正刻男 ①/全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・107作目】
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○ オフィス
時刻は午前11時30分ごろ。
多くの会社員が労働に勤しんでいる。
主人公(男)もその1人。壁に設置された時計をしきりに確認している。時刻が気になる様子。
主 (小声で)・・・ずれてんじゃねぇかよ。。。
うーわ。 パソコンの時刻もじゃん。 ちゃんと直しとけよ・・・
オフィスにある様々な時計のカットが流れていく。
パソコン画面の時計表示→女性社員の机上にある置き時計→入口付近にある小テーブルに置かれたデジタル時計の順。
主人公 自分の腕時計で時刻を確認。ただ今の時刻は「11時24分」。
主 (ナレーション)
壁時計は3分遅れ、パソコンは2分遅れ。
他の時計もどうせずれている。
信じられるのはこの腕時計だけ。
オフィスで働く人達のカット。時計のことなど気にしていない。
主 (ナレーション)
ずれた時計に囲まれているのに、なぜ平気な顔で過ごせるのか・・・
俺にはその感覚が理解できない・・・
主人公 深いため息をつきながらデスクワークを続ける。
そんな様子を見かけた隣席の男性社員(主人公より年上・ふっくら体型・陽気)が話しかける。
隣 おい、どうしたどうした~
そんな深いため息ついちゃってさ~
何か悲しいことでもあったのか~?
主 違ぇよ。あれ見ろ。
主人公 時計を指さす。
隣 時計? 時計がどうかしたのか?
主 ずれてんだよ。それも3分も! おかしいと思わないのかね・・・?
隣 まぁ、大体の時刻わかりゃよくね?
主 いやいやいや! お前よく考えろ!
3分遅れが24時間続いたら、24掛け3で72分。
1時間と12分ずれちまうんだぞ!?
それが1週間だと72分掛け7でえっと・・・
隣 だからそんなの気にしねぇって! 考えすぎだろw
主 お前が楽観的すぎんだよ!
隣 そうかなぁ・・・? ま、別にどれかが合ってりゃよくね?
主 いーや、全部正確じゃないとおかしい!
隣 細かい人だなぁ・・・
よっし! 午前の仕事終わりっと!
なぁ、一緒に昼飯でもどうだ? ウマいそば屋ができたんだよ!
主 なんで俺と・・・ 別に良いけど。
隣 よっしゃ! じゃあ早速行こうぜ!
めっちゃ混むから早めに行かんと!
主 はいはい。
主人公と隣席の男性社員 そば屋に向かう。
壁時計のカット
タイトルテロップ『正刻男』
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