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【6/13 一時停止】 Fable 5 を初日に使って気づいた、AIの正しい"任せ方"

Claudeの有償プランに加入し、話題になっているFable 5を初日に少し試してみました。

主にテキストベースでの壁打ちとして使ってみた感想としては、かなり面白いモデルでした。

ただし、同時に「これは普段使いできるAIモデルではないな」とも感じました。

Fable 5 を使うには? (6/13時点 一時利用停止)

Claude の有料プランを契約していれば、Fable5が選択できます。無料プランでは選択することができません。 ただし、「Fable 5」は消費コストが他のモデルよりも大きいです。

一時停止前の利用時の時の画面
※ 6/13 19時時点では一時停止のためFable5は選択できません

また、Claudeを提供しているAnthropic(アンソロピック)は「Fable 5」を公開する際に「6月9日から22日までは、Claude Pro/Max/Team/Enterpriseプランにおいて、Fable 5が追加費用なしで利用できるが、6月23日以降は通常プランへの同梱が外れ、その後の利用には使用クレジットが必要になる見込み」とアナウンスしています。

そのため、試したい方は今月だけ契約するという方法がいいのかもしれません。

6/13日 Anthropic社は、アメリカ政府からの「Fable 5 / Mythos 5」の一時停止をアナウンスし、Fable 5の利用ができなくなりました。

これはアメリカ政府が、国家安全保障当局の指示に基づき、アメリカ国内外を問わず、外国人(Anthropic社の外国人従業員を含む)によるFable 5およびMythos 5へのアクセスをすべて停止する輸出管理指令を発令したためです。

再開の予定はまだ未定ですが、Fable5以外のモデル Opus / Sonnet などは問題なく利用できます。また、Anthropic側は今回の措置に関しては誤解との立場で早期復旧を目指している状態です。

今は利用する事ができませんが、1日触った感想を紹介したいと思います。


追記 7月2日 Fable 5が再開されました。


最初に感じたこと

Fable5は、軽い雑談や小さな文章生成に使うというより、重いテーマを投げた時に価値が出るタイプのAIだと感じました。

特に印象的だったのは、こちらの前提をそのまま肯定するのではなく、

「その前提は危ない」 「その方法では効果が薄い」 「本当に強いものは使い方は別にある」

といった形で、かなり踏み込んだ指摘をしてくる点です。

普通のAI相談だと、こちらの考えを整理してくれることは多いです。
しかしFable5は、整理というよりも「戦略の穴を探す」方向に強い印象を受けました。

コーディングに丸投げする使い方はコストがかかりそう

SNSなどを見ていると、AIにアプリやコードを丸投げして作らせる使い方をよく見かけます。

もちろん、それが有効な場面もあると思います。
プロトタイプ、検証用の小さなツール、捨ててもよいコードであれば、AIに一気に作らせるのは合理的です。

ただ、自分としては、開発を完全に丸投げする使い方には少し抵抗があります。

なぜなら、設計思想が見えにくくなるからです。

なぜそのDB設計なのか。
なぜその責務分離なのか。
なぜその実装方式なのか。
なぜそのセキュリティ方針なのか。

このあたりを人間側が理解していないと、あとからコードを読む時にかなり困るはずです。

特に、長く運用するもの、顧客に出すもの、セキュリティを考える必要があるものでは、「動いた」だけでは足りません。

また、コード生成もトークンを大きく消耗します。私はProプランで契約しているため消耗スピードを見て丸投げでコード生成をしたらすぐに制限がかかりそうだと思いました。

Fable 5は「高級な戦略監査役」として使うのがよさそう

今回使ってみて、自分の中で一番しっくり来たのはこの位置づけです。

Fable 5 は、実装担当というよりも、外部の戦略監査役に近い使い方がしっくりきました。

たとえば、

  • この戦略の一番危ない前提は何か

  • 競合に負けるポイントはどこか

  • この商品設計は本当に市場に刺さるのか

  • 自分の経歴や強みの使い方は間違っていないか

  • 今やるべきことと、後回しにすべきことは何か

こういう問いを投げると、かなり有益な返答が返ってきます。

逆に、

「全部作って」 「全部実装して」 「このリポジトリをよしなに直して」

のような依頼は、少なくとも自分の使い方とは少し違うと感じました。

トークン消費は大きく感じる

初日に数回やり取りしただけでも、利用枠はそれなりに減りました。

高性能なモデルほど、深く考え、長く返し、広い文脈を扱います。
当然、そのぶん消費も大きくなります。

そのため、Fable 5に投げる内容はかなり絞った方がよいと感じました。

普段の壁打ち、文章整理、アイデア出しは通常のAIで行い、Fable5には要点を圧縮して渡す。

つまり、

  1. 通常のAIで壁打ちする

  2. 論点を整理する

  3. 重要な判断だけFable5に渡す

  4. Fable5の返答を再度通常のAIや自分自身で検討する

この流れが良さそうです。

プログラムの実装に関しても全てを Fable 5に任せるよりも他の AI ( LLM )に役割をわけて実装した方がコストを抑えて運用できそうな印象もありました。

逆にコストを気にしなければFable 5で全てできそうですが、コストもその分かかってくると容易に推測できます。

AIの使い分けが大事になってきた

今回感じたのは、「どのAIが一番すごいか」よりも、「どのAIに何を任せるか」が重要だということです。

自分の中では、今のところ次のように整理しています。

  • 普段の壁打ち:GPT5.5系 や Opus系 など

  • 戦略の監査:Fable5

  • コーディング補助:Codex / GitHub Copilotなど

  • 実装レビュー:GPT / Claude

  • 最終判断:自分

AIが強くなるほど、逆に人間側の設計思想や判断軸が必要になる気がしています。

全部AIに任せるのではなく、自分の考えをAIにぶつけて、穴を見つけてもらう。
そのうえで、最後は自分が判断する。

この使い方が、自分には合っていそうです。

まとめ

Fable5を1日使ってみた感想としては、かなり強力なAIだと感じました。

ただし、普段使いのAIというより、重要な判断の前に呼ぶ「外部監査役」のような印象です。

特に、事業戦略、キャリア戦略、設計方針、プロダクト方針のように、前提の置き方そのものが重要になるテーマでは価値がありそうです。

一方で、トークン消費は軽くないため、何でもかんでも投げる使い方は向いていないとも感じました。

AIに丸投げするのではなく、AIを使って自分の考えを鍛える。
Fable5は、そういう使い方をした時に一番面白いモデルなのかもしれません。

ただ、現在 Fable 5 は一時的に利用ができなくなってしまっていますので、早急の再開を望みたいところです。

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関連サイト

米国政府によるFable 5およびMythos 5へのアクセス停止命令に関する声明

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