その副業、時間単価はいくら?
こんにちは、そのはです。
前回の記事では、会社員が入金力を上げるなら、副業より先に本業を見直す価値があると書きました。
本業収入が上がると、毎月のベース収入が上がります。
投資額も増やしやすくなりますし、防衛資金も作りやすくなります。
一方で、実際問題として本業だけでは入金力を上げにくいこともあります。
その場合、副業や副収入を作ることは、十分に選択肢になります。
ただし、副業を始めるときに気をつけたいことがあります。
それは、収入額だけで見ないことです。
月1万円稼げる。
月3万円稼げる。
将来的に月10万円を目指せる。
こうした金額は分かりやすいです。
ですが、その収入を得るためにどれくらいの時間を使っているのかを見ないと、コスパ・タイパの実態が分かりません。
副業は、お金を増やす手段であると同時に、時間を使う行動でもあります。
だからこそ、私は副業を選ぶときに、時間単価をかなり気にしています。
この記事では、よくある副業を例にしながら、副業で稼ぐ前に時間単価をどう見るかを整理していきます。
副業は、収入より先に時間を見る
副業で大事なのは、月にいくら稼げるかだけではありません。
そのお金を得るために、何時間使っているのか。
その経験は、本業や転職に返ってくるのか。
将来の収入源として育つ可能性があるのか。
自分が動き続けないと収入が止まるのか。
ここまで見た方がいいです。
たとえば、月1万円の副業があるとします。
一見すると悪くない金額です。
ですが、そのために月20時間かかっているなら、時間単価は500円です。
月10時間なら1,000円。
月2時間なら5,000円です。
同じ月1万円でも、意味はかなり違います。
もちろん、時間単価だけで判断する必要はありません。
最初は時間単価が低くても、手にスキルが残るなら意味があります。
ポートフォリオとして実績になるなら、将来の本業や転職に有利にはたらくこともあります。
一方で、時間単価が低く、スキルも残らず、仕組み化もできない副業は、慎重に見た方がいいです。
特に、副業で消耗して本業のパフォーマンスが落ちると、本末転倒です。
資産形成は継続が大事なので、副業も続けられる形かどうかを見る必要があります。
よくある副業も、時間単価で見ると印象が変わる
副業と聞いて、最初に思い浮かぶものはいくつかあります。
Webライティング、スキマバイト、フードデリバリー、データ入力、内職、せどり。
どれも、選択肢としてはありです。
人によって生活スタイルも違いますし、得意不得意も違います。
在宅でできることを重視する人もいれば、体を動かす方が合っている人もいます。
すぐ現金化できることを重視する人もいれば、将来のスキルにつながることを重視する人もいます。
ただ、資産形成のために副業をするなら、やはり時間単価は見た方がいいです。
Webライティング
たとえばWebライティングは、初心者だと文字単価0.5円〜1円前後の案件が相場です。
3,000文字の記事を文字単価1円で書くなら、報酬は3,000円です。
リサーチ、構成、執筆、修正まで含めて3時間で終われば時間単価は1,000円。5時間かかれば時間単価600円です。
一方で、専門性がある分野や構成から任せてもらえる案件で文字単価2円〜3円になれば、同じ3,000文字でも6,000円〜9,000円になります。
3時間で書けるなら、時間単価は2,000円〜3,000円です。
ライティングは最初の時間単価が低くなりやすいですが、文章力、構成力、SEO、専門知識が積み上がるなら、将来の単価アップにつながります。
noteを書いている人であれば、自分の発信にも返ってくるので、相性が良い人もいると思います。
スキマバイト
スキマバイトは、報酬の見通しが立ちやすい副業です。
時給1,100円〜1,300円の案件で3時間働けば、3,300円〜3,900円です。
働いた分だけ確実にお金になるのは強みです。
一方で、基本的には時間の切り売りです。
移動や準備で1時間かかるなら、3時間の仕事でも実質4時間使っています。
3,600円の報酬なら、実質の時間単価は900円です。
短期で現金が必要な人や、予定の空き時間を活用したい人には合います。
ただ、長期的に入金力を上げる副業として見るなら、スキルや実績が残るかも見た方がよいです。
フードデリバリー
Uber EatsやWoltなどのフードデリバリーも、人によっては合う副業です。
好きな時間に動きやすく、運動にもなります。
1時間で2件配達して、1件あたり500円なら時間単価は1,000円です。
1時間で3件こなせれば1,500円です。
一方で、待機時間、移動時間、天候、エリア、交通手段にかなり左右されます。
自転車やバイクの消耗、事故リスク、天候の負荷もあります。
報酬額だけでなく、体力やリスクも含めて見る必要があります。
データ入力
データ入力は、在宅でできる点が魅力です。
ただ、単純作業の案件は単価が低くなりやすいです。
たとえば、1件20円の入力作業があり、1件に3分かかるとします。
1時間で20件できるので、時間単価は400円です。
1件50円で、1時間に20件できるなら1,000円です。
タイピングが速く、作業が苦にならない人には合うかもしれません。
一方で、単純入力だけだとスキルとして残りにくいです。
(データ整理、集計、レポート作成、Excelやスプレッドシートの自動化まで広げられるなら、少し見え方が変わります。)
内職
シール貼りや箱詰めなどの内職作業も、生活スタイルによっては選択肢になります。
家で作業できることはメリットです。
ただ、出来高制の内職は、時給換算するとかなり低くなることがあります。
1個3円の作業を1時間で100個できたとしても300円です。1個5円で100個なら500円です。
外に出にくい事情がある人や、細切れ時間を使いたい人には合う場合があります。
ただ、資産形成の入金力を上げる手段としては、かなり効率を見た方がいいです。
せどり
せどりは、少し性質が違います。
時間を切り売りするだけではなく、仕入れ、販売、在庫管理、価格調整、発送まで含めた小さな商売です。
うまく回せれば、単純労働より大きな利益になる可能性があります。
たとえば、月商20万円で利益率20%なら、粗利益は4万円です。
そのために月20時間使うなら、時間単価は2,000円です。
月40時間使うなら1,000円です。
月商50万円で利益率15%なら、粗利益は7.5万円です。
そこから送料、手数料、ツール代、交通費などを差し引く必要があります。
仮に最終利益が5万円で、月25時間かかるなら時間単価は2,000円です。
50時間かかるなら1,000円です。
せどりは、商売の感覚が身につく点では面白いです。
ただ、仕入れ資金、在庫リスク、価格競争、返品対応、規約変更などもあります。
合う人には合います。
一方で、誰でも簡単に高い時間単価になるものではありません。
スキル系の副業は、単価だけでなく将来に繋がるかどうか
Web制作、システム開発、デザイン、動画編集など、特定のスキルを使う副業は、単純な時間単価だけでは判断できません。
まずは時間単価で考えてみましょう。
たとえば、月5万円の副業案件があるとします。
月10時間で終わるなら、時間単価は5,000円です。
月20時間なら2,500円。
月40時間なら1,250円です。
同じ月5万円でも、かなり違います。
特に会社員の場合、副業に使える時間は限られています。
平日の夜や休日を使うことになります。
その貴重な時間を使って、時間単価1,000円台の作業を続けるなら、本当にその副業をやる意味があるのかは考えた方がいいです。
ところが、時間単価が低くても意味がある場合もあります。
新しい技術を使える・学べる。
実績・ポートフォリオとして公開できる。
本業では経験できない領域に触れられる。
要件定義や顧客折衝の経験になる。
将来の単価アップにつながる。
こうした要素があるなら、最初は時間単価が低くても、投資として割り切るのもありです。
副業で消耗して、本業のパフォーマンスが落ちると本末転倒です。
会社員にとって、本業の年収アップはかなり大きな資産形成の要素です。
その土台を崩してまで、時間単価の低い副業を続ける必要があるのかは、一度立ち止まって考えるのが吉です。
レベニューシェア案件は、当たれば大きいが見極めが難しい
レベニューシェア案件も、時間単価で見ると難しい領域です。
レベニューシェアとは、成果物に対してまとまった報酬をもらうのではなく、事業の売上や利益から分配を受ける形です。
うまくいけば、作業時間以上のリターンを継続的に得られる可能性があります。
ただし、打率は高くありません。
たとえば、あるサービスの開発を手伝い、初期報酬は0円、リリース後の売上の一部をもらう条件だったとします。
開発や打ち合わせで50時間使ったとします。
その後、売上が立たず、分配が0円だった場合、時間単価は0円です。
仮に半年後に5万円入ったとしても、50時間使っていれば時間単価は1,000円です。
20万円入れば4,000円です。
当たれば美味しいですが、外れたときの時間単価はかなり厳しくなるのです。
そして、その当たり外れを見分けるのが難しい、あるいはそもそも当たりくじが無い、というケースが多いです。
相手が本気で動くか、集客できるか、事業として伸びるか、契約条件が明確か、こうした要素に左右されます。
レベシェアというサービスでも、アイデア先行でマーケティング戦略の無い案件がほとんどです。
20代前半なら、経験としてやる意味はあります。
ただ、資産形成のための副収入として主軸にするにはあまりに不安定かと思います。
やるとしたら、自分が何時間まで使うのか、どこまで責任を持つのか、売上が出なかった場合にどうするのか、分配条件は書面で残っているのか。
このあたりは最初に確認すべきです。
個人開発は、すぐ稼げなくても時間の使い方として良い
個人開発は、時間単価だけで見ると評価が難しいです。
最初はほとんど収益にならないことも多いです。
30時間かけて小さなWebサービスを作り、収益が0円なら、短期的な時間単価は0円です。
では意味がないのかというと、そうではありません。
個人開発には、スキルが残ります。
要件定義、設計、実装、リリース、運用、改善など、自分で一通りを経験できます。
新しい技術を触る理由にもなります。
AIツールを試す機会にもなります。
本業では使えない技術を試す場所にもなります。
仮に個人開発そのものが月1,000円しか生まなかったとしても、その経験をもとに転職で年収が100万円上がるなら、時間の意味はかなり変わります。
もちろん、すべての個人開発が年収アップにつながるわけではありません。
作って終わりになったり、誰にも使われないこともあります。
それでも、失敗しても残るものがあります。
コード、学んだ技術、設計の経験、リリースした実績、自分で作って出した経験。
例えばポートフォリオや技術ブログに昇華すれば、時間がスキル資産になりやすいです。
20代や30代のエンジニアであれば、個人開発は金融資産だけでなく、稼ぐ力を育てる行動としてかなり相性が良いと思っています。
EAは、時間を切り売りしない副収入として見る
最後に、FX自動売買(いわゆるEA)についてです。
EAは、かなり注意が必要な領域です。
リスクがあるため誰にでも勧められるものではありません。
が、時間単価という観点で見ると、EAはかなり特殊です。
たとえば、EAの設定や確認、月次の振り返りに月30分使うとします。
その月の利益が5万円なら、単純計算の時間単価は10万円です。
10万円なら20万円/時。
20万円なら40万円/時です。
もちろん、これは安定して毎月得られるものではありません。
損失が出る月もあれば、破綻する可能性もあります。
だから、単純に「時間単価が高いから良い」とは言えません。
それでも、時間を直接切り売りしない副収入であることは大きな特徴です。
受託やアルバイトのように、働いた時間に比例して収入が決まるわけではありません。
なので、本業の時間を直接削らずに、入金力を補える可能性があります。
一例として、私の過去の実績はnoteに公開してあります。
リスクをコントロールしながら運用できれば、入金力を補う副収入としてワークします。
具体的なEAの探し方や運用ルールについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
まとめ
副業は、お金を増やす手段です。
一方で、自分の時間を使う行動でもあります。
だから、月にいくら稼げるかだけでなく、そのために何時間使うのかの「時間単価」を見る必要があります。
月1万円でも、2時間費やすなら時間単価は5,000円、20時間なら時間単価500円です。
同じ金額でも、意味はまったく違います。
また、スキル・資本・仕組みが将来につながるならば、最初の時間単価が低くても意味があります。
逆に、時間単価が低く、スキルも残らず、ただ意識だけを取られるものは、早めに見直した方がいいです。
資産形成に必要なのは、単に副収入を作ることではありません。
限られた時間を、将来の入金力につながる形で使うことです。
この視点があると、入金力の作り方はかなり変わると思っています。
一緒に、焦らず資産形成を積み上げていきましょう。
それでは。
