     2. 共生の概念規定
     3. 共生をめぐる今日的論点

  • 第2章 社会的凝集性の系譜──社会学における概念史◉秋葉亮
     1. 集団を自然化、理想化する危険性
     2. 社会的次元において凝集性を見る
     3. いかにして、社会学は国民国家を自然な社会とみなしたか
     4. 国民国家の自然化、理想化を乗り越えて

  • 第3章 「共生」の英語訳を考える──現実の人間社会に根差して◉坂口真康
     1. 日本社会以外を想定した「共生」の英語訳
     2. 英語圏における「多様性の尊重」と「社会の凝集性」
     3. 現実の社会における人びとの「共生」を想定したさいの英語訳
     4. 英語圏の個別具体的な事例でみる“living together”
     5. 不安定な社会状況のなかで“living together”としての「共生」がもつ意味
    コラム① 共生社会と「対話」◉笹野悦子

  • 第4章 多文化共生言説の構造──外国人の排除はいかにして生じるか◉永島郁哉
     1. 非共生的な多文化共生政策?
     2. 主体・中心たる日本人と、客体・周縁としての外国人
     3. 道具化される多様性
     4. 多文化共生概念の隘路と可能性

  • 第5章 「国民」概念の見直しがもたらす共生の可能性──沖縄「先住民族論争」を事例に◉熊本博之
     1. ネイションをめぐる葛藤
     2. アイデンティティをめぐる沖縄の歴史
     3. 先住民族論争から見えてくるもの
     4.「国民」「国民国家」の見直しによってもたらされるもの
    コラム② 知識は他人と共有するからこそ意味がある◉岡本智周

  • 第6章 「選抜の機会」としての学校教育を問いなおす──メリトクラシーの諸問題◉津多成輔
     1. 選抜・配分が強化された社会
     2. 日本のメリトクラシーの問題
     3. 共生社会論に照らしたメリトクラシーの問題
    コラム③ 「学校選択の自由」と高校白書づくり運動◉池本紗良

  • 第7章 社会的凝集性をどう確保するか──公設フリースクールの事例から◉小山田建太
     1. 問題の所在──社会的凝集性を事例から問う
     2.「むすびつくば」と親子の姿
     3. 保護者は「むすびつくば」をどうとらえたか
     4. 凝集的な共生関係を考える

  • おわりに──本書の結論と次なる課題◉岡本智周

藤原辰史『生類の思想―体液をめぐって』かたばみ書房

概要

大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、免疫の不調、
日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間……。
この世界の現実をどう捉えるか。
「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、
ありえたかもしれないもうひとつの世界を描きだす。
世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう
驚くべき思考の集成。

目次

  • はしがき

  • Ⅰ わずらう
    体液をめぐる思考——生類の思想が編み直されるところ
    慢性と急性——人文学的省察
    「自己する」の不調——アレルギー時代の人文学的考察

  • Ⅱ あそぶ
    家庭科の哲学——「人間する」を遊ぶ
    墨色と泥色の記憶——かこさとしの絵の淡い濁りについて
    子どもの商品化に抗する思想
    いま環境について考えるとはどういうことか

  • Ⅲ はぐくむ
    農業技術への問い——ハイデガーの概念「はぐくむhegen」について
    土の思想をめぐる考察——脱農本主義的なエコロジーのために
    さつまいもと帝国日本
    賢治と道子をつなぐもの——「植物医師」と硫安

  • Ⅳ たべる
    培養肉についての考察
    食の闇について
    人間チューブ論——食のダイナミズムを考える
    エディブル・プラネット

  • Ⅴ まじる
    「規則正しいレイプ」と地球の危機
    表皮の脱領域的考察
    もれる——膜が食い破られること
    「たかり」の思想——食と性の分解論

  • あとがき

ジョン・ルーゼンビーク, サンダー・ヴァン・ダー・リンダン『現代誤情報学入門』日本評論社

概要

2016年のアメリカ大統領選挙以降、フェイクニュース、陰謀論、そして誤情報が注目されています。また、コロナ禍においては誤情報の拡散(インフォデミック)が世界を席巻しました。この状況を受けて、近年では欧米を中心に誤情報の研究が加速しています。本書ではこの分野の第一人者が、科学の視点で誤情報を体系的に分析し、インターネットやSNSにおける実態や位置付けを取り上げます。また、誤情報を信じてしまう理由、共有してしまう理由を、特に心理学的な研究や知見により分かりやすく解説します。その上で、どうすれば騙されないか、「社会」と「個人」の2つのレベルに分けて紹介します。

目次

  • プロローグ

  • 第1部 誤情報とは何か
    第1章 誤情報の定義
     1.1 はじめに
     1.2 フェイクニュース、誤情報、偽情報、悪意のある情報…
     1.3 「本物のニュース」という問題
     1.4 誤情報の定義
     1.5 結論
    第2章 誤情報の歴史
     2.1 はじめに
     2.2 動物は嘘をつくのか?
     2.3 人類と誤情報のあゆみ
     2.4 結論
    第3章 誤情報には本当に問題があるのか
     3.1 はじめに
     3.2 視点 #1:まあ、大丈夫(かもしれない)
     3.3 視点 #2:いや、やっぱり問題だ
     3.4 ケーススタディ:ロシア・ウクライナ戦争における情報戦
     3.5 結論

  • 第2部 誤情報をなぜ信じ、拡散するのか
    第4章 なぜ人は誤情報を信じ、拡散するのか
     4.1 はじめに
     4.2 なぜ人は誤情報を信じてしまうのか?
     4.3 なぜ人は誤情報を共有するのか?
     4.4 結論
    第5章 エコーチェンバーとフィルターバブル
     5.1 はじめに
     5.2 エコーチェンバーとフィルターバブル
     5.3 視点 #1:エコーチェンバーは深刻な問題をはらんでいる
     5.4 視点 #2:エコーチェンバーの問題は誇張されている
     5.5 では、エコーチェンバーをどう捉えるべきか?
     5.6 結論

  • 第3部 誤情報にだまされないために
    第6章 法令と規制
     6.1 はじめに
     6.2 世界で広がる誤情報対策
     6.3 デジタルサービス法(EU)
     6.4 オンライン安全法案(イギリス)
     6.5 アメリカ合衆国
     6.6 結論
    第7章 誤情報に対抗するための介入策
     7.1 はじめに
     7.2 誤情報に対抗する介入策
     7.3 ブースト
     7.4 ナッジ
     7.5 デバンキングとファクトチェック
     7.6 (自動処理による)コンテンツへのラベル付け
     7.7 誤情報への介入策を再考する
     7.8 結論
    第8章 誤情報対策:我々のアプローチと検証
     8.1 はじめに
     8.2 誤情報に対する心理学的な「ワクチン」
     8.3 心理学的予防接種に副作用はあるか?
     8.4 結論

  • 引用文献

江川隆男『哲学は何ではないのか―差異のエチカ』筑摩書房

概要

この世には「哲学っぽい」ものが多すぎる。
以下のものは哲学にあらず!

思想の類型化である現代思想、同時代的な現代哲学、二項対立、プラトン主義とその注釈、同一性概念の特権化、位階序列(聖なるアルケー)の思考……

私たちの手に、真の哲学を取り戻そう。

西洋哲学のメインストリームは、古代ギリシアから近現代にいたるまで、基本的に形而上学的な領域に依拠して展開されてきた。しかし、こうした〈フィジック/メタフィジック〉に代表されるようなに古い階層的な哲学的思考、超越主義は、もはや静かに消尽していかなくてはならない。脱‐超越主義としての内在性の哲学が多様に形成され配慮される必要がある。本書からこの哲学の根本と核心をつかみ取ること。反時代的思考をとめるな!

目次

  • 序 論 これまでとは異なる哲学へ

  • 第一章 哲学とは何ではないのか

  • 第二章 比較する思考の問題点

  • 第三章 前‐哲学的な思考様式

  • 第四章 ニヒリズムという定め

  • 第五章 差異の肯定に向かって

  • 第六章 抜け出すべき地平――〈実体/関係/力〉を問う

  • 第七章 人間の能力と感覚

  • 第八章 内在性の諸問題

  • 結 論 差異のエチカ


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