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野球を知らない俺の彼女①【連載台本・世にもになるまで書いてみた・62作目】

これまでの話はこちら!

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○ 球場・3塁側内野席

 ナイターゲームを観戦中の主人公カップル。
 主人公はユニフォームや帽子と完全フル装備。筋金入りのファン。
 一方の彼女はデートコーデに試合前に買ったであろうキャップを身につけている。

 4回表。相手打者が外野ファールフライを打ち上げる。3アウト。

主 よし! (メガホンを口に当て)いいぞ○○! ナイスピッチング!!
女 ねぇなんで今のがアウトなの? ふぁーる?ってやつじゃないの?
主 ・・・今のはファールフライ。
  ファールボールでも取ったらアウトなんだよ。
女 ふぁーる?何だっけそれ。
主 さっき説明しただろ!
女 あ! 思い出したアレね!
主 そう・・・!
  ったく・・・ こんなことも知らないのか?
女 ごめんごめんw あー 野球って難しいなぁ・・・

 主人公 そんな彼女を見て苦笑い。

主 (語り)
  珍しくコイツが「野球観に行きたい!」と言いだし仕方なく連れてきた。
  なのにコイツは「野球のルール」を知らない。いや知らなさすぎる。
  ・・・・・・ちょっとは勉強してから来いよ!!

 主人公 ビールを一口飲む。

女 ねぇ。○○先生に質問です!
主 ・・・ちょっとは自分で調べろよ。
女 え~ 
  さっき「わからないことがあったら何でも聞いて」
  って言ったのは誰だっけ~?
主 (ため息)わ~ったよ。
女 レフトが左側でライトが右側だよね?
主 当たり前だろ。
女 じゃああれ間違ってない? 
主 え?

 彼女 大型ビジョンを指さす。
 大型ビジョンには打席の選手の情報がずらりと表示されている。
 指さしているのは「左打ち」という所。

女 この人「左打ち」なんでしょ?なんで右側の打席にいるの?
主 は? 左にいるだろ。
女 いないって! ほらよく見て!!

 彼女 打席に立つ選手を指さす。
 確かに3塁側から見ると「右側」にいるように見えるが・・・
 主人公 彼女の訴えに理解した様子。

主 (呆れて)あのな。お前審判目線で見てどうすんだよ。
  投手から見て左にいたら「左打者」右にいたら「右打者」なの!
女 あ、そうなんだ~ なんかトリックアートみたい!
主 ははは・・・
  (心の声)どこがだ!! 右も左も分からんのか!!

 渦中の左打者は四球で出塁。続いての打者は「右田」。左打席に入る。

女 ねぇ! この人「右田」って言うのに左打ちだ! 
  (深刻そうに)大丈夫?ルール違反じゃない?
主 そんなわけないだろ! ただの名字なんだから! 
  右田って人でも左打者でいいの!
女 そうなんだ~ なんか変なの~
主 (心の声)変なのはお前だ・・・!!

 主人公 あまりの無知に呆れるばかり。
 一方の彼女 そんなことはつゆ知らず、野球観戦を楽しんでいる。
 右田はセカンドゴロ併殺打に倒れる。周りからはため息とヤジ

女 ねぇゲッツーって何?
主 (イライラを抑え)ゲッツーていうのは・・・
  (語り)この後も彼女の質問攻めが。
  いや、「メイワク」は止まらなかった。正直ウザい・・・


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