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深夜のラーメンから早朝の絶景まで、WEST EXPRESS 銀河で辿る紀南コース



20:30 京都駅:銀河の到着を待ちわびる

京都駅の31番線ホームには、期待に胸を膨らませた乗客が続々と集まっていた。21時15分発のWEST EXPRESS 銀河に乗るためだ。

まるで夜空を走る流れ星のような特別な列車。ホームに降り立った人々は皆、同じ方向を見て、その到着を静かに待っている。

銀河⭐️ってなってる〜!! すごーい

ふと目をやると、電光掲示板に「WEST EXPRESS銀河」と表示された。よく見ると、銀河の文字を☆で飾ってある。初めて見た、なんて粋な計らいなんだ。

星の飾りに見とれていると、視線はそのまま、その横にある「31」という数字に吸い込まれた。

京都駅には15番線から29番線までのホーム番号がないのに、突如現れるこの数字。その唐突さが、夜のホームの神秘的な雰囲気を一層引き立てている。

なぜ「31番線」なのだろう。

ほんと不思議だ。深夜のホームに忍者がいるくらい不思議だ。忍者を眺めながら考えていた。

Ninja

京都駅の31番線は、山陰本線(嵯峨野線)の列車が発着するホームで、特急「はしだて」「まいづる」などが利用する。

はしだて9号・まいづる15号
この特急にも乗りたい!

山陰本線の「さんいん」という読み方にちなんで、「31」から始まる番号が割り当てられたらしい。まぢか。JRの遊び心を知った。

20:50 京都駅:満月の夜、銀河との出会い

ついに動き出した車両のライトが、漆黒の夜を照らしながらゆっくりとホームに入ってきた。深い藍色の車体に目を奪われる。

やばい
お世話になる2号車。
女性専用車両なのかと思っていたら、
「一部女性席」だった。乗ってから気づいた。

銀河は、京都駅を出発し、和歌山県新宮駅まで、距離にして315.5kmの距離を約12時間かけて走る。かなりゆっくりと時間をかけて走る「特急」である。

JR WEST EXPRESS 銀河 運行情報(8-10月:紀南)

車窓からの景色や、停車駅での地域との交流をじっくりと楽しむことを目的とした「走るホテル」。

停車時間には、乗客が車外に出て地域の観光や食事を楽しむ時間も設けられている。

4号車フリースペース

まずはフリースペースで乾杯。乗客は、思い思いに静かに動く風景を楽しんでいた。

23:42 和歌山駅:深夜に灯る、ラーメンの誘惑

電光掲示板に🍜の絵文字
銀河特製 和歌山ラーメン

和歌山駅に到着すると、電光掲示板にラーメンの絵文字が表示されていた。なんと、深夜の駅で銀河特製の和歌山ラーメンが食べられるというのだ。

食べたい人はここで降り、ラーメン屋さんへ向かう。

電光掲示板でひたすらラーメンの解説がされている🍜
麺屋ひしお

地図も持たず、ぞろぞろと駅の出口を目指す乗客たち。まるで深夜に開催される特別な宴に参加するような高揚感があった。はっきり言って楽しい。

和歌山ラーメン 豚骨醤油ベースのスープ

ラーメンは持ち帰り、フリースペースで頂く。お腹いっぱいになった後は、席に戻って就寝した。事前に調べても情報なかったので書いておくが、リクライニングでもブランケットがある

2号車は座席もゆったり交互に配置されているため、他の席が気になることなく熟睡した。

夜が明けたら、窓の外はもう一面に広がる海

早朝5時、どこかの駅で停車していた銀河が再び動き出す音で目を覚ました。身支度をして風景を楽しむ。

目の前は海。美しい光景が広がっている。

6:50 串本駅:朝日が照らす、太古の造形美「橋杭岩」

ホーム脇の「本州最南端の駅」の看板

列車は本州最南端の駅、串本駅に到着した。朝日に照らされたホームには「本州最南端の駅」の看板が輝いている。

駅からは、期間限定で運行される「まぐトル号」に乗り、橋杭岩へ。

5分ぐらいで橋杭岩へ到着。バタバタで「まぐトル号」の写真を撮っていなかったのが悔やまれる。
かわいいバスだった。
朝、7時というのに日差しが痛かった。
南国という感じ。

南国の痛いほどの日差しの中、約850mにわたり直線状に並び立つ奇岩群は、圧巻の光景だった。

わずかな時間だったが、銀河に乗らなければ見られなかった絶景だ。

「ロケットの町」串本町。人気漫画『宇宙兄弟』は
公式サポーターとしてコラボしているのだそう。
串本駅前にあるレディ・ワシントン号の石碑
エルトゥールル号遭難事件の際に、生存者救出に協力した
アメリカの軍艦「レディ・ワシントン号」を記念してトルコから寄贈されたものとのこと。
本州最南端の串本駅

8:00 串本駅:大地の成り立ちから、ロケットやくじらのことまで

串本駅に戻ると、車内ではジオパークガイドさんによる解説が始まっていた。大地の成り立ちから、ロケットやくじらのことまで。ガイドさんの話は多岐にわたり、太地町の捕鯨が「追い込み漁」であることなど、初めて知ることばかりだった。

相席した、銀河に7回も乗車したというベテラン乗客との会話も弾み、旅の楽しさをさらに深めてくれた。

9:05 紀伊勝浦駅:温かいおもてなし、旅の余韻

12時間という贅沢な時間の旅も、もうすぐ終わりを迎える。

鯉のぼりではなくてマグロ

紀伊勝浦駅のホームでは、地元の人々が旗を振って私たちを迎えてくれた。そして、最後の目的地、新宮駅に到着。

9:35 新宮駅:銀河を降りて、おもてなしガイドツアーへ

名残惜しい気持ちを抱えながら、銀河を後にした。この特別な「走るホテル」での旅は終わったが、紀南の旅はまだ始まったばかりだ。


☆★☆銀河を降りた後は「WEST EXPRESS 銀河のおもてなしガイドツアー」に参加しました☆★☆

note記事に出会うのって、街中でほんの一瞬すれ違うようなものだと思うんです。たくさんのnote記事の中から、見つけてくれてありがとうございました。宜しければ他の記事も読んで行ってくださいね。

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