モノクロームな過去を求めて ③【連載台本・世にもになるまで書いてみた・89作目】
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〇 ホテル・会見場
主人公の話が続いている。
主 私の仕事柄、白黒写真をカラー化してほしいという依頼がよく来ます。
その時に思うのです。「本当にこの色で合っているのか?」と。
だからこそ一度、過去の世界へ行って写真やイメージ通りの色なのか確かめたく、
今回行われる時間旅行に応募させていただきました。
旅行中に撮った写真は、帰国後に個展を開き、実際の色彩を皆様にお届けできればと思います。
話は以上です。
主人公 マイクを置く。
司 ありがとうございました。
それではこれより質疑応答の時間に入らせていただきます。
質問がある方は挙手をお願いします。
(確認して)それでは1番の記者の方、お名前と会社名をなのって・・・
会見は質疑応答タイムに入っていく。
〇 とある施設・タイムマシン基地
ガレージのような場所。
主人公 タイムマシンに乗り込み、同行者と最終確認中。
同 今回撮影した写真は、帰国後に我々で校閲をかけさせていただきます。
また過去の写真の撮影は、我々が許可した場所でのみとさせていただきます。
ご了承ください。
主 かしこまりました。
同 では間もなく出発いたしますので、シートベルトのご着用をお願いします。
主 はい。
主人公 シートベルトを着ける。どこかそわそわしている。
主 (心の声で)ついにこの日が来た。
もうすぐ「過去の色彩」を確認できる。
一体どんな色だったんだ・・・!
出発のカウントダウンが始まる。5秒前からのスタート。
機内が激しく揺れる中、主人公は期待感でいっぱいなのか笑顔を浮かべている。
カウントダウンが0になったその瞬間、機体は過去へと旅立ち、姿を消す。
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