キュアエクレールの正体は誰?決めつけてみました!

突然ですが、「名探偵プリキュア!」というアニメをご存知ですか?
ご存知の方も、今ここで知ったことにしてくださる方も、キュアエクレールの正体、気になりますよね?
この記事では以降、エクレール編の基本情報を共有済みという前提で進めます。


公式からも暗黙的に「この4人のうちの誰か」とされている少女は以下の4人です。

  • 来栖エリザ

  • 家入しるく

  • 帆羽くれあ

  • 金田れい

どの娘もいかにも「エクレールっぽい」キャラであり、生半可な推測では予想を立てるのも難しいかもしれません。だからこそ予想を立てるのが楽しい!ということでもあります。
今回の記事では、そんなキュアエクレールの正体予想を割と「真剣に」やってみようかと思います。
前置きはこのへんにして、そろそろ見せちゃいますか。私なりの答えアンサーを……




本記事における前提条件

本文を書くにあたって「こういう方向性で考える」というような前提をここで共有します。


キュアエクレールの正体となる人物をXと置く

以後、キュアエクレールのマジの正体(変身者)となる少女を、仮にXと呼ぶことにします。


ビジュアルや名前で直接Xの予想を立てない

インターネット上では、各キャラとエクレールのキャラデザイン上の共通点や名前のキュアエクレールっぽさから予想を立てるのがメインストリームみたいな感じがあります。また、一部では玩具の音声解析や肌のカラーコード等からXを特定するような科捜研じみたことをされている方もいらっしゃるとか。
キャラデザインや名前等から直接「キュアエクレールっぽい」キャラを探すという方法はもう既にたくさんの方々がされているため、ここでは参考情報としてのみ扱うこととします。


Xは候補4人のうち1人のみとして考える

インターネット上では、候補4人のうち1人「とは限らない」という予想の声も多くあります。「4人のいずれでもない新キャラ」だったり「4人のうち複数または全員がキュアエクレールに変身する」だったりという「大穴」の説もあります。
それはそれでいいとも思いますが、単純に「そこまで考えたらキリがない」ですし、安易にそういう展開にするのだとしたら推理ものとしてはアンフェアであるとも言えます。
21話では未来自由の書にて「青き蝶が舞い戻る。そして4つの花から羽を止める1輪を探す。」と書かれており、現状ではXは「公式から提示された4人のうちの誰か1人」と考えるのが妥当でしょう。


シュシュタンの正体については考えない

人間態を持つジェット先輩のように、エクレールのおとも妖精・シュシュタンも人間態を持つのではないかとされることもありますが、これも単純に「考えてたらキリがない」でしょう。
そもそもジェット先輩は経験の豊富さ故に人間態に変化できるという設定があるにも関わらず、シュシュタンにそのような設定が何ひとつ匂わされていません。またジェット先輩と異なり、候補4人の中にシュシュタンと同じ色の目をしたキャラもおらず、現状ではそのあたりの整合性を取れそうな描写は全くありません。
本作品においては、重要な伏線は分かりやすく描かれる傾向があるため、そうでない以上はこの点についてやみくもに検証する余地は無いと言えます。
ただ、Xの正体の予想が絞れた段階になればシュシュタンの行方をおぼろげにでも推測できるかも知れません。


突拍子の無いミスリードは用いられないものとする

嘘と真実のせめぎ合いが行われるという作品の特性上、作中の描写が必ずしも真実であるという保証はどこにもありません。それでもなお、作中におけるミスリードは、それがなぜミスリードなのかを説明するような描写とセットで描かれることを前提とします。「どんなフェイクでもじっくり見て考えればいずれどこかで矛盾を生じうるもの」というスタイルは本作品において一貫していると言えるためです。
何より極端な話、目に映るもの何もかもが信じられなくなったら終わりだろうがよ……!


作中描写のみを根拠として推論を立てる

つまり、作品以外のSNSや広告、インタビュー、グッズ展開などから予想を立てるような盤外寄りの情報を用いることなく、作品内の描写のみを根拠としてXに関する推論を立てていくという方法をここでは取ることとします。




キュアエクレール周辺の描写の整理

青い蝶とマコトジュエル事件

13話では、マコトジュエルが元々は巨大な一つの塊であり、怪盗団ファントムの手から逃れるためキュアット探偵事務所により世界各地を飛び回らせているものだったと判明しています。
キュアエクレールについて初めて描写されたのは、13, 15話の回想でウソノワールが湖の取水塔の上で巨大マコトジュエルを入手しようとした際に「青い蝶」のような光により阻止され、マコトジュエルがいくつもの欠片に破壊されまことみらい市各地に分散した場面(以後、「マコトジュエル事件」と呼ぶ)。これがあんな達がマコトジュエル収集に奔走することになるきっかけの一つになります。
後に、その「青い蝶」のような光の正体がプリキュアであることが判明しています。「青い蝶」の写真はアゲセーヌによってチェキに撮られており、この写真が今回のエクレール編における重要な手がかりとなっています。
回想では、るるかがウソノワール達怪盗団ファントムに変身を解除させられるレベルの敗北を喫する※中、彼女とは別の場所からキュアエクレールが「青い蝶」のフォルムに変化して飛び立ち巨大マコトジュエルに突撃している光景が描かれています。「青い蝶」発動以前にキュアエクレールの姿を見たという証言はありません。

※24話時点で「敗北」と確定した作中描写は見られず、早まった断定でした。「ほとんど勝ち目がないと解釈可能なくらいにはるるか側が劣勢に陥っている」の方が近いかも。(2026年7月13日 補足)


Xの状況

森亜るるか(キュアアルカナ・シャドウ)により、Xは「ただ一度だけ、(マコトジュエル事件で)マコトジュエルと一緒に消え失せた。だから二度と現れない」「キュアエクレールには記憶が無い」などと言及されています。「キュアエクレールには記憶が無い」とありますが、これが「Xがキュアエクレールだった頃の記憶が無い」のか「キュアエクレールだった頃も含めてすべての記憶が無い」のかは不明です。
ロンドンのキュアット探偵事務所本部には元プリキュアであっても何かしらの記録が残されているはずですが(現に森亜るるかの記録は14, 15話で開示された)、なぜかXについての情報が一切報告されていません。怪盗団ファントムの他メンバーについても同様に誰ひとりXについて知る者はいません。


森亜るるかという女

森亜るるかの登場以降、様々な描写から彼女はXと関係の深い人物であるのではないかと疑われています。23話では、彼女が怪盗団ファントムに入った理由がキュアエクレールの変身用マコトジュエルを取り戻すためであると示唆されました。

どうやら、るるかを抜きにしてキュアエクレールを語ることはできなさそうです。ここからは森亜るるかについての描写を振り返りましょう。
るるかは今でこそ怪盗団ファントムに属しているプリキュアですが、元々はキュアット探偵事務所に属する名探偵だったよう。(12話で判明)21話では事務所の個人部屋の間取り等から森亜るるかとXが元々は名探偵プリキュアのコンビだったのではという推測が作中でも立てられるようになります。
るるかは少なくとも1997年、彼女が14歳の頃にはロンドンのキュアット探偵事務所本部を拠点として名探偵として活躍していました(15話)。そして、1997年から1998年の約1年の間のどこかでまことみらい市内のキュアット探偵事務所に移籍したものと考えられます(12話にてるるかが「(あんな達の)キュアット探偵事務所を使っていた」と発言)。Xがロンドン本部に在籍した経験があるかどうかは全く描写されていないため、るるかとXは1997年から1998年の約1年の間に出会ったこととしましょう。いずれにせよ、るるかは1998年末頃にマコトジュエル事件で共に敗北してしまい、Xはその際の「青い蝶」によるマコトジュエルへの攻撃が原因で記憶を失ってしまいます。

また、るるかとXはあんな・みくるのような能力バランスの取れた名探偵コンビであったことが予想されますが、名探偵としてのるるかはどんな感じで、Xとはどのような違いがあるのでしょうか?
4話での推理や11話での犯行を見る限り、るるかは優れた観察眼と圧倒的な情報蓄積をもとに点と点を一本線で結び、まるで迷宮の出口までの道を辿るように強固な道筋を通す論理派の探偵だったと見て取れます。しかし、12話や22話を見る限りだとどうやらるるかは相手の言動や感情を把握するタイミングにおいてはしばしば準備不足を見せているようで、いずれのエピソードでも人間観察の甘さが裏目に出たことでトリックを見破られてしまっています。CDショップの店員が男性のみであるにも関わらず女性店員に変装したり、あんなに変装した際はしるくの名前を「さん」付けではなく呼び捨てにしたり、どちらもるるかが人をちゃんと見ていれば犯すはずのない凡ミスです。るるかがあんなやみくるを観察していた時も、彼女らの戦い方などを見るだけで思いや価値観のような内面にはあまり着目している様子が見えません。怪盗である身分ゆえ、気軽に聞き込みやプロファイリングを行いにくいというのもあるかも知れません。
Xがるるかのこうした弱点を補える探偵であるとすれば、Xは人の心に向き合い真実を見出すタイプだったのかもしれません。

るるかを推理に絡めていく上で考慮に入れないといけないのが、彼女がキュアエクレールに関して嘘をつくことで一番メリットを得られるキャラであること。
彼女は14話でロンドン本部からの手紙を事務所のメンバーにより開封される前に奪おうとしたり、うっかり口を滑らせてエクレールの名前を零したマシュタンを諌めたり、エクレールについて「貴女達(あんな・みくる)は何も知る必要は無い」と名探偵二人に忠告するなど、前述のようにエクレールのことを知られたがらない描写がありました。るるかがキュアエクレールに関する話を積極的に打ち明けたがらないことを考えると、彼女のキュアエクレールに関する証言や行動は多少疑ってかかった方が良いかも知れません。


ユリの花とXの記憶

作中では何らかを示すメタファーの如く、蝶と合わせて白いユリの花が何度も描写されています。
23話でくれあにより香りは記憶と深く結び付いており香りが記憶の起点になることもある(いわゆるプルースト効果)と語られてからは本格的に重要な役割を果たすこととなります。
マシュタンによるあんなの部屋のカーテンへの指摘(21話)やみくるによる自室の香りへの言及(3話)から、るるかは現在のあんなの部屋に、Xはみくるの部屋に寝泊まりしていたこと、Xは自室で芳しい香りを漂わせていたことが分かっています。23話では、その香りが事務所の庭園に咲いた百合の花(ヤマユリに似た作品独自の品種)と同じものであることが判明しています。ここから、あんなとみくるは「事務所の庭園に咲いたユリの花の香りを嗅げばXはキュアエクレールの記憶を思い出すのではないか?」という仮説に至りました。そして、24話ではジェット先輩によりそのユリの花の香りを抽出して香水が作られることとなります。



各エクレール候補キャラの特徴と描写の整理

来栖エリザについて

彼女は17歳の現役女子高校生にして新人推理小説作家というスゴい肩書を持つ少女です。
第2話では、「消えた宝石」で新人賞を受賞し、その賞品として貰ったガラスペンを大事にしていることが伺えます。
これまでに2回ほど探偵を志願しにキュアット探偵事務所に駆け込んでおり、実際に推理小説家としての視点の切り替え(迷い猫を探す際に猫になりきり、猫の視点で居場所を探す等)や着想を生かして自ら事件解決の糸口を見つけ出しています。元々は探偵志望で「なろうとしてなりきれなかった」という過去がありますが、本人としては探偵の夢も小説家の夢もどちらも諦めていない模様。
他に見逃せないポイントとしては、

  • 彼女の執筆作品は自身の実体験を題材にして書かれている

  • 探偵小説シリーズ「探偵エリーの事件簿」の台詞「諦めない心が真実のページを刻む」を座右の銘としている

  • 辺見という担当編集と良好なコンビ関係を築いている

  • 「青い蝶」の写真を見つけた際にシリアスで意味深な視線で見つめていたこと

  • あんなとみくるに対して言った「同じ部屋でも個性って出るんだね」「私も二人みたいなコンビだったら今頃名探偵だったかも」という言葉

X = 来栖エリザ、つまり彼女を名探偵プリキュアのメンバーとして見た場合、推理の際の視点や発想の転換、着想力といった小説家ならではの想像力が大きな強みになりそうです。


家入しるくについて

彼女は16歳の現役女子高校生にして大人気新人俳優というこれまたスゴい肩書を持つ少女です。出演回は9話と22話の2回のみですが、それだけでも圧倒的な存在感を放っているのが彼女です。
大人気俳優に相応しい意志の強さや人の大切な想いに寄り添う共感力を持ち、一方で年相応の迷いや不安も内に秘めるもそれを人前に出すことなく自ら乗り越えていくといった、仮面を被りつつも常に憧れられる「自分」を演じ切る俳優としての気高さが彼女の大きな強みと言えます。
彼女の名言に「決めつけちゃダメ!」というものがあり、彼女に限らずこの作品自体においてとても重要なワードとなっています。この言葉が用いられる文脈を考えるとおそらく、己の問いの中にある固定的な前提(偏見)にとらわれることなく、柔軟に自身の真なる心に沿って自分の答えを出そうといった意味合いになると解釈できます。ファンの内では「(答えを)決めつけちゃダメ」というニュアンスで使われやすい言葉ですが、実際のところ彼女は前提や過程は決めつけない反面、自ら出した答えは譲らないタイプと言えます。
見逃せない描写としては、

  • アイスや香水等のCM案件

  • あんなやみくるの「困った人を助けたい」という思いに賛同したこと

  • 高校と俳優の両立は難しいと言われた中でも「両方やる」という決断をしたこと

  • 緊張を解すための手段として「しるく体操」を編み出したこと

  • あんなやみくるを名探偵として誰よりも強く信頼した上で自分にできる最大限の貢献をしたところ

22話における彼女の推理の決め手も、俳優としての観察眼とともにあんなへの深い信頼が鍵となっています。
22話と言えば、控室で彼女のイヤリングを巡って森亜と対峙した際の、二人の思い出に対する考え方の違いもかなり重要な描写です。「思い出が詰まった大切なものなんでしょう?」という森亜の問いかけに対し家入は、イヤリングを失ってもそこに込められた思い出は誰にも奪わせないし、むしろ観客とともに未来へ新たな思い出を作っていくという「これまでの思い出を胸に宿しつつも、それに囚われずこれから作る思い出を何より大事に守り抜く」意志を示しました。ここにモリアーティvsホームズ的な対立軸を描くとは流石の一言です。
22話作中の演技における「形のないものだからこそ、思い出は誰にも奪えない」「誰もが私を疑っていても、すべてを奪われ私が私でなくなってしまっても、信じてくれる仲間がいれば何も怖くない。私の"本当"を守ってくれる。」といったセリフも、キュアエクレールにリンクするものとして描かれているように見えます。
X = 家入しるく、つまり彼女を名探偵プリキュアのメンバーとして見た場合、彼女の俳優としての「役作り」の力を生かした観察眼や、共演者や観客に寄り添い理解を深め彼らを信じ抜く力が彼女の大きな武器となることでしょう。


帆羽くれあについて

彼女は16歳にして近所の洋菓子店「パティスリーチュチュ」のパティシエというこれまたスゴい肩書を持つ少女です。
彼女は16歳のパティシエとしては非凡な実力や才能を持っているようで、例えば10話では依頼者の盲点だった考え(母親が出してくれたマカロンが市販ではなく手作りである)に気付かせることでさり気なくあんな達の推理にトスを上げています。また17話では客の声に耳を傾け、その人の真なる思いを見出しケーキという形に落とし込んでいます。23話ではキュアエクレールの正体を推理するあんなとみくるに対し香りと記憶の繋がりについて触れ、ヒントを与えています。
まさに超感覚クレアとも言えるような、人の心を汲み取る洞察力と直感を持っていることがこれまでの描写から判明しています。
見逃せない描写も説得力の高いものが多くあります。

  • エリザのガラスペンを探している最中、警察に電話で通報しようとしたエリザに対して真っ先に通信障害を報告しに店先に出る(2話)

  • ポチタンがうっかり喋った際にくれあが特に驚きを示さなかった場面(17話)

  • くれあがあんなのバースデーケーキに飾り付けたマジパンにはみくるやジェット先輩と並び、一般人にはポーチで通しているはずのポチタンもいること(17話)

23話ではるるかとの接触が候補中最もはっきりと描かれています。くれあ側からは「アイスが好きな常連客」という程度の認識ですが、るるかはくれあに対して単なる常連店の店員として以上の認識がありそうな描写があります。また、この回でもくれあの重要なキーワードとして「心のきらめき」が使われています。「心のきらめき」に従いさえすれば、生身で戦闘現場に駆けつけることも辞さないくらいには彼女の深い行動原理になっているようです。
X = 帆羽くれあ、つまり彼女を名探偵プリキュアのメンバーとして見た場合、「心の中のきらめき」に従い、人の心に隠された真実を読み解いていく、今までにありそうでなかったポワロ的な名探偵のポジションに立てる可能性を秘めています。


金田れいについて

彼女は15歳の中等部三年生でまことみらい学園の理事長の孫娘であり生徒会長というこれまたスゴい肩書を持つ少女です。
生徒会長の地位相応に成績優秀で厳格で近寄りがたいイメージを持たれつつも、それでも生徒のためを思う学校のリーダーとしての適性の強さが彼女の特徴です。
彼女について何より見逃せない描写として挙げられるのが、14話でのポチタンとの関わりです。最初はただのポーチと思っていたポチタンが動いて喋ることに大きな驚きを見せますが、育て主のあんなやみくるとも話し合って理解し合い、最終的に彼女らの思いを尊重し規則違反にならないよう学校に掛け合ってくれることになります。他の見逃せない描写としては

  • 学園生徒全員の名前と顔を一致させている

  • ニジーに遭遇した際に真っ先にあんな・みくるを生身で庇う

  • あんな・みくるの校内の怪事件の調査に自ら協力する

  • 理科室・音楽室・美術室の備品の配置を記憶しており、その変化が怪事件解明の手がかりとなる

  • ・プリキュア(キュアミスティック)を視認し、自らもプリキュアのようにファントムと戦える力を欲していた

など、直接キュアエクレールに繋がるかは不明としてもあんな・みくる・ポチタンとの関係の深さに関しては一番掘り下げの多い候補と言えるかも知れません。
また、祖母である理事長やまことみらい学園周りでも見逃せない描写は少なくありません。例えば

  • みくるから理事長への要望であんなのまことみらい学園中等部への編入が実現(7話)

  • 理事長がみくる達の探偵活動を容認している(5話)

  • それどころかむしろ応援している(24話)

  • 更には理事長が直々に学園内の不可解な現象に対する調査依頼まで出している(5話、24話)

  • ツバメの像には「一時的な滞在だとしても拒むこと無く門を開く。学び成長しようとする者を誰でも迎え入れる」という思いが込められている。(24話)

など。特に、理事長にはあんな・みくる達の探偵活動への理解があることは大いに注目に値するポイントです。二人の探偵活動への理解については理事長の孫であるれいに関しても同様です(14話)。ツバメの像に込められた思いは、かつてロンドンからまことみらい市にやってきたるるかとも絡めていくことができる可能性があります。
また、作中ではロンドンの地名をやたら色んな場面で見かけることがあります。キュアット探偵事務所本部の所在地であったり、るるかが14歳の頃に名探偵として活躍していた地域でもあることはもちろん、みくるが小さい頃に祖母と滞在していたのもロンドンです。また、まことみらい学園にはロンドンの学校との交換留学制度もあります。(5話)
このように、小林家・金田家・まことみらい学園・探偵事務所のロンドン本部が何らかの関係にあることが伺える描写も、今回の推理に役立てることができそうです。

これらを抜きにしたとしても、ただ規則に則り正当な賞罰を与えるだけでなく、人に好かれる立場でなかったとしても相手に歩み寄る姿勢や誰かのためを思う強い献身性は人を導く立場として相応しく、こうした名探偵プリキュアとしての精神性は候補の中でも傑出しており、精神的なプリキュアとしての器は必要十分すぎるほどです。
X = 金田れい、つまり彼女を名探偵プリキュアのメンバーとして見た場合も、温厚質実で高いリーダーシップがチームの導きや支えになることは間違いありません。


怪盗団ファントム及び森亜るるかの各候補への反応

補足として、各候補4人に対して怪盗団ファントム(特にるるか)側がどのように反応したか、その描写をここでまとめておきます。ちなみに、るるか以外の怪盗団ファントムのメンバーはなぜかXの正体を誰も知らない様子です。

おそらくXと関係が深かったであろう森亜るるかがXに対してどのように反応したかをまとめると、エリザとれいの場合は特に無反応、しるくとくれあには共にるるか本人が予告状を送り実際に対話も交わしています。るるかもマシュタンもしるくへは呼び捨てですが、くれあはマシュタンが「あの子」と呼ぶくらいで名前は呼んでいません。
また、くれあとの対話の場面でるるかは表情をわずかに変化させる描写があります。X = くれあという色眼鏡を外して見る限り、これが「るるかがくれあのことをよく知っていたから」なのか「常連の店の店員というだけで赤の他人のくれあが勝手にるるかの心に入り込んできたから」なのかは現時点では判断できません、と言いますか敢えてぼかして描写しているかのようにも見えます。
4人の反応を見るに、るるかの言う通り自身がキュアエクレールだった頃の記憶が無さそうなのは確かですが、るるかからの反応はまちまちと言ったところです。るるかは平気で自身の感情を押し殺そうとしたり、かと思えば素直っぽい反応を出したりするところがあるため、彼女の反応だけではなかなか断定させてはくれません。

また、ファントムが戦闘の際に張る戦闘フィールドとの関係も見逃せません。
通常、ファントムとプリキュアが戦闘する際は外部の人間や物との接触や干渉を相互に遮断することで一連の行動の証拠を隠滅できるよう、外部から侵入不可能なフィールドを張っています。通常、フィールドに入った人間・妖精は外から視認もされず、外部の人間や環境に被害を与えることもありません。作中においてフィールド内のフィールドに実際に入れているのは基本的にファントムのメンバーとプリキュア変身者、その他妖精(ジェット先輩・ポチタン・マシュタン)に限られています。
各候補についてこのフィールドに対する反応を見てみます。まず、エリザとれいは眼前でファントムとあんな・みくるに消えられている = フィールド内に立ち入っていません。しるくの場合も劇場舞台のある建物がフィールド内に入り込んでおり、しるく本人も観客に明確に視認されていることから、同様にフィールドの中に入り込んでいないことが分かります。ただ一人、くれあのみがなぜかフィールド内に入り込み、キュアアルカナ・シャドウと戦闘の状況を目撃しています。フィールド内のゴウエモンやマシュタンもくれあの姿を目撃しています。ゴウエモンは彼女がフィールド内に入れた理由を「根性があるから」と推測していますが、本当にそれだけが理由なのかは描写されていません。
「フィールド内に入れる人物 = プリキュアか妖精のいずれかのみ」と作中で断定されたわけでもないため、くれあだけが特別にフィールド内に入れた理由がはっきりしない限りは、この描写単体でXである可能性を判別することは一旦避けることとします。




推理方法

ここまでで、前提条件の提示と、キュアエクレール周辺や各候補キャラの描写の整理は行いました。つまり、証拠はひと通り揃っている状態です。
各描写の整理ができたところで、次項ではいよいよ推理に入っていきたいと思います。

最初、「Xであるための条件を定め、各候補ごとに当てはまるものにマルバツを付けることで、消去法形式で候補を特定する」という推理を行おうと思っていたのですが、それでは特定が難しいことが分かりました。
元々「Xであるための条件」として設定しようと計画していた項目が

  • Xにマコトジュエルに選ばれ名探偵プリキュアとして活躍できるだけの素質があること。

  • 1998年末までXがるるかと共に探偵事務所に所属していた(痕跡がある)こと。

  • Xがるるかの「対の存在」たりうる相互補完的な能力を持ち合わせていること。

などのようなものでした。しかし、本来は「Xっぽい」のような定性的な条件を、重要度(条件に当てはまることでどの程度Xである可能性が上昇するか)や基準(「このくらいであれば当てはまるだろう」と判断するための値の指標)に沿って定量的に評価していくのはまあまあ無理があります。しかも、「必須条件」というレベルで考えると4人全員にしっかり当てはまる、または当てはまるかどうかを判断できないものが多すぎて、消去できる要素があまりにも少ない……!現在揃っている描写証拠だけでは単純な消去法でXの候補を絞りきれない。例えるならば、「容疑者全員にアリバイがある」ような状態です。困ったなぁ。

それならば別の方法を取るしか無い。
4人の内の一人ずつをXであると仮定して、それが分かった瞬間にこれまでの描写やその解釈を最も矛盾が無く納得できるものにできるのは誰なのか?を考える形で推理しましょう。
キュアエクレールの正体予想をストーリー構成レベルから盛り上げようとしている以上、Xが誰か分かった瞬間に様々な伏線が一気に回収され、他の候補を予想していたとしても「あの時のあの描写はそういうことか!」と納得できるものに変わるという仕組みにおそらくなっているはずだからです。
各候補がXである確率を平等にそれぞれ25%とした場合75%は外れるような推理を多くの視聴者にさせているわけですし。

ここからは、それぞれの描写やキャラの性格・言動を再度振り返って不自然な点を炙り出していき、もしXが◯◯だったと分かった瞬間にそれらの描写が伏線として自然にまとまるか?を軸に考えていきたいと思います。



描写の再検証と推理

X = 来栖エリザだった場合

X = 来栖エリザと仮定すると、主に引っかかるポイントは、「青い蝶」と新人賞受賞作品「消えた宝石」の関係、そして探偵を一度は諦めた過去の二点。
16話や21話で描写されたように、エリザは自身の実体験を題材にして作品に落とし込むという制作スタイルである描写がしばしば見受けられます。それならば、渾身の新人賞応募作品である「消えた宝石」もまた、自身が見た記憶をもとに執筆していても不自然ではありません。消えた宝石とは、言うまでもなくマコトジュエル事件で破壊された巨大マコトジュエル。16話終盤における「探偵エリーの事件簿」新刊の執筆から出版までの期間を考えるなら、マコトジュエル事件(1998年末)から該当の実績への言及がある2話(1999年4月初頭)までには十分の時間があります。つまり、ここで「青い蝶」と「消えた宝石」の繋がりを見出せます。
しかし、そう考える限りにおいて違和感があるのは「宝石」を「消えた」と三人称視点で見ていること。仮にX = 来栖エリザであれば、その宝石が単に「消えた」だけではなく具体的にどうなろうとしていたのかは知っていたはずで、題名だって「奪われた宝石」とかでも差し支えないわけです。「消えた宝石」というタイトルがもしエリザの実体験に基づくものなら、エリザはマコトジュエル事件の際に現場の湖で「青い蝶」によるマコトジュエルの破壊を第三者として目撃していたのではないかという仮説を立てることができます。エリザであれば視点を一人称から三人称に置き換えて作品に落とし込むくらいのことはは容易にできると考えられるため、これがX = 来栖エリザであることと矛盾するとまでは断定できませんが、なぜ「消えた宝石」以外のタイトルではないのかくらいは考慮に入れる必要があるかもしれません。

彼女が一度は探偵を夢見た身でありながらもなりきれなかったという事実もX = 来栖エリザの可能性を考える上では見逃せません。
ここまでに整理した描写からは、エリザと「諦め」には深い繋がりがあることが見て取れます。かつてエリザが純粋な探偵を諦めたとして、Xであるための要因に繋がるものとして考えるべきはなぜ探偵になりきれなかったのか?でしょう。あくまで、「なれなかった」のではなく「なりきれなかった」ことが重要。理由によっては、Xの消滅と絡めて考えることができるかもしれません。
ここで参考になるのが、16話と21話において描かれた、「予てより探偵に憧れていた」という共通点があった上であんなとの出会いでその憧れを実現した小林みくるとの対比です。作中において、エリザとみくるには共通して推理が行き詰まって諦めそうになる描写があります。大きく違うのは、みくるにはあんなという励ましてくれる仲間がおり(1話)、エリザはみくるから「諦めない心が真実のページを刻む」という探偵エリーの名言を引用して励まされることにより立ち直ったこと(16話)。「私も二人みたいなコンビだったら今頃名探偵だったかも」という台詞も、翻せばエリザは「あんな・みくるの二人のようなコンビ関係を築けなかったために一人で壁を乗り越えられず、そのまま探偵の道を諦めてしまった」とも言える、ある意味「あんなと出会わなかった世界線のみくる」のような状態だったのかも知れません。これは、「一人では解けない謎も、仲間がいれば解けるかも知れない」というような本作のコンセプトを考えても納得の行くロジックと言えます。
だからと言ってエリザはただの「夢敗れた」人というわけではなく、むしろ推理小説作家というルートから想像上の世界で事件を解決する探偵になっている、つまり「別の道で夢に近づいた」人なわけです。担当編集・辺見という唯一無二のコンビ相手もいてくれています。
彼女のこうした「諦め」の経緯にるるかが関わって違和感があるかどうかで、X = 来栖エリザの可能性は大きく変わるのではないかと思います。
これらを考慮して、X = 来栖エリザだった場合のストーリーをなぞってみましょう。


1997年から1998年の間、14歳の頃に森亜るるかはロンドンのキュアット探偵事務所本部から日本のまことみらい市にやって来た。そこで出会ったのは、探偵志望で小説家の卵でもある15~16歳の少女、来栖エリザ。
内向的ながらも卓越した推理力を持つるるかと、それを丁寧なプロファイリングで補いつつ柔軟な発想で答えを導き出すエリザは名探偵コンビとして活躍していった。
しかし、1998年末のマコトジュエル事件でるるかは激闘の末怪盗団ファントムに敗北。エリザは最後の手段としてキュアエクレールの「青い蝶」の能力による決死の特攻でウソノワールの巨大マコトジュエル入手を防ぐものの、マコトジュエルは散り散りになり消滅してしまった。
エリザはその際にキュアエクレールだった頃の記憶を失ってしまうものの、幸い巨大マコトジュエルの消滅だけは記憶していたため、せめてあの事実だけは忘れまいと小説「消えた宝石」を執筆する。見事新人賞を受賞し、その後は担当編集・辺見のサポートのもとで「探偵エリーの事件簿」シリーズを執筆しながら、名前も覚えていない相棒との再会を夢見て「諦めない心で真実のページを刻み」ながら探偵としての復帰を虎視眈々と狙うのだった……。


以上がX = 来栖エリザのルートの概要となります。「消えた宝石」のタイトル回収や「諦め」の経緯をベースに組み立てたストーリーです。このルートの矛盾点は、「名探偵プリキュアとして活動した記憶をなくしているにも関わらず、探偵として活動していたことは覚えていて復帰を望んでいる」という点。
キュアエクレールとしての経験 = 探偵としての経験であり、キュアエクレールとして敗北を悟った瞬間 = 探偵に「なりきれなかった」瞬間と仮定すると、自身が探偵だったことを忘れているのであれば当然「探偵になろうとしてなりきれなかった」過程も覚えていないはずです。仮にマコトジュエル事件が「諦め」の瞬間であれば、少なくとも万策尽きて「青い蝶」による特攻を行う(= 記憶が消滅する)寸前に諦めの過程が完結している必要があります。記憶に無い「諦め」を乗り越えることなんて論理的に可能なのでしょうか?記憶をなくしているにも関わらず記憶をなくしていない……例えるのであれば、命題Aについて、「AでありAではない」と言っているようなものです。
そもそもの話、「青い蝶」を発動する瞬間のエリザの感情は本当に「諦め」だったのでしょうか?それ以上にマコトジュエルや相棒のるるかを守りたいという気持ちが大きいはずです。
エリザがプリキュアに覚醒する前からプリキュア関係無く独自に探偵を名乗っていたなら探偵としての記憶も「諦め」の記憶も残っているはずですが、そうだとしても、「エリザが探偵を一度諦めた上で名探偵プリキュアになったのか?」という新たな疑問が生じます。エリザがプリキュアになることで既に諦めを乗り越えていたのなら、16話や21話における「諦め」にまつわる様々な描写の説得力が薄れてしまう可能性があります。一度エリザ自身で諦めを克服していたなら、16話でみくる達に励まされる描写だってそんなに必要無かったじゃん……!
これだけでX = 来栖エリザの可能性が低くなったとは言い切れませんが、この矛盾が上手く解消されない限り、論理的な破綻が無く成立するとは言いにくいかもしれません。


X = 家入しるくだった場合

X = 家入しるくと仮定した際に最も考慮すべきポイントは、22話におけるしるくとるるかの対峙の場面です。
しるくの控室に入る際、あんなに扮したるるかは彼女のことを「しるく」と呼び捨てで呼びます。未来自由の書の記述からイヤリングの持ち主を一瞬で察した場面と併せて、それを「るるかが以前からしるくのことを知っていた」証拠とする声も見られます。しかし、しるくはもちろん超人気俳優ですから、別に「るるかが以前からしるくのことを知っていた」こと自体は彼女らがコンビだったとしても、そうでなかったとしても、おかしな点は特にありません。るるかはシルキーアイスもちゃんと食べてるくらいにはしるくのことを知っているはずですからね。
また、るるかとしるくがコンビだったならば、るるかがしるくの価値観について「意外」という言葉を発するのは違和感があります。テレビには映らないような彼女の信念を知っているなら、「やっぱり、しるくならそう言うと思った。」みたいなニュアンスで言うのが最も無難なところでしょう。るるかがしるくの内面に深く踏み込んだことがなかった可能性を考えると、これが決定的な矛盾というわけではありませんが、見逃せない違和感ではあります。
以上のことも含め、しるくには「キュアエクレールであってもおかしくない証拠」は数あれど、「キュアエクレールでなくても成り立つ証拠」もまた少なくはありません。
これらを考慮した上で、X = 家入しるくだった場合のストーリーをなぞってみましょう。


1997~1998年の間にロンドンのキュアット探偵事務所本部から日本のまことみらい市にやって来た当時14歳のるるかは、新人俳優である14歳の少女、家入しるくと出会う。
人間と関わるよりも圧倒的な知識と思考力で謎を解くるるかと、俳優としての観察眼と人を信じる力を推理に応用するしるくは名探偵コンビとして活躍していった。
1998年末、怪盗団ファントムは巨大マコトジュエルを奪取しに湖へやって来た。るるかは激闘の末に怪盗団ファントムに敗北。しるくはキュアエクレールの「青い蝶」の能力による特攻でマコトジュエルを破壊することにより、何とかウソノワールからマコトジュエルを守る。
その後、しるくは記憶の空白を抱えながらも自身の中に残る信念を貫き、記憶に無い相棒にいつか自分の存在が届くことをひたむきに信じて自身の演技を大衆に届け続けるのだった。


X = 家入しるくのストーリーは、まるでドラマのように心に届く展開と言えます。ストーリーの整合性についても特に矛盾は無いように見えますが、一点気になるポイントがあります。ストーリーの整合性というよりも行動の動機に関する疑問点です。
しるくは9話や22話の2回にわたって描写されたように、あんな・みくるを名探偵として深く信頼しており、ファントムとの決着を二人に任せて自身の俳優としての責務を全うしています。二人の身を案じて自ら戦いの前線に乗り出すような危ない橋を渡ることはしていません。また、たとえ敗北して全てを奪われたとしても自らの真実を譲るようなことは絶対にしない意志の固さもあります。
これを踏まえるなら、仮にキュアエクレールとしてのしるくが巨大マコトジュエルに自爆特攻を仕掛けるなどという無鉄砲で危険な最終手段を選択したと考えると、どうしても違和感が拭えません。この自己犠牲は、大切な相棒や自身の活躍を待っていてくれる多くの観客と天秤にかけた上で彼女が出した答えだったのでしょうか?これら全てを投げ出しても構わないほどに優先度の高い選択肢だと判断できたのでしょうか?
しるくであれば大切なものを守るためには何かを切り捨てなければいけないと「決めつける」のではなく、るるかも守り、自身も守り、マコトジュエルも奪還することを最優先に考えるはずです。これを決定な矛盾とまでは断定できませんが、少なくとも通常のしるく像からはやや離れます。
この事件に限ってはあくまで切迫した状況であり「特殊な事例」だったのだと考えるなら話は別ですが、「特殊な事例」であったなら尚更「特殊」と言わしめるためのしっかりした理由が必要になるかと思います。自身を危険に晒してでもマコトジュエルをウソノワールから守らなければいけないという明確な理由が。

とは言え、この違和感だけではX = 家入しるくであることを完全に否定するまでには至らないため、現時点での落とし所としてはX = 家入しるくであるとも言えるし、そうでないとも言えるといったあたりで留めておくことにします。決めつけちゃダメ!


X = 帆羽くれあだった場合

X = 帆羽くれあとした場合、考えるべきことはキュアエクレールが記憶を失っている事実と今のくれあにある記憶との整合性です。
その整合性が疑われる部分は、17話終盤でポチタンが喋ったことについて特に大きな驚きを示さなかった場面。8話でも同様の場面が犯人特定の鍵にもなっていることから、この2つの描写は繋がっているのではないかと疑うことができます。両話ともに脚本担当が同一人物である点もこの繋がりの裏付けとなっています。また、あんなのバースデーケーキで一般人にはポーチとして通しているはずのポチタンを仲間としてカウントしていることも合わせて、くれあはおそらく妖精という種族を知っていると推測できます。
これらの描写は、Xがくれあだった場合くれあは自身がキュアエクレールだったという記憶を失っていることと一見矛盾します。
しかし、くれあは卓越した直感を持っていることから、記憶こそ無くともポチタンが「あんなの大切な仲間であり、何なら動いて喋ったっておかしくない、そういう存在である」と察しがついていてもおかしくはありません。23話ではキュアアルカナ・シャドウに変身したるるかのことも一瞬で正体を見破っていることから、これは単なるこじつけとは言えません。

また、くれあと百合の花の香りの繋がりについてもここで触れておく必要があります。23話においてくれあは香りと記憶の繋がりを最初に言及した本人であるにも関わらず、パティスリーチュチュ店内に置いている百合の花に言及こそすれどその香りで何らかの記憶を思い出す描写がありません。このことから、くれあはキュアエクレールではないと考える方も一定数見られますが、そう判断するのは早計です。
やや盤外寄りな一般知識を補助線として用いることになってしまいますが、飲食業に従事する人が香水を用いることは、飲食店においては食品に香りが移るリスクやお客様の嗅覚の妨げになることから、基本的にはNGとされるそうです。また、カサブランカ系の百合の花はその甘く濃厚な強い香りから飲食店に設置する場合は香りを抑制するための処理を施されることが一般的です。チュチュ店内の百合の花も、おしべ先端の葯が切除されていることから、設置の際にしっかりとした処理を施されていることが推測できます。
このことから言えるのは、くれあはパティシエという職業の特性上、業務中に百合の花の香りを嗅ぐ手段がないということ。くれあの記憶の復活に繋がりうる起点がくれあ本人と物理的に遠ざけられている、つまり「くれあが業務中である限り彼女の記憶を確かめようが無いため、少なくともX = くれあを否定しきれるほどではない」ことを表しています。
ここまでの描写の整理・検証を考慮して、X = 帆羽くれあだった場合のストーリーをなぞってみましょう。


1997~1998年の間にロンドンのキュアット探偵事務所本部から日本のまことみらい市にやって来た当時14歳のるるかは、14歳の少女・帆羽くれあと出会う。名探偵として卓越した知識と論理的思考力を持つるるかと目に見えない心の中の真実を見通す力を持つくれあは事務所やパティスリーを拠点に名探偵コンビとして活躍していった。
しかし1998年末、例の湖でるるかは激闘の末怪盗団ファントムに敗北。くれあは「るるかとマコトジュエルを救いたい」という自身の心のきらめきに従い、ウソノワールの手に渡る前に巨大マコトジュエルへの特攻を仕掛ける。キュアエクレールの「青い蝶」の能力による決死の特攻で何とかウソノワールの巨大マコトジュエル入手を防ぐものの、マコトジュエルはまことみらい市内全域に散らばり消滅。
くれあはキュアエクレールだった頃の記憶をなくすものの、名探偵として培った直感やパティシエとしての技能は残っており、その後は自らの能力を生かしてお客様の心に寄り添いながらパティシエとして活躍していく。また、くれあはその後に出会ったあんなとみくるに名探偵としての可能性を感じてからは、彼女らにさりげなく閃きを与えることでこっそりとサポートするようになった。
また、るるかはくれあの記憶喪失以降、彼女のマコトジュエルを探すために怪盗団ファントムの怪盗として活動する傍ら、かつての相棒だったくれあにいつか記憶が戻ることを願いつつパティスリーチュチュに足繁く通いアイスを注文するようになった。


こうして考えると、びっくりするほどストーリーの整合性も説得力も高いように見えます。また、くれあ本人だけでなく、るるかのアイス好きな設定等ともうまく絡んでおり、伏線回収度もかなり高いと言えます。
何より、「心のきらめき」を全ての行動原理とする彼女であれば、あらゆる行動の動機に納得が行きます。
他に不明瞭な点を挙げるとするなら、本人の能力や意志以外の「帆羽くれあという人間」については語られていない部分がまだまだ多すぎること、特に彼女が16歳という若さで技能・責任ともに一人前のパティシエになっている点は、その過程についてまだまだ掘り下げられる点が多くあるのではないでしょうか。
また、彼女周りの描写においては「直感」や「心」が主なテーマとして扱われていることからか、あらゆる描写のどこまでが真で、どこからがフェイクなのかがぼかされて描写されている部分も多くあります。ポチタンや青い蝶への反応だったり、23話でのるるかへの反応もそうです。
先ほどにも触れましたが、るるかと対峙する場面でるるかは表情をわずかに変化させる描写は、X = くれあという偏見を抜きにすると「るるかがくれあのことを元バディとしてよく知っていたから」なのか「常連の店の店員というだけで赤の他人のくれあが勝手にるるかの心に入り込んできたから」なのかが判別しにくいように描かれているように見えます。
思い返せば、これまでのるるかの表情や言動も、他キャラよりも距離感近めに描かれていました。これは「るるかの表情や言動のほんの少しの変化にも注目して彼女の意図を考えていってほしい」という制作陣の願いの表れと言えるのかも知れません。
これらの描写が簡単に真実に至らしめないようにするためのものなのか、ミスリードの匂わせなのか……本記事の前提条件では安易にミスリードとは見なさない前提なので、私は私なりの心のきらめきに従い、前者を有力な説として見ることにします。


X = 金田れいだった場合

X = 金田れいとした場合、やはり妖精達や祖母である理事長が絡んでくるのではないかと考えるのが自然です。理事長はあんなやみくる達の探偵活動を禁止するどころかむしろ積極的に応援するほど。
それは孫であるれいも同様であり、本来規則に厳しいはずの彼女が、学業に支障が出る可能性のある探偵活動はすんなりと認めているというのは安易に素通りするわけにはいきません。
詳細は今後の展開を待つ必要がありそうですが、先ほど述べた通り、小林家と金田家、キュアット探偵事務所ロンドン本部、まことみらい学園の四者はけして無関係ではないと推測でき、大いに気になるところです。本記事に多分直接関係はありませんが、みくるは1話以前から名探偵プリキュアについて知っていた様子があり、この点もみくるの祖母と理事長とロンドン本部の繋がりを疑わせるポイントです。
以上のことを考慮して、X = 金田れいだった場合のストーリーをなぞってみましょう。


1997年頃、森亜るるかはロンドンのキュアット探偵事務所本部で名探偵として活動していた。ロンドン本部では、るるかの他にも人間の名探偵関係者として過去に小林みくるの祖母や現・理事長も存在していたらしい。
1997~1998年の間に、理事長からの要請でロンドン本部はるるかにまことみらい学園のある地域・まことみらい市に飛来しているマコトジュエルを保護するよう命じる。まことみらい市にやって来てまことみらい学園に転校したるるかは生徒会長であり理事長の孫でもある金田れいと出会い、名探偵プリキュアのバディとしてマコトジュエルを保護する。
しかし1998年末、怪盗団ファントムにマコトジュエルが見つかり、るるかはファントムと戦うも敗北。れいはるるかとマコトジュエルを救うため、ウソノワールの手に渡る前に巨大マコトジュエルへの特攻を仕掛ける。キュアエクレールの「青い蝶」の能力による決死の特攻で何とかウソノワールの巨大マコトジュエル入手を防ぐものの、マコトジュエルはまことみらい市内全域に散らばり消滅。れいはキュアエクレールだった頃の記憶を失ってしまう。
生徒の名前を全員覚えているはずのれいに、ただ一人全く記憶に無い生徒がいる。そんな彼女の様子を案じた理事長は、新しく生まれた名探偵プリキュアであるあんな・みくるに希望を託すのだった。


やはり、ストーリーに理事長やロンドン本部との関係を絡めると、よりいっそう整合性が出てきます。彼女の生徒会長という立場や意志の強さも相まってより説得力も高まっています。
ただ、これまで張られていた伏線をしっかり回収できるかと言うとまた別の話です。特に、関係が深かったはずのるるか側からのリアクションが薄かった点についてはX = れい説を推理するにあたってそれなりの解釈を付加する必要があります。るるかの意図を考えると、ロンドン本部からの手紙に集中していてあえて無視した可能性もあります。
ポチタンとの関係も、キュアエクレールの伏線とは関係無くれい自身が小さい子にも正面から寄り添う優しい性格で説明が付きます。
プリキュアとして戦う場合を考えた時の精神性や覚悟の強さこそ候補の中でも傑出したものがありますが、「Xである理由」までになるとあと何個か証拠が見つかれば尚、候補として有力になったかもしれません
しかし、小林家・金田家・学園・ロンドン本部の関係を考えると、今後のたんプリのストーリー展開次第では、キュアエクレールとはまた別の重要なポジションにつく可能性に期待ができます。



これが私の答えアンサーだ!!

以上の推理を踏まえ、私の答えアンサーを出させていただきます。


私の推理では、Xである可能性が一番高いのは「帆羽くれあ」です。


ここまで長々と記事を書いておいて、意外性の薄い多数派の結論になってしまいました。しかし、真実というのはある意味そういうものなのかも知れません。
理由はやはり、X = 帆羽くれあとした場合、くれあ本人に関する描写の多くが最も自然に伏線としてまとまるためです。
ここで注意したいのは、「X = くれあ説で説明できる描写」と「X =くれあ説でなければ説明できない描写」は同じではないということです。ここからはX = くれあ説を支える要素を大きく三つに分けて整理します。

まず、X = くれあ説の主根拠と言えるのは、くれあ本人に直接関わる描写です。ポチタンがうっかり喋った際に大きく驚かなかったこと、あんなのバースデーケーキに一般人にはポーチで通しているはずのポチタンを仲間として含めていたこと、そして何より、他候補とは異なりフィールド内に入りキュアアルカナ・シャドウ本人を視認していたこと。これらは、単に「くれあが直感の鋭い人物だから」と見ることもできますが、X = 帆羽くれあと仮定するなら、かつて妖精やプリキュアに関わっていた感覚が記憶の底に残っている描写として、かなり自然に繋がります。

次に、くれあ説を補強する描写として、「心のきらめき」と「内なる真実の香り」というテーマがあります。これまで述べた通り、くれあは、人の心の奥にある思いを汲み取り、それを形にする人物として一貫して描かれています。また、23話では香りと記憶の繋がりに言及し、あんなとみくるがXの記憶へ迫るきっかけを作りました。これらは、くれあがXでなくても彼女自身のキャラクター描写として成立します。しかし、くれあがXだった場合には、「他人の中の真実を見つける少女が、自分自身の中から失われた真実にたどり着く」という形で、くれあ自身のテーマとエクレール編のテーマが強く重なります。

そして最後、ここからは少し慎重に扱うべき部分です。X = 帆羽くれあと仮定した場合、他候補に関するいくつかの描写もエクレール編全体を補強する周辺伏線として再解釈できます。

  • エリザの新人賞受賞作品「消えた宝石」
    → エリザが第三者としてマコトジュエル事件を目撃し、それを自身の実体験をもとに作品へ落とし込んだものと読める

  • るるかがしるくを呼び捨てで呼んだこと
    → るるか・くれあ・しるくの間に過去の依頼者、あるいは事件関係者としての接点があった可能性を示す描写と読める

  • しるくが自身のイヤリングを差し出したことに対するるるかの「意外」という言葉
    → るるかはしるくのイヤリングの大切さは理解していたが、彼女が「思い出は奪われない」と言い切るほどの価値観までは読み切れていなかった、と解釈できる

  • 「決めつけちゃダメ」というしるくの言葉
    → しるく自身のテーマとして成立する一方で、過去にるるか、あるいはくれあとの関わりの中で得た価値観だった可能性もある

  • しるくが緊張を解すために編み出したストレッチ「しるく体操」
    → くれあがケーキ製作前のヒアリングで相手の緊張を解していた描写と、直接の因果関係は断定できないものの「本当の心を最大限に引き出すために緊張を解す」という両者に共通した構造がある

  • しるくの出演したアイスや香水等のCMや、「思い出」に関する作中のセリフ
    → しるくの「何かに姿を変えて演じることで真実に繋がる何かを表現する」という俳優としての役割から、るるかやXの物語の示唆として配置されている可能性がある

  • 3人がそれぞれ他者に対する観察眼に優れていたこと
    → くれあが持つ「心のきらめき」を見通す力が、他候補の人生や選択にも何らかの形で影響を与えていた可能性として読むことができる(これは誰がXでも説明できる要素ではありますが……)

また、くれあは17話で「客に向き合い、心の中の真実を見通し、自覚を促す」ことで客の悩みに寄り添ってきたことが描写されています。
そう言えば、エリザが探偵になるのを断念しようとした時期も、しるくが俳優の仕事をしながら高校に進学するか迷っていた時期も、れいが生徒会長に立候補しようか考えた時期も、くれあが名探偵として活動していた時期にぴったり重なっていてもおかしくありません。エリザやしるくのジョブには「新人」が付きますし、れいも生徒会長になってから2年経っていないはず。もしかしたら、3人がそれぞれ自身の選択に迷っていた時も名探偵だったくれあに背中を押してもらったことがあったのかも知れません。小説家も俳優も生徒会長も自身の意志だけでなれるものではありませんから、不安もそれだけ大きかったことでしょう。

ただし、以上の解釈はあくまで「くれあ説の直接証拠」ではありません。エリザの「消えた宝石」はX = エリザ説の根拠にもなりますし、しるくの「決めつけちゃダメ」はしるく本人のテーマとして十分に成立します。れいの生徒会長としての責任感や学園周りの描写も、れい自身の物語として読むことができます。それぞれの物語として成立しうる要素を無理にX = くれあ説へ吸収しすぎると、逆に推理としての公平性を損なってしまうでしょう。
それでも、X = 帆羽くれあと仮定した場合、くれあ本人に直接関わる描写が最も強く伏線として機能し、その上で他候補の描写もエクレール編全体の周辺要素として再配置しやすくなります。つまり、くれあ説の強さは「他候補の描写まで全部くれあの証拠にできる」ことではなく、「くれあ本人の伏線を軸にしながら、他候補の描写も無理なく物語全体の中に収められる」ことにあります。

したがって、本記事の結論は「帆羽くれあで確定」というより、「現時点で最も多くの描写を自然に必然化できる候補は帆羽くれあである」というものです。少なくとも24話終了時点の描写だけを見るなら、くれあ説が最も整合的で、かつエクレール編のテーマを深く回収できる仮説だと決めつけさせていただきます。


結論に基づくストーリーの再構築

それでは最後に、X = 帆羽くれあという結論とこれまでの諸々の推理に基づいて、想定されるストーリー構成をもう一度独自に構築してみます。


1997年、当時14歳だった名探偵プリキュアの森亜るるかは、ロンドンのキュアット探偵事務所本部を拠点に名探偵として活躍していた。
1997~1998年の間に理事長からの要請でロンドン本部はるるかにまことみらい学園のある地域・まことみらい市に飛来しているマコトジュエルを保護するよう命じる。まことみらい市にやって来たるるかは、同じく名探偵プリキュアでありパティシエを目指す14歳の少女・帆羽くれあと出会う。
くれあは心の中の真実を見通す力を持ち、探偵を諦めかけた少女に推理小説作家という新たな道を提案したり、俳優の卵である少女に寄り添って彼女の不安に「決めつけちゃダメ」の言葉とともに励ましたり、生徒会長に立候補しようとした少女に生徒会長として大切にすべき姿勢を示したり、多くの人の迷いや不安に対して笑顔になれる答えを提示する名探偵として活躍していた。
るるかもまた、そんなくれあに寄り添ってもらったうちの一人で、二人は名探偵のコンビとして事務所やパティスリーを拠点に活躍していった。


しかし1998年末、マコトジュエルの在処が怪盗団ファントムによって見つかってしまう。るるかはプリキュアとしてファントムと戦うものの、激闘の末敗北。くれあは「るるかとマコトジュエルを救いたい」という自身の心のきらめきに従い、ウソノワールの手に渡る前に巨大マコトジュエルへの特攻を仕掛ける。キュアエクレールの「青い蝶」の能力による決死の特攻で何とかウソノワールの巨大マコトジュエル入手を防ぐものの、マコトジュエルはまことみらい市内全域に散らばり消滅してしまう。
同じ頃、マコトジュエルの在処が怪盗団ファントムに見つかってしまったことをまことみらい学園の理事長を通じて知ったロンドン本部は、元・名探偵プリキュアの小林に情報を共有する。既に老齢だった小林は自身の孫・みくると曾孫・あんなのコンビに希望を託す。その際、小林は時空の妖精・ポチタンにジュエルキュアウォッチを持たせ自身の曾孫を28年後の未来から連れてくるようにお願いをする。小林の頼みを受けたポチタンは28年後にタイムスリップするが、ちょうどその時にキュアエクレールにより巨大マコトジュエルが破壊されてしまう。その影響で、ポチタンが28年後のマコトミライタウンであんなに詳細説明をする前にジュエルキュアウォッチが緊急作動してしまい、ポチタンはあんなごと強制的に1999年4月2日に連れて行かれる。そしてポチタン自身はマコトジュエル破壊により幼児化させられてしまい、あんなとみくるはマコトジュエルの欠片集めに奔走することとなった。


くれあはマコトジュエル事件以降キュアエクレールだった頃の記憶をなくすものの、名探偵として培った直感やパティシエとしての技能は残っており、その後は自らの能力を生かしてお客様の心に寄り添いながらパティシエとして活躍していく。また、くれあはその後に出会ったあんなとみくるに名探偵としての可能性を感じてからは、彼女らにさりげなく閃きを与えることでこっそりとその活動をサポートするようになった。
また、るるかはくれあの記憶喪失以降、彼女のマコトジュエルを探すために怪盗団ファントムの怪盗として活動する傍ら、かつての相棒だったくれあにいつか記憶が戻ることを願いつつ、パティスリーチュチュに足繁く通いアイスを注文するようになった。



いかがでしたか?

この記事を書き終わったのは、24話リアタイ視聴の約3時間後でした。
2万文字以上という無駄な文章量の多さの割に結論は極々無難なものになりましたが、可能な限り事実に基づく論理的な考察を行うことができたのではないかと自負しております。
それ以上に、プリキュアの展開を真剣に振り返り考察するというのは私にとってなかなか無い機会で、とても楽しいものでした。
いずれにせよ、全ての答えが分かるのは2026年7月19日(日)放送の第25話。私や皆様の推理がどこまで的を射ていたか答え合わせをするのが楽しみですね。
本記事の感想、応援、反駁などございましたら、気軽にコメントやTwitter(X)へのリプライ等お寄せいただけると幸いです。
あまりにも長くなってしまいましたが、今回はこの辺で筆を置かせていただきます。おつカレーライス!


P.S.
お読みいただきありがとうございました!
本記事の補足とかその他色々語ってます、こちらの記事もよろしくお願いします↓


参考文献

大久保直美『ユリの強い香りを抑制する方法』, 2011年, https://japr.or.jp/wp-content/uploads/shokucho-shi/44/shokucho_44-11_02.pdf , (2026年7月12日参照)

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