お前が打たなきゃ俺がやる! ②/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・109作目】
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○ 球場・バックスクリーン付近
スコアボードのカット。あっという間に9回裏1点差。2アウトながら1・2塁のチャンス。
○ 球場・ネクストバッターズサークル
主人公 ヘルメットを被ったまま、ネクストバッターズサークルでしゃがんでいる。体が緊張で震えている。
主 (心の声で)ヤバイヤバイヤバイ!
【3番打者の名字】が決めなきゃ俺に回ってくる!
俺なんか、高校以来だぞ!?
しかも球技大会! 第一、俺バドミントン部だし!
頼む、マジで決めてくれ!
主人公 手を合わせて、必死に願っている。
○ 球場・グラウンド
そんな主人公の願いむなしく、3番打者は四球で出塁。
球場は大盛り上がり。声援にも熱が入る。
ウグイス嬢のコール。
ウ 4番・指名打者・【主人公の名字】~~~
ファンは主人公のコールでさらに盛り上がる。
主人公 震えた足で打席に向かう。
監督 ベンチから出てくる。
主 よっしゃ! 代打か・・・?
監督 主人公の元まで近づいてくる。
監 おい【主人公の名字】。思いっきりスイングしてこい!
主 ・・・わかりました。
主人公 アドバイスを貰い、そのまま打席に向かう。まだ足が震えている。
○ グラウンド・打席
主人公 打席で構えるも、全身ガチガチ。構えも素人感丸出し。
見かねた相手チームのキャッチャー 主人公に話しかける。
捕 おいおい。ガチガチじゃねぇかよ。そんなんで打てるのか?
主 ・・・・・・ウテマセン。
捕 だろうなw ま、3球で仕留めてやるからw
主人公 相手捕手の舐めた態度がさすがにカチンときた様子。何を思ったのか、プレーがかかったのにも関わらず予告ホームラン。
球場 また大盛り上がり。
主 (心の声)さすがにあったまきた!
そうだ! 俺の方が打てるとヤジったんだ!
絶対に打て・・・
主人公の前を剛速球が通る。勢いの落ちぬままキャッチャーミットに吸い込まれる。
審 ストラーイク!!
1ストライク。
主人公 目が点になり、呆気にとられている。
主 ・・・はっや。え?たしか【相手投手の名字】って最速140だろ?
なのにこんな速いの? 打てるわけねぇじゃん。
主人公が呆気にとられている間に、もう2球目。外角低めのスライダー。
主人公 腰の抜けたスイングで空振り。あっという間に2ストライク。
主 無理無理無理! バットに当たる気がしねぇ!
主人公 もう涙目になっている。
○ 球場・スタンド
主人公がイキッていた序盤のシーンが白黒のスローモーション映像で流れる。(音声は等速)
主 俺の方が打てるわ!!
○ 球場・打席
相手投手 投球モーションに入っている。
主人公 涙目どころか、涙を流している。
主 【チーム名】の選手の皆さん。
いや、プロ野球選手の皆さん。あなた達は凄いです!
私みたいな一般人が「打てる」など口にしてしまい申し訳ございませんでした・・・
剛速球(142km/h)が主人公に向かってくる。
主 ・・・もうどうにでもなれ!!
主人公 目をつぶってスイング。
バットに当たった音。決して快音ではなく「コツン」という打球音。
映像がホワイトアウト。
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