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休むということ#4 :【体を休める】体のことは、体に聴く

こんにちは、ひびきです✨️
今回は「休み」の4段階の最後、「体の状態を知る」について考えます。

3段階目、「休む環境づくり」はこちら👇

寝たきり状態から始まった療養生活ですが、時間の経過とともに、少しずつベッドの外で生活する時間をもてるようになりました。

まだまだ外出はできませんが、
夕方の1~2時間が、わたしのゴールデンタイム。

健康のために、少しでもできることはないか。

そう思い、手探りの日々が始まりました。


病気の原因を見る西洋医学、患者の体を見る東洋医学

コロナ後遺症になって思い知ったのは、
そもそも「医学書に原因が載っていない病気」については、病院にいっても、そう簡単に治してはもらえないということです。

なかなか開かない「西洋医学」の扉

電話で後遺症であると伝えると、
開口一番「うちではそういうのやってないから」。
そんなことは、日常茶飯事。

わたしの場合、
受け入れ先が見つかったものの、症状が悪化すると

「コロナ後遺症なんて知らない」
「専門家じゃないからわからない」
「心因性かPMSじゃないの?」

と、医師の態度が一変。
今まで何のために治療を受けてきたのだろうと、
目の前が真っ暗になりました。

今は信頼できる医師のもと、回復に向かっています。しかしながら、特効薬がない現実は変わりません。

まずは安静に、時間が解決するのを待つ。

コロナ後遺症はもちろん、
治療法のない病(や症状)において、
西洋医学の扉は重いと、思い知らされました。

手探りの日々:情報に救われ、情報に疲れる

患者として何か出来ることはないか。
その中で目にしたのは、溢れるほどの「情報」でした。

ネットでは、医師や研究者による情報発信だけでなく、患者間での情報交換も活発に行われています。

情報に救われることは事実で、
勉強熱心な医師に出会い病状が好転したり、
勧められた施術を試したら痛みが緩和したこともあります。

一方で、”われこそが病気を治せる”と言い、
驚くほど高額な”施術料”を請求する人もいます。
中には「健康詐欺」と思えるものもあります。

情報を取りに行く、裏をとる、口コミを探す。
「きっと、これなら!」と試してみても、時間がたつと「このままで良いのかな」と不安になる。

この繰り返しに何の意味があるのかな、と疑問に感じ始めます。そんな時出会ったのが、自分の体をみつめる、「東洋医学」でした。

「東洋医学」という、もう一つの扉

きっかけは主治医でした。
待合室でぐったりしていたわたしの頭に、
二本の鍼をさした時、体がスッキリしたのです。

解決策の見えない日々に不安が募っていたわたしは、東西医学の心得があり、コロナ後遺症にも理解がある医師を探し、藁にも縋る思いでクリニックの門をたたきます。

医師は「効果がでるまで、3ヶ月はかかるよ」と念押しし、脈や舌を見た後、全身を触診し、鍼治療を施しました。

初回の施術後、正直、効果はわかりませんでした。
しかし医師の言う通り、3ヶ月が経つ頃、

「冷えが酷くて、胃腸が弱ってるから」

そう言って1時間かけてお腹に温灸をしてもらった日の翌朝。

明らかに体の調子が、一段階あがっている!

鍼灸は、コロナ後遺症を治す薬ではありません。
施術をうけて大きく体調を崩した人もいます。
それでもわたしにとって、この体の変化は小さな希望になりました。

病気の原因にアプローチする「西洋医学」に対し、
「東洋医学」は患者の体そのものに目を向ける医療。
それは特効薬のない病気を抱えるわたしにとって、一筋の光に思えました。

「自分のことは自分がいちばんよく知っている」という思い込み

「東洋医学」がもたらしてくれたもう一つの効果。
それは、わたしの意識を体に向けさせてくれたことにあります。

たとえば、わたしの体が冷えていることを悟らせてくれたことは、東洋医学ならではの強みが、よく表れていると思います。

自分だけが知らない「慣れきった不調」

小学生の頃。
保健室の先生に体温計を手渡すと、
眉をひそめて一言。

「ふざけてないでちゃんと測りなさい」

体温計の小窓には34.8℃。
(目の前で測っていたのに、そんなバカな)
そう思ったことを、今でも覚えています。

高校生の頃。
朝起き上がるとめまいがして、ベッドに倒れ込むのが「当たり前」になりました。

大学生の頃。
ついに健康診断でひっかかり、再検査となります。

半身浴をしたり養命酒を飲んだりと、生活習慣から見直してみたものの、
医師の「まぁ、差し迫って困ることがないのであれば、そんな気にしなくても」の一言で、この低体温・低血圧問題は終結しました。

とはいえ、体温が34℃台で、
最高血圧が90mmHgを切っていることは知っていたはずなのです。

それなのに、鍼灸院に通う中で、
あまりに冷えを指摘されるものだから、試しにお風呂上がりに自分で触ってみたとき、あまりの冷たさにゾッとしたのです。

何をいまさら・・・、そう思いますか?
ただ不思議なことに、これまで自分を「冷え性」だとはこれっぽっちも思っていなかったのです。

あれだけ「証拠」があったのに、
それが自分の体にどんな影響を与えているのか、
考えようともしませんでした。

いつか医師にいわれたように「差し迫って困っていなかった」から、「問題ないことにする」と決めたのです。

知ることと、悟ることは全くの別物なのだと、気づきました。わたしは自分の体のことを、何も分かっていなかったのです。

体に触れて、触れてもらって、分ること

それからわたしは、現実を受け止めよう
=体に触ってみようと決め直しました。

無印良品のホホバオイルを手に取り、
朝は首・肩・腕などの上半身、
夜は鼠径部・腿・脚などの下半身をとにかくマッサージ。

すると自分の体がどんどん細分化されていきます。
腕は上腕の外側が痛いな、
肩甲骨と鎖骨の間にある、凹んでいる部分を押すと痛いな

脚は太腿の外側が一番冷たいな、
お腹の冷えは、自分ではまだ正確に感じられないな、など。

「手当て」とは良くいったもので、
実際に毎日体に触っていると、体の様子や変化がよくわかります。

わたしは、生まれてこのかた
まともに自分の体を触ったことがなかったので、
最初はどのように始めれば良いのか、戸惑いました。

今となっては「正解なんてないから、とにかく触れ~!」と思いますが、
当初はYouTube動画を参考に、試行錯誤。笑

毎日やってる腸もみ👇

あい先生の動画も、よく見てました👇

鍼灸師さんに、肩こりを指摘された時に気づいたことがあります。それは本当に状態が悪いと、悪いことすら感じられないことがあるということです。

「痛かったら、すぐ言ってくださいね」と気を遣っていただいても、何も感じないのです。そして何度も何度も施術を繰り返すうちに、漸く痛みを感じるようになります。

自分の体を知るためには、プロの意見を聞くのもかなり有益だと思います。

体を知ると、生活が変わっていく

このように毎日体を触っていると、
自然と体に興味が湧き、生活が変わりました。

お腹の冷えがキモらしいと思ったわたしは、
起床後すぐに白湯をのみ、冷たい飲み物は避け、入浴前に湯たんぽで体を温め、終日腹巻き付きパンツを履くようになりました。

恥ずかしながら、それまでは「意識高い系」と思っていた行動が、非常に意味のある行動に変わりました。体が「それはあなたにとって大切な習慣だよ」と、教えてくれたのです。

「最近どうですか?」に困る患者たち

病院にいくと、必ずと言っていいほど、第一声に聞かれるこの言葉。これまでは(どうといわれてもなぁ)と、上手く体の状態を言語化できずに困っていました。

それが体のことが分かると、伝えたいこと、聞きたいことがどんどん出てきます。

例えば、以前はよくこんなことを言っていました。

前よりは良くなってると思うんですけど、
やっぱり動くと疲れて、過眠で活動できないことが多いです。

それが体に関心を持った瞬間、少し変化が訪れます。

家で過ごす分には安定してきました。
昼過ぎに過眠症状がでて、夕方目が覚めると怠さがありますが、マッサージをすると多少緩和します。

鍼灸院でお腹に温灸をしてもらったら、
体調が良くなったので、活動量を増やすよりも、体を温める方向で生活を充実させたいと思っています。

ただ、10分程度であれば安定して動けるので、
調子が良い時は散歩しても良いですか?

医師にとっては、不要な情報もあるかもしれません。
それでも患者としては、今の状態を正確に伝えることで、判断のしやすさや、新しい発想に繋がることを願って言います。

医師は病気の専門家、わたしは私の専門家

コロナ後遺症は、新しい病気のため、医師は常に勉強する必要に迫られます。メカニズムが解明されていない病気に診断をくだし、治療をする。この病気と真剣に向き合ってくれる医師は、本当にありがたい存在です。

闘病から1年経つ頃、主治医に「大学の研究協力、してくれないかな?」と打診されたことがあります。その時、「あ・・・わたしたち患者も、病気を解明するチームの一員なんだ」と、思いました。

その後、国の研究機関の方とお話しした時も、
非常に熱心に、体の状態や、日々の過ごし方についてヒアリングいただきました。

今まで体のことは医師に聞けば良いと思っていた、
その考えが改まった出来事でした。

医師は病気の専門家で、わたしの専門家ではない。
わたしの体を、もっとも長く観察できるのは、わたし自身なのです。

そして診察室を出た後も、病気が完治した後も、この体と共に生きていく。
それに気づいた今、より一層、自分の体に気を配ってあげなきゃな・・・と、思うようになりました。

自分のことは、からだに聞く

コロナ後遺症になり、健康はアウトソースできないことを思い知りました。

今まで、病気になれば、
病院で薬を処方してもらえば良いと思っていました。
でも医学書に「治療法」のない不調は、自分が引き受ける他ありません。

それはコロナ後遺症に限らず、
慢性的な疲労、肩こり・腰痛、老いについても言えることです。

体が楽に動く時間帯はいつか。
どこが硬くて、どこを緩めれば気持ち良いのか。
痛みを感じる時、どう呼吸すれば楽になるのか。

こうした知恵が、生活を少し豊かなものにしてくれるのだと、療養生活を通じて気づきました。

体が何を欲しているのか、
耳を澄ませて、根気よく付き合ってあげよう。
ちょっと面倒臭いけど、そうする価値は、きっとあるから。


次回で最終回です✨️

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響海 遥│休み方から「より良く生きる」を考える 最後までお読みいただき有難うございます! いただいたチップは治療や本・資料の購入に使わせていただきます!