ランダム総理①【連載台本・世にもになるまで書いてみた・65作目】
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〇 大学・エレベーターホール前ベンチ
多くの大学生が駄弁っている。たわいもない話で盛り上がっている。
革靴の音。足元のアップ。スローモーションで動いている。
男 でさーw ・・・やべ!『総理』が来た!
その場にいた大学生たちが黙り込む。一瞬で緊張感が走る。
やってきた『総理』(主人公)はスーツを身に纏った男子大学生。
秘書官が話しかける。
秘 総理。この速さだと2限目の「国際政治学」に間に合いません。
急ぎましょう。
主 ・・・うん。
主人公 ダルそうにエレベーターを待つ。
主 (語り)これは決してふざけているわけではない。
俺は正真正銘、この国の総理なのだ。これには深いわけがあって・・・
主人公 エレベーターに乗り込む。
〇 首相官邸・記者会見場
テレビでよく見るあの記者会見場。
中央には12台の抽選機。年末ジャンボの抽選会に酷似している。
抽選機の上には大型モニター。何も表示されていない。
司会者が会見を進めていく。
司 ただいまから第××代内閣総理大臣の抽選を行います。
では総理。ルーレットのボタンをお押しください。
総 ・・・うむ。
総理 手元に置かれたボタンを押す。
抽選機が回り始め、矢が放たれる。上手側から数字が表示される。
主 (語り)
2×××年。
議員選挙が廃止され、国会議員は全て国民の中から「ランダム」で選ばれることになった。
国民の政治意識向上やら、議員の不正撲滅やら狙っているらしい。
選び方はとてもシンプルだ。
12桁の“あの数字”を使って、まるで宝くじの抽選のごとく決めていく。
12桁の数字が選出される。
大型モニターに主人公の顔写真が表示される。
司 ただいま決定いたしました。新しい総理は【主人公名】さんです!
場内の記者たち 拍手。
主 (語り)
と、まぁこんな感じで俺が総理になったというわけだ。
〇 3階・エレベーターホール
VTR明け。
エレベーターが開き、主人公達が一斉に降りる。
周りの大学生は自然と道を開ける。
SP達は主人公を守りながら講義室に案内する。
主人公 申し訳なさそうに講義室を目指す。
秘 総理。もうすぐ講義室に着きます。
主 わかってるよ・・・
秘 (後輩秘書に向かって)おい。リモート会議の準備できてるか?
後 はい。できています。
秘 了解。
総理。教授には許可を得ていますので、講義中に行われる会議にもご参加ください。
主 ・・・うん。
主人公達 講義室に入っていく。
タイトルテロップ『ランダム総理』
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