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残機 ②/全7話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・134作目】

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○ 主人公の勤務先・オフィス

 主人公の表情カット。部下達の頭上を見ながら、怪訝そうな顔を浮かべる。
 働く部下たちのカット。主人公と同じく、頭上に数字が表示されている。「100」のままの人もいるが、大半は「99~96」になっている。

主 (心の声で)・・・なんなんだこの数字は。。。

 部下B(女性社員・20代後半) 主人公に話しかける。頭上の数字は「100」。

B あの、【主人公の名字】部長。
  資料ができました。目を通していただけますか。
主 (我に返り)・・・あぁ、わかった。

 主人公 部下Bが作った資料に目を通す。
 資料のカット。数枚目の見出しに誤字を発見。

主 おい。ここ間違ってるぞ。
B (資料を見て)・・・あ、すみません。。。
主 ったく。ちゃんと確認してから渡せよ。。。

 主人公 部下Bの頭上の数字が「99」に減る瞬間を目撃。目を丸くする。

主 !? 減った!?
B え? 何がですか?
主 あ、いや・・・ 何でも無い。
B はぁ・・・ そうですか・・・

 部下B 主人公の様子を不思議がりながら、自分のデスクに戻る。
 主人公 冷静を装うためか、一旦、背もたれに身を預ける。

主 (心の声で)今、減ったよな・・・?

 主人公の手元カット。コーヒーカップに手が当たり、コーヒーを床にこぼしてしまう。主人公のスーツにもコーヒーが掛かる。

主 あっつ!!

 主人公のパソコン画面。電源は点いておらず、コーヒーの熱さに慌てふためく自分が映っている。頭上の数字は「100」から「99」に減っている。

主 (小声で)やっぱり・・・!

 主人公の表情カット。数字の意味に気がついた様子。

○ 主人公の通勤ルート・駅構内

 夕方。主人公目線の映像。
 男性会社員(40代男性)のカット。 上司or取引先と電話中。ペコペコ頭を下げている。

男 大変申し訳ございません。。。はい。。。はい。。。

 男性会社員の頭上の数字が1つ減る。96から95に。

 大学生カップルのカット。 彼氏が遅れてやってくる。彼女は怒りながら待っていた。

女 ねぇ! 遅れるとか聞いてないんですけど!
氏 ごめん・・・ 電車間違えちゃって・・・
女 ほんとぉ?
  (彼氏の襟元の違和感に気付き)・・・プッw
氏 え? どうかした?
女 ・・・値札ついたままだよw
氏 は!?
  (襟元を触って)・・・マジかぁ。

 男子大学生の頭上の数字が2つ減る。95から93に。

 その後も学生、高齢男性、ヤンキーらとすれ違うが、全員頭に数字がついている。
 主人公 数字が気になりすぎて、キョロキョロと他人の頭上をチラ見しながら、駅のホームまで歩く。

主 (心の声で)ミスしたら1つ減るのか・・・ 

○ 主人公の自宅・リビング

 主人公と妻 並んで夕食をとっている。
 主人公 煮物(筑前煮)を口にし、微妙な表情。

主 ・・・なぁ、これ甘すぎないか?
妻 え?
  (一口つまんで)あら、やだ。塩と砂糖間違えたみたい。
主 おいおい、気をつけてくれよ・・・
妻 でも、この味も悪くわね。
  (箸を止めずに)うん、美味しい美味しい。
  (主人公の視線に気付き)・・・あなた?

 主人公のカット。妻の頭上に目が行っている。

主 ・・・・・・あぁ、すまん。何でも無い。
妻 あぁ、そう・・・

 主人公目線の映像。妻の数字が100から変わっていない。

主 (心の声で)失敗って捉えなきゃ減らないのか。。。
  いいなぁ、能天気で・・・

 主人公のカット。妻の頭上がまだ気になるのか、チラチラと見ながら、夕食をとる。


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