豆と梅と三年番茶。節分と、春のゆらぎの入口を楽しむ
早いもので、今日から2月。
そして、もうすぐ節分ですね。
長女がまだ小さかった頃は、
家族で豆まきをしたりもしました。
けれど、上の子どもたちも大きくなり、
硬い節分の豆をあまり好まなくなってからは、
いつの間にか豆まきはしなくなりました。
その代わりに、
節分の夜の食卓に並ぶようになったのが「福茶」です。
恵方巻を食べたあと、
湯呑みに静かに用意する、節分の一杯。
我が家ではお正月にも飲みますが、
とくに節分の夜のごはんのあとに飲む福茶は、
季節の切り替わりを、体に知らせてくれるような気がしています。
豆まき用の炒り大豆を三粒。
梅干しを、一粒。
昆布を、少し。
それらを湯呑みに入れて、
熱いお湯やお茶を注ぐだけ。
お茶というより、
どこかお吸い物のような味になります。
梅の酸味が、きゅっと輪郭をつくり、
昆布の旨味が静かに広がって、
炒った豆の香ばしさがあとから追いかけてくる。
派手さはありません。
でも、不思議と体の奥が落ち着く味です。
「まめに働けますように」
「よろこびが広がりますように」
そんな願いが込められたお茶。
実はこの福茶、
花粉症のケアという視点から見ても、
なかなか優秀なお茶だと感じています。
最近は、梅や昆布を用意せず、
豆だけを湯呑みに入れてお湯を注ぐ、
そんな飲み方をされる方も多いようです。
ふやけた豆はやわらかく、
きなこを思わせる、やさしい風味になります。
それも、もちろん素敵な楽しみ方。
けれど、養生という視点から見ると、
花粉の気配を感じはじめる春の入り口に、
日本古来の祈りを込めて、
「一年の邪気を払い、福を呼び込む」
「無病息災を願う」
そんな気持ちで飲む福茶も、
やはりいいものだなと思うのです。
年の数だけ豆を食べるのがつらい夜。
胃腸を少し休ませたいとき。
寒さがまだ体に残っている節分の夜に。
今年は、これでいい。
そう思いながら、
湯呑みを両手で包む時間も、
立派な節分なのかもしれません。
今日の小さな養生|福茶を味わう

材料
・ 炒り大豆 3粒
・ 梅干し 一粒
・ 昆布(または塩昆布) 適量
・ 緑茶、番茶、または三年番茶
※ 塩分が気になる方は、出汁用の昆布を使って、梅干しを崩しながら調整してみてください.
湯呑みに大豆・梅干し・昆布を入れ、
お茶を注ぐだけで、簡単に作れる福茶です。
昔から「三毒(水・血・食)を断つ」と言われてきた梅干し。
昆布や豆も、冬のあいだに滞りがちな体を、静かに整えてくれます。
緑茶でも構いませんが、
体をやさしく温め、不要なものを外へ出す手助けをしてくれる
三年番茶に替えるのもこの時期にはおすすめです。
おわりに
節分の豆は、長期保存ができるすぐれもの。
梅干しも昆布も暮らしの中で手に入りやすい食材です。
福茶は、
2月の養生で意識したい
花粉症、風邪予防、冷え対策にも、
そっと寄り添ってくれる一杯。
正月や節分だけにこだわらず、
2月から3月にかけて、
体を整える養生茶として楽しんでみるのもいいかもしれません。
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冬の真っただ中、
暮らしの中の養生について書いてきた1月の記事を、
まとめてあります。
