お前が打たなきゃ俺がやる! ①/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・109作目】
これまでの話はこちら!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○ 球場・グラウンド
あるパ・リーグの試合。
7回裏・2アウト2・3塁。一打逆転のチャンス。
打席には「背番号3」の4番バッター・小川。
豪快なスイングを見せるも、ボールはキャッチャーミットに吸い込まれる。
審 ストラックアウト! チェンジ!
ホーム側スタンドにため息が立ちこめる。
○ 球場・内野席
スタンド最前列に座る主人公(男・40代男) 防護ネットを掴んで、選手達にヤジを飛ばす。
主 勝つ気あんのかてめぇら! 金返せぇ!!
主人公 アルコールも入っているのか、かなりの剣幕で怒っている。そんな彼の前に、先ほど三振した選手がやってくる。
主 小川ぁ! なんだ今のスイングはぁ! やる気あんのかゴラァ!
選手 肩を落としたまま、ベンチの奥に下がる。
主 今のお前だったら、俺の方が打てるわ!! がっはっは!!
主人公 シートにドカッと座り、気持ちよさそうにビールを飲む。カップに口を付けた瞬間、スタンドからベンチにワープする。
○ ベンチ内
主人公 カップに口を付けたまま固まっている。
周りには先ほどまでヤジを飛ばしていた選手達が。全員主人公を見ている。睨む者もいれば、不思議そうに見つめる者など様々。
主 (事態を飲み込めずに)・・・・・・え?
【選手の名字】に【選手の名字】?
それに【助っ人外国人の名前】まで? どういうことだ??
主人公 ゆっくりとカップをカップホルダーに置き、周りをキョロキョロと見渡す。ホワイトボードを見つける。
ホワイトボードに書かれた打順のカット。4番DHに小川ではなく、主人公の名字と書き換えられている。
主 (近くにいる選手に・恐る恐る)あの・・・ 小川・・・選手は?
選 小川? 誰だそいつ?
そんなヤツ、ウチにいねぇぞ?
主 いやいやいや! うちのチームの4番を忘れるなんて・・・
ほら! 俺のレプリカも小川の・・・
主人公 180度回転し、背ネームを見せつける。
選 お前の名字じゃねぇか。
主 え? そんなわけ・・・
主人公 ユニフォームを脱ぎ、背ネームを確かめる。
主 ・・・ほんとだ。・・・まさか!
主人公 何かに勘づく。
○ 球場・グラウンド
選手目線で見た、主人公がヤジを飛ばすシーン。
主人公 ネット越しにヤジを飛ばす。
主 俺の方が打てるわ!! がっはっは!!
○ 球場・ベンチ
主人公 自分の言葉通りになった現実に気がついた様子。
打撃コーチが主人公の前にやってくる。
打 おい。ボーッと突っ立ってないで、スイングの確認してこい。
主 は、はい・・・! えっと、どこでやれば・・・
打 ベンチ裏にスイングルームがあるだろ。あと、お前酒くせぇな。
主 すみません・・・
主人公 ベンチ裏に下がっていく。
グラウンドのカット。
タイトルテロップ『お前が打たなきゃ俺がやる!』
いいなと思ったら応援しよう!
ご覧頂きありがとうございます!
よろしければサポートお願いします・・・!
