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お祈りメール③【連載台本・世にもになるまで書いてみた・64作目】

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○ 空港・待合ロビー・通路

 主人公 電波環境の良いスポットを探すためにうろうろ歩いていた。

主 (小声で)ったく・・・! なんで繋がらないんだよ!!

 主人公のスマホはまだ「送信」できない様子。
 スマホを乱雑にポケットにしまう。

主 (小声で)一回ロビー出るか? いや、でももうすぐ搭乗時刻だし・・・
  ・・・・・・あ。そうだ!

 主人公 良いアイデアが思いつき、とある場所へ急ぐ。

〇 空港・待合ロビー近くの通路

 数分後。
 主人公 イライラが顔に出ながら待合ロビーに戻るその道中。

主 (心の声)
  ざっけんな!! なんで公衆電話があんなに混んでんだよ!!

〇 空港・公衆電話

 公衆電話前のカット。
 「最後尾」のプラカードを持つ職員がいるほど大賑わい。
 並んでいる人の大半が「白い服を着た高齢者」。

職 ただいま180分待ちでーす。申し訳ございませーん。

 主人公 光景を見てがっくりと肩を落とす。

〇 空港・待合ロビー近くの通路

 カット明け。
 主人公 イライラいながら待合ロビーを目指す。
 そんな状況で、空港内にアナウンスが響く。

ア (音声のみ)当便をご利用のお客様は42番ゲート搭乗口付近で・・・
主 (心の声)やっば。もうこんな時間か。急ぐか。

 主人公 搭乗口へ向かおうとするも、スマホの着信が止まらない。

主 (心の声)さっきからなんだようるせぇなぁ!! ・・・・・・うわっ!!

 主人公 スマホを思わず落とす。
 画面には大量の通知。そのどれもが「お祈りメール」。
 会社だけでなく、主人公の同期や大学時代の友人。
 幼稚園から付き合いがある友人からも。

主 (心の声)な、なんでコイツからも・・・? 

 周りを見ると、「お祈りメール」の話で盛り上がっている。
 白い服を身にまとったお爺さん。

爺 おや。【孫の名前】から届いているわい。
  わしの事忘れてないようじゃな・・・

 白い服のペアコーデのカップル。

女 ねぇ見てみて! これパパとママから!
男 おお!よかったな! 俺もさっきな・・・

 白い服を身にまとった中年女性。

中 あの人から「お祈り」・・・ (涙を流し始める)

 主人公 周りをきょろきょろ見てうろたえる。

主 (心の声)い、一体どうなってんだ・・・? 
  どいつもこいつも「お祈りメール」が・・・

 主人公のスマホが振動する。かなり長い。
 主人公 恐る恐るチェックすると・・・・・・「お祈りメール」でいっぱい。

主 う、うわぁ・・・!!
  (心の声)も、もうやめてくれ!! 俺を祈らないでくれ!!!

 主人公 腰を抜かし、その場に倒れる。
 そんな彼を見て、職員が「大丈夫ですか!?」と集まってくる。


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