小説「木春・妖怪奇譚」(法力を得た、僧の木春、誕生)作・秋野あかね

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碓氷峠とアプトの道。横川にきて峠の釜めしを食わないなんて・・ ー 旅の栞 みなかみ紀行編 ー

小説「木春・妖怪奇譚」(法力を得た、僧の木春、誕生)作・秋野あかね
時は、まだ怪しい魑魅魍魎たちが跋扈する時代。
不動明王から法力を得た、僧の木春が妖怪たちと戦う物語。

京の都は、度重なる飢饉や疫病、そして戦乱により荒れ果てた廃墟と化していた。

果てなく続く争いに無残に横たわる亡骸の上には、空を舞う無数のカラスの姿があった。
その地獄の様な光景に、心を痛めて手を合わせる一人の僧がいた。

時は、まだ怪しい物の怪たちが夜の街を跋扈する時代。
僧の澄んだ眼差しは、人々の心に巣食い、争いの火種を撒き散らす、この世ならぬ怪異の正体を見抜いていた。

京の外れの、名もなき橋のたもとに来ると、僧は、立ち止まった。
椿の木が、見事な花を咲かせていたからである。
僧は、その前で立ち止まると、しばらくその木を眺めていた・・・。

僧は、被っていた笠を取ると、木の根元に腰を下ろした。
足元には、鮮やかな赤い椿の花が幾つも落ちていた。
その花たちを見ているうちに、僧は、旅の疲れも出ていつの間にか眠りに落ちていた・・・。

すると夢の中に、猛炎を背負い憤怒の表情の不動明王が現れた・・・。
「お主の眼には、人々を狂わせ、争いへと駆り立てる物の怪の姿が見えるか」
不動明王の、地響きのような声が、僧の魂を震わせた。
「はい。私の眼には、人々の業に寄生する怪しき者たちの姿が、はっきりと映っております」
僧が迷いなく答えると、明王は深く頷いた。
「ならば、お主に法力を授けよう。今日より、お主は『木春』と名乗るが良い」
その言葉が終わるや否や、至り一面、目も眩むほどの明るい光に一瞬包まれたかと思うと、不動明王の姿は消えていた・・・。
僧が目を覚ましたとき、明王の姿は消え、ただ椿の花が静かに揺れていた。

その時から、法力を授かった木春と、人々を操って争わせる物の怪たちとの戦いが始まったのである・・・。
小説「木春・物の怪奇譚」(法力を得た僧の木春) 終 (本文一部にAI使用)

使用画像 AIより


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