KALDIは"心の栄養"なんです。
はじめてKALDIと出会ったとき。
私は恋に落ちた。
と言っても店員さんにではない。
店舗の品揃えに。
今まで見たことのない、
チョコレートやクッキーの数々。
そしてなんと言っても
店舗の前で配られる
コーヒーの豊かな香り…。
この香りで店舗に誘われる。
まるで、落語に出てくる
「うなぎ屋」のよう…。
店の前を通るたび、
うなぎを買わずに
焼ける匂いだけで
白いご飯を食べる、
あの有名な噺を思い出す。
香りって、
人の足を立ち止まらせる、
危ういものなのかもしれない。
それはカルディの前を
通り過ぎることができない
私がいちばんよく知っている。
まず絶対に購入するものは、
パンダの絵の杏仁豆腐。
カカオ70%のチョコレート。
ノンカフェインのお茶。
これらはテンプレ。
あとは季節ごとに、
品物がくるくると
変わるのが楽しみ。
特に冬になると
棚の色がどこか深くなり、
クリスマスムードとなる。
そして見知らぬ国の
お菓子が所狭しと並ぶ。
「これ、今買わないと
次いつ会えるかわからないよ」
そんなふうに品物たちが
悪魔のようにささやく。
そして悪魔に魅入られた私は、
ついついカゴの中が
重くなっていく。
冬のカルディは、
私の理性を毎回
冬眠させてくる。
いや違う。
冬のカルディは
人の理性だけが、
「入店拒否」されてしまう。
だから私は
何年経ってもKALDIに
恋焦がれ、
魅了されているのかもしれない。

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