湯はり ②【連載台本・世にもになるまで書いてみた・73作目】
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〇 主人公の家・リビング
回想明け
主人公 もう一度パソコンと格闘中。しかしすぐにやめてしまう。
主 (語り)
後輩は正しかった。
かわいい先輩がいるという噂だけで入った文芸サークル。
その先輩が卒業した今、もはやいる意味もなくなってしまった。
というか、そもそも文芸自体に興味もない。湧いたこともない。
そんな俺が作品を書けるわけもなく・・・
パソコンの画面が映る。
『主人公⇒男・大学生・天才探偵』としか書いていない。
主 (語り)
ご覧のありさまだ。
3時間も経ったというのに本文はおろかプロットすら思いつかない。
主人公のスマホに着信。後輩Bからメッセージ。
『どうですか進捗は? 先生の作品楽しみにしてま~すw』という文面。
主人公 すぐにスマホを消す。
主 (語り)
このままだと、こいつらから白い目で見られるのは確実。
何ならサークル内の立場も危うくなる。
主人公 何かを決意した様子。
主 よし。風呂入るか。息抜きだ息抜き!
主人公 浴室に向かう。
〇 主人公の家・洗面所
主人公 給湯器の「自動」ボタンを押す。
ボ お湯はりを開始します。
主人公 そのまま浴室に入る。
〇 主人公の家・浴室
浴室。程よく一人暮らし感がある汚さ。
主人公 水道の蛇口をひねる。しかしお湯が出てこない。
主 (何が起きたのかわからず)え?
主人公 蛇口を何回もひねるが、一滴も出てこない。
給湯器を確認すると、こちらは正常に動いている。
主 ・・・なんなんだよもう!
主人公 風呂を諦めたのか浴室から出ていく。ちょっと怒っている様子。
タイトルテロップ『湯はり』
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