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ジョルジュ・ルオー/アトリエの記憶@パナソニック汐留美術館(世界で唯一のルオーの名前を冠するギャラリー)

5月最後の土曜日。
汐留に絵を見に行ってきた。


汐留へ

JR新橋駅から向かう
地下通路で繋がっている
こんな美術館もあるんだ
気になりつつ
今日はパナソニック汐留美術館へ
まだ始まっていない・・・
ちょっと気になった。
案内を見ながら進む
ジョルジュ・ルオー 
アトリエの記録
ガラガラ
静かで良い
外は快晴
この柱が虹色で綺麗
入り口が回転ドアで懐かしかった・・・(この左手にある)
エレベーターで4階へ
日差しが暑いが風は爽やか
ロッカーは無料
(人が入らないように急いだら手ブレ・・・)
撮影してよいのは、このパネルと
最後に展示されていた
アトリエを再現したもの

ジョルジュ・ルオーと私の距離

チケットをもらったから見に行った。

本に例えたら、今までは本屋さんに行っても手には取らなかったが、
今回手に取ってパラパラ見た、
ルオーはそんな感覚。

もちろん存在は知っている。
好きな出光美術館にも、ルオーが展示された部屋があったし、いろんな企画展に混じってルオーの作品があるから。

昨年の5月も札幌にある北海道道立近代美術館で見た。

今回撮影不可だったが、
右から2枚目の版画が
展示されていた
タイトルは「困り者植民者(『ユビュおやじの再生』2)」だと思う
(北海道道立近代美術館)

見終わった今も、まだルオーがどんな感じなのかまだ言語化できずにいる。

好きかは分からない。
でもいいなっていう絵はあった。
普通かも分からない。
嫌いではないかもしれない。

絵の彩度や明暗、青やグレーのフィルターがかかったような色合い、タッチ、さまざまな色調を通して作品を見たが、ルオーの宗教観や思想にまでは近づけない感じ。

受け取った感覚にラベルがまだ付けられない。
好きとか嫌いとか分類ができない。

パナソニック汐留美術館

私はJR新橋駅から歩いていった。

パナソニック汐留美術館のルオー・ギャラリーは、フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の名を冠する世界で唯一の展示空間です。
ルオー・ギャラリーでは、収蔵作品を様々なテーマで常設展示しています。また、ルオーの専門美術館として開館以来、パリのジョルジュ・ルオー財団と共同調査や研究活動をすすめ、2014年以来、ルオー財団と当館はパートナーシップ契約を結んでいます。
これからも日本国内におけるルオーの作品の普及・浸透に努めてまいります。

https://panasonic.co.jp/ew/museum/collection/

リンク先にルオーの作品画像があり、見ることができる。

展覧会構成

会場はワンフロアで、一つの章の展示数が程よくて見やすかった。

パナソニック汐留美術館は開館以来、20世紀のフランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871~1958)の作品を中心に収集し、現在では約270点のルオー作品を所蔵している。とりわけ近年は、ギュスターヴ・モローのアトリエで学んでいた頃の初期の貴重な作品群が充実し、そこに師モローの作品も新たにコレクションに加わった。本展は、近年新たに迎えた収蔵作品を中心に、同館のルオーコレクションを紹介する展覧会。ルオーの名作の数々が生まれた場である「アトリエ」に焦点を当て、作品がどのような環境で、どのような画材を用いて描かれたのか、初期から晩年までの代表作と共に紹介する。また、パリのルオー財団の特別な協力のもと展示スペースの一角に、ルオーが晩年、自身最後のアトリエで実際に使用していた画材道具や机などを用いて、アトリエの一部再現を試みる。身近な家族でさえも立ち入りを制限されていた聖域である画家のアトリエの記憶を作品と共に紐解きく。収蔵作品としては初めて出品される《モデル、アトリエの思い出》にも注目してほしい。

https://artexhibition.jp/exhibitions/20260404-AEJ2873855/
美術展ナビ

作品リスト:🔗

第1章 国立美術学校時代―ギュスターヴ・モローのアトリエ

初期の頃のルオー。
最初からルオーっぽさはあるのだけれど・・・感じたことがうまく言葉にならない。
というか”感じない”作品が多かったのかもしれない。
私の内側に何も立ち上がってこないか立ち上がってもよく分からない、そんな感覚。

第2章 フォーヴ時代―画家仲間との共同アトリエ

ここでは「ブルターニュの風景」という絵が印象に残る。
ルオーには、生まれ育ったパリの下町と並び、ブルターニュの自然や海は彼の重要な創作の源泉だったそうだ。
明るい南仏の海より、ブルターニュの海を好んでいたらしい。
またこの時代は、アンリ・マティスやアルベール・マルケと共にクリシー広場近くの共同アトリエで制作を共にして、画家仲間たちと鮮烈な色彩表現を模索していたそうだ。

コラム ルオーの陶磁器

なんとも言えない・・・

ティーセット
1. シュガーポット裸婦
2.ミルクピッチャー 横向きの裸婦
3. カップ 横たわる裸婦
4. カップ 横たわる裸婦
5. ソーサー 背中を向けた裸婦
6. ソーサー 横向きの裸婦

作品リストより

なぜ・・・ティーセットに裸婦を描くのかその感性が謎・・・。

第3章 1920‐30年代―アンブロワーズ・ヴォラール邸での制作

ここは色彩が明るくなって、絵自体より色合いがいいなと思う作品はあった。
暗く重たい感じから、少し変わったせいもあるかもしれない。

1907年、著名な画商アンブロワーズ・ヴォラールは、ルオーと初めて出会い、この画家の作品に魅了されます。そして、1917年以降、画家の中心的な画商となったヴォラールは、1925年、パリ7区マルティニャック通り28番地の自らの個人用邸宅の最上階をルオーにアトリエとして自由に使わせます。本章では、ルオーがヴォラールの画廊や自邸の最上階を借りて制作していた時代の作品を紹介します。

https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/26/260411/

コラム ルオーの版画

版画集『ミセレーレ』のような戦争を主題とした作品や『ユビュおやじの再生』などが展示。

前回札幌で見たときに”ユビュおやじ”って?と思ったのに調べなかった自分が残念。

今回調べたところ、

「ユビュおやじ(ユビュ王)」は、1896年にフランスの作家アルフレッド・ジャリが発表した戯曲『ユビュ王』に登場する、強欲で残忍、かつ臆病で愚かな主人公。

ルオーは、ユビュおやじを「人間の醜い欲望やエゴ」の象徴として捉え、1920年代後半から銅版画集『ユビュおやじの再生』を制作。
ルオーは彼を題材に、権力者の愚かしさや堕落した人間性を風刺的に表現したそうだ。

戯曲を知らないので、版画を見ても(残念)。
芸術を楽しむということは背景が分かるともっと楽しい。
学びが必要。(これはどの分野でも同じだと思うけれど。)

不朽の名作「ミセレーレ」

ミセレーレ(Miserere)」は、ラテン語で「主よ、憐れみたまえ」という意味の祈りの言葉です。
ルオーは、制作開始は1912年前後とされ、1914~1918年ごろから20年代後半にかけて長期間にわたって版の修正を重ねたあと、最終的に1948年に出版されました。全58点からなるこの作品群は、ルオーの代表作であると同時に、20世紀の版画芸術における金字塔とも言える傑作です。
「ミセレーレ」は、第一次世界大戦の最中に着想されました。
ルオーは、戦争の悲惨さ、社会の不条理、人間の弱さや愚かさといったテーマを、アクアチント(銅版画の技法の一種で、濃淡のある面を表現できる)やエッチング(銅版を酸で腐食させて線を描く技法)などの技法を駆使して、力強く表現しました。
この作品群には、キリストの受難、戦争で傷ついた兵士、貧困にあえぐ人々、そして傲慢な権力者など、さまざまな人物が登場します。ルオーは、これらの人物を通して、戦争の犠牲者への共感、社会の不正義に対する怒り、そして人間の罪深さに対する深い悲しみを表現したのです。
「ミセレーレ」は、単なる戦争批判の版画集ではありません。
ルオーは、人間の苦悩や悲しみを描きながら、同時に、そこから生まれる希望や救いの可能性をも示唆しています。彼は、人間の弱さを直視することで、真の強さを見出そうとしたのです。「ミセレーレ」は、ルオーの深い人間理解と、卓越した版画技術が結実した、不朽の名作といえるでしょう。

https://nikkoudou-kottou.com/blog/painting/20260

少なくとも2回は見ているのに・・・
”ルオーは、人間の苦悩や悲しみを描きながら、同時に、そこから生まれる希望や救いの可能性をも示唆“が内側の深いところの手前で止まって、入り口を感覚。

ルオーの悲しみの表現がまだ私の中で咀嚼できていない。

第4章 1940‐50年代―最後のアトリエ

晩年の多くの傑作が生まれた場所。

日本初公開! 
ルオーが晩年、パリに構えた最後のアトリエを一部再現して紹介!

1948年、ルオーはパリ12区リヨン駅前のエミール・ジルベール通り2番地に最後のアトリエを構えます。当地は現在、ジョルジュ・ルオー財団の拠点となっており、アトリエもそのまま残されています。
本展は、このアトリエを、ルオー財団の特別な協力のもとルオーが実際に使用していた画材道具などと共に一部再現してご紹介する、日本で初めての機会となります。通常、パリのアトリエから出ることのない、門外不出の画材道具たちを、当時のアトリエの雰囲気が伝わる形でお目にかける、またとない機会です。この貴重な機会をお見逃しなく。

https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/26/260411/
展示スペース全景

「老兵(アンリ・リュップの思い出)」

この絵についてルオーのお孫さんが話して、実際にその絵を調べる動画(6分)があった。

この絵はルオーの娘(孫の母)の寝室にあったのだが、ある日ルオーがそれを持って行った。
その後、違う絵が上書きされていたという話。
解説した人の言葉「ロマンティック的に言えば、ルオーはこの絵を思い出に描き変えた」(みたいな言葉)がなるほどなあと思った。

詳細はこちらに書いてあるのを見つけた。
元の絵も更新後の絵も載っているのでご参考に貼っておく。

コラム 額、裏面への着彩

額縁まではみ出た絵の具や、絵の表と裏を見ることができる展示。
窪んだお皿に絵を描いていてそれを表からと裏から見ることができる。
お皿の裏側にまで絵の具が塗られている。

第5章 ルオーの「アトリエ作品」

ここは”いいな”と思える色合いの作品が多かった。
写真が撮れないので難しいが・・・見やすかったというべきか・・・。
「聖書の風景」が多いので「聖書」を知らないと、その世界が分からない。
西洋絵画で残念なのはそこなのだが・・・かといってキリスト教を学ぼうとはまだ思えず・・・。
(それ以前にもっと学ぶものがあるはず😅)

この”いい”も難しい。
まだ言葉にできないし、
当然「ルオーが好き」というところまでは行っていない。

本屋さんで立ち読みはしたけど・・・まだ買っては帰らない。
また図書館に読みに行く、くらいの距離感だと思う。

でも、今回行って良かったのは、私のルオーのイメージがいい意味で変わったからだ。見え方が更新されたんだと思う。
絵の表現はまだ分からないけれど色彩で”いいな”と思える作品がある
絵のどこかに”静けさ”が置かれている感じがある
ーこれが今の私のジョルジュ・ルオーの印象。

お昼

来月も行くのだが、前から気になっていたアーティゾン美術館のランチを見たら予約できたので行ってきた。

昨日は本当は引きこもりたい日だった。
余白を埋めてしまったから、どこかで余白の休みが欲しいが、無理そう。

楽しくも余白に思いの外詰まってしまったから今日は疲れた。
家事と介護の合間は、静かにゆっくり過ごしたい。。。





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