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梅雨だからカビの話を書こう。

カビと戦っている。ずっと。会社で。
船のコンテナの中で生えるらしい。
インド、インドネシア、ベトナム、中国。
ざっくりした国名しか明かせないがだいたいそういう国から輸入される。

私が勤務している会社は輸入雑貨や家具を売っている。会社の物流倉庫が私の現場である。

年がら年中、私は段ボールと戦っている。
だから段ボールの話をしよう。

1番クサイのはインドの段ボールである。
なぜか段ボールから下水のニオイがするのだ。中から出てくるのはエキゾチックな柄の雑貨たちである。とても可愛い。日本には無い色使いが素敵だ。

でも、くっさい段ボールに入っている。
鼻がもげるかと思う。会社のみんなはインドの段ボールが大嫌いだ。一体全体、段ボールからそんな下水みたいなニオイがするのはなぜなのか。インドの段ボールはフニャフニャしている。日本の段ボールはベージュだが、インドの段ボールは黄色だ。。貼られているガムテープの質が悪く、しつこい。ペラペラなくせに剥がれにくい。
インダス川に浸したのではないかと思うくらいだ。知らんけど。たぶん、水が悪い。

このくっさい段ボールから出てきた素敵な雑貨はくっさいニオイが移っているのでニオイを飛ばさないといけない。カビは生えてないがカビくさい。カビの素が付着している。暖かい湿ったところで放置するとカビが繁殖するのだ。

インドから輸入されてくるのはファブリック類が多い。皆さまもmade in india をお買い求めの際は一旦、必ず一度水洗いをすることをお勧めする。

次。インドネシア。
木が豊富なので木製品が多い。
ウォールナット、マホガニー、チーク、世界三大銘木である。短い動画を見つけたので興味のある方はどうそ。私は断然ウォールナット推しである。

私はインテリア、特に木製品が好きなので自社商品を社員価格で買いたいところだが、あまり好きなデザインが無い。残念だ。

インドネシアから船を経て倉庫に運ばれてきた段ボールを開けるとカビだらけだったりする。割と。頻繁に。

倉庫に運ばれてきたカビだらけの家具をどうするのか?
それは私と同僚で全部拭き取る。
何十個とある家具を全部だ。
エタノールや次亜塩素酸やなんやらかんやらを使って全部拭き取るのだ。
まぁ、うんざりする。発売の期日があるので、間に合うように他の仕事を放り出してカビを拭き取るのだ。拭いても拭いてもしつこいカビを手作業で拭き取る。

正直、うんざりする。
時給1400円はこのカビ取り作業をするための時給なのか?契約書にカビ取りは含まれていたか?
4月に時給が上がったのはカビ取りの口封じではないのか?と自問自答するが、会社に言わせると「それも仕事」なのだろう。

この会社に勤めている限り、カビとの戦いは延々と続く。

インドネシアは雨季と乾季のある国だ。
きっと湿気は日本よりすごいのだろう。
カビ菌はどこにでもいる。取り除くことはできない。

解決策のひとつは船便から航空便にすることだ。しかしながら空輸は運賃が高すぎて体力の無い会社には無理なんだろう。

輸入雑貨に携わっていると日本製品がどれほど質が高いのかを思い知らされる。

普通に湿気てない綺麗な段ボールに入っていて、カビが生えておらず、さらにクサくないことは普通ではないからだ。

改めて日本製品に敬意を払う。
日本人の民族性を誇りに思う。
もう正直、鎖国してほしい。日本製の物を、大事に、長く、愛着を持って、使って暮らしたい。

例えばこのインドネシアであるが、木の家具に目印のボールペンの線がそのままになっていたり、ズレていたり、はみ出していたりなんか日常茶飯事だ。家具がガタガタする。脚が揃ってない。イヤイヤ作ってるんだろうなーと思う。おおらかすぎる。

木の乾燥が甘い。割れが酷い。

小さな雑貨も塗装が乾く前に紙に包んで段ボールに入れるから日本で剥いたときに紙がべったりくっついて剥がれない。それをまた私や同僚が水をつけて剥がしたり、洗ったり、なんやかんやして売れる状態に戻す。

仕入れ担当者が現地にいろいろリクエストを出すがなかなかそのとおりにならない。
あまり口うるさく言うと「もうあなたの会社とは取り引きしない」と逆ギレされるらしい。立場が完全に逆転している。

中国は差が激しい。
安心して出荷できる商品とクレームになる商品の差が激しい。組み立て家具のフレームが錆びていたり、ネジ穴がなかったり、ネジが足りなかったり…。私は工場で作られている製品にネジ穴があるのとないのがあるのが解せない。なぜだ?なぜなんだ?
ネジや六角レンチのセットをなぜ入れ忘れる?なぜネジが1本足りないんだ?
中国の工場はどうなってるんだ?
なぜ棚板に指の跡が塗装されているんだ?
猫の肉球なら許すが人の指の跡は許せない。

今日もお客さまから「ネジが足りない」「フレームにネジ穴が無い」「棚板に傷がある」とクレームが入る。その度に家具の段ボールを開封して、棚板を1枚だけ抜き取って送ったり、ネジを1本送ったりしている。なぜだ?なぜうちの会社は予備を用意していないのだ?
そのロットが売り切れるまで、クレームが出る度にコレが続くのだ。

他の店に聞いてみたいのだ。
例えばお値段以上の店や、印の無い良いものの店にも同じような商品がある。
一部の仕入先は同じと聞いた。それらの店はコンテナが届いたときはどうなっているのか?
あちらは空輸なのか?だから綺麗な状態で来るのか?バックヤードの担当者に聞いてみたい。カビは生えていないのか?業務にカビ取りはあるのか?カビが生えていたらどう処理しているのか?

輸入雑貨家具を扱っているバックヤードの人、是非答えてほしい。最近、私の脳みそは仕事のカビのことで占領されている。また今日も段ボールを開けたらカビが生えてるんじゃないかと怯えている。カビを吸い込んでいるから体調が悪いのでは?と疑い始めた。

いや、むしろカビに耐性ができてるに一票。
毎日体を張って生きてます。


仕事の話です。

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