名も無き救世主 ②/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・114作目】
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主人公 トレーを適当な所に置き、寝っ転がる。
主人公のナレーションに合わせて、「」内のモノのカットが映る。
「ガラガラ」・・・福引きで使うアレ
「スッポン」・・・トイレ掃除に使うアレ
「トンボ」・・・グラウンド整備に使うアレ
主 (ナレーション)
かろうじて名前を知っているのは、「ガラガラ」・「スッポン」・「トンボ」くらい。
あとは「誰しも知ってはいるけど、名前なんて適当に取り繕ってきたモノ」ばかり。
だが、この漂着物。無人島でのサバイバルライフに意外と役立っている。
「トンボ」や「スッポン」は護身用の武器に。
ランタンのカット。蚊取り線香を入れる豚型の「アレ」。
主 (ナレーション)
ランタン代わりに使っているのは、蚊取り線香を入れる「あのブタ」。
主人公 寝返りを打つ。
髪を結んでいる金色の細ビニールバンドのアップ。
主 (ナレーション)
長い髪を束ねる用には、袋留めで使う「金のアレ」を使っている。
その日の気分で「パンを止めるアレ」にする時もある。
決してガラクタなんかじゃない。俺にとっては「名も無き救世主」だ。
○ 無人島・海岸
砂浜にいた小さな蟹のカット。
テロップ「翌日・・・」
主人公 この日もフラつきながら、砂浜で漂着物を捜索。
主 空き缶、空き瓶。ペットボトル・・・
(ため息)見た感じ不作か。。。
諦めかけたその瞬間、役立ちそうな「名も無き漂着物」を見つける。
○ 無人島・漂着物の前
主人公 興味津々で漂着物を手に取る。
持っているのは「子供用のおもちゃ」。トランシーバー型のおもちゃで、真ん中に大きな赤いボタンが付いている。
主 なんだこりゃ?
トランシーバーにしちゃ軽いし、子どものおもちゃか?
まぁ、一時の暇つぶしになりそうだ・・・
主人公 自然に赤いボタンを押す。その瞬間、車のクラクションのような、けたたましい爆音が島中に響く。
主 (砂浜に投げ捨て、耳を塞ぎ)
うっせ!! こんなの流れ着くなよ・・・!
砂浜に投げ捨てられたおもちゃのカット 爆音は鳴り止まない。
○ 無人島・主人公の住処
その日の夜。
砂浜の方向から、未だに爆音が止まっていない。
主人公 耳を塞ぎながら、砂浜方向に背を向けて横になっている。
主人公の顔のカット かなり寝苦しそう。もちろん原因は爆音
主 (ナレーション)
最悪だ・・・
この先、「あのおもちゃ」の「あの爆音」と付き合わないといけないのか・・・
「名も無き救世主」だと思ったのに・・・
これじゃ「名も無き邪魔者」じゃないか・・・
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