ランダム総理②【連載台本・世にもになるまで書いてみた・65作目】
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〇 首相公邸・総理自室
主人公 疲れ果てた様子で崩れ落ちるように椅子に座る。
主 つ、疲れた・・・
秘 総理。本日もお疲れさまでした。
明日も午前中に大学の講義、午後からは会議が・・・
主 わかったわかった! 後でLINEしてくれ!
秘 かしこまりました。それでは朝7時半ごろお迎えに上がります。
それまでゆっくりお休みくださいませ。では、失礼します。
秘書 部屋から去る。
主人公 天井を見てため息をつく。
主 (ポツリと)・・・思ってたのと違うなぁ。
(語り)
最初は「総理って王様みたいなもんだろ?」と甘く考えていた。
偉い態度を取っていれば何とかなると思っていた。
だけど実際は違った。
常に周りに気を使わないとやっていけない職業だった。
もちろん総理になったメリットはないわけじゃない。例えば・・・
〇 バイト先・店長室
主人公が働いていたバイト先。
店長 顔が引きつっている。
店 ま、まぁそりゃ辞めるよねって感じだよね・・・
今までありがとうね・・・
店長の前には主人公と秘書・SP達。
主 はい! これから「総理」としてがんばります!
店 が、がんばってね・・・
秘 それでは「補償金」についてですが・・・
店 あー はい・・・
秘書と店長 主人公がいなくなる分の「補償金」について交渉を始める。
主人公 この時はまだ嬉しそう。
「総理」になれることに喜びを感じている。
主 (語り)
当然だがバイトせずに暮らしていけるようになった。
それに・・・給料も桁違いだ。
〇 首相公邸・玄関
主人公 広い玄関に驚いている。
主 (秘書に)あの・・・ これ全部僕の家なんですか。
秘 当たり前じゃないですか。
主 (ポツリと)す、すげぇ・・・
秘 では案内しますのでついてきてください。
主人公 秘書の後をついていく。
主 (語り)
給料だけじゃない。こんな豪勢な家まで自分の物になった。
一人暮らしには十分すぎる広さ。いや、むしろ有り余る・・・
どこかから大きな物音。
主人公と秘書 物音がした方を振り向く。
主 ・・・僕ら以外いないですよね。
秘 ・・・・・・気にせずいきましょう。(そそくさとその場から立ち去る)
主 え。どういう意味ですか。ねぇ、ちょっと!!
主人公 慌てて秘書についていく。
秘書 主人公を無視して廊下を進んでいく。
主 (語り)
・・・この屋敷、どうやら住んでいるのは俺だけではないようだ。
思いつくメリットはこのくらいしかない。
とにかくメリットは「偉くなった」。それだけ。
思いつくのは「デメリット」ばかりだ。
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