湯はり ③【連載台本・世にもになるまで書いてみた・73作目】
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主 (心の声)
最悪だよ・・・ この近くの銭湯って確か〇〇湯だよな。
・・・わりと遠いし、割高なんだよなぁ。
仕方ない。今日は我慢・・・・・・ん?
〇 主人公の家・廊下
主人公 何かを思いついたのか、急に立ち止まる。
主 (心の声)
待てよ。これ「犯行動機」に使えるんじゃね?
〇 犯行動機の再現VTR
主人公がひらめいた「犯行動機」。
画面は白黒&無音。まるで無声映画。
犯人役の役者 ルームメイトに襲い掛かる。
主 (語り)
犯人はルームメイトをシャワーヘッドで撲殺。
動機は風呂当番をサボったことに怒りを覚えたこと・・・
いや、本当の動機は日ごろルーズだったルームメイトへの積年の恨み
しかし、実際は水道管の故障でお湯が出ないだけであった・・・
〇 主人公の家・廊下
主人公 嬉しそうな表情を浮かべる。
主 (心の声)
わ、我ながら素晴らしいアイデア・・・!
俺、やっぱ才能あるんじゃん!
あとは容疑者候補を思いつけば・・・
浴室からほんの一瞬だけお湯の出る音。
主 ・・・あれ? 今、お湯出た?
主人公 再び浴室へ。
〇 主人公の家・浴室
主人公 浴槽を覗く。
浴槽の底に水たまり程度のお湯が溜まっている。
主 ・・・? 何だったんだ・・・?
主人公 再び浴室を出ようとする。
床に置いてあるカビキラーと目が合う。
主 (心の声)
「混ぜるな危険」・・・ そうだ!これは「カモフラージュ」に使える!
〇 カモフラージュの再現映像
再び白黒&無音の無声映画状態。
犯人役の役者 「混ぜるな危険」の洗剤をわざと混ぜだす。
主 (語り)
撲殺後にわざと洗剤を混ぜ、掃除中の事故に見せかける!
そして自分は外出していたことにしておけば、偽のアリバイが完成する・・・!
〇 主人公の家・浴室
主人公 自分のアイデアに自画自賛しているのか思わずにやける。
主 (心の声)
また最高のアイデアを思いついてしまった・・・! 俺すげ~!
そんな主人公の目の前で、蛇口からお湯が出てくる。10秒程度で止まる。
主 (心の声)
ん!? やっぱりお湯出たよな!? でもなんで・・・?
・・・・・・まさか!
(わざとらしく)
あ、そうだ。主人公の助手は片思い中の女性にしよっかなぁ~
蛇口からお湯が出てくる。またも10秒ほど。
主人公の予想が当たり、確信に変わる。
主 (心の声)
間違いない! 俺がアイデアを思いつけばお湯が出てくるんだ!
そうと決まれば・・・!
主人公 急いでリビングに戻る。
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