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台所に香りを置く|追いハーブオイルの作り方と使い方

黄金のゆで卵を仕込んだ翌朝。

冷蔵庫を開けるたび、
あの鮮やかな黄色が目に入って、
少しだけ気持ちが明るくなります。

ゆで卵という、ただの常備菜。

それが、ほんの少し色づくだけで、
台所に「余白」が生まれるのだから不思議です。

忙しい日も、
何も作りたくない日も。

「仕込んでおいたもの」があるだけで、
暮らしは少し整います。


香りは、最後にひとさじで変わる

卵を半分に切って、
塩をひとつまみ。

それだけでも十分おいしいのに、
ふと、思いました。

ここに、香りを添えられたら。

料理を変えるのではなく、
料理の輪郭を、少しだけ整えるようなもの。

そんな存在が、冷蔵庫にひとつあるといい。


追いハーブオイルという小さな仕込み

私が最近気に入っているのが、
「追いハーブオイル」です。

料理に“効かせる”というよりも、
最後に少し垂らして、香りを立たせるためのオイル。

サラダにも、蒸し野菜にも、スープにも。

そして、黄金ゆで卵にも。

使い方はほんの少しなのに、
そのひとさじで、食卓の空気が変わります。

香りは、
目には見えないのに、
気分を整える力だけは確かにある。

そんなふうに思うのです。


「保存」ではなく「仕込み」のために

ハーブをオイルに漬けるという方法は、
昔から世界中にある台所の知恵です。

冷蔵庫もない時代に、
人は香りや塩気を味方につけながら、
食と付き合ってきたのでしょう。

今の私たちが同じように暮らす必要はないけれど、
その知恵を、少しだけ借りる。

そうすると、
毎日の料理が少しだけ丁寧になります。

追いハーブオイルは、
何かを大きく変えるものではありません。

ただ、
「おいしい」の入り口を作ってくれるもの。

そして、
台所にあるだけで、
料理の選択肢が増えるもの。

それはきっと、
暮らしを急がせないための
小さな道具なのではないでしょうか。


追いハーブオイルの作り方

【材料(小瓶1本分)】

・オリーブオイル…100ml
・フェンネルシード…小さじ1
(またはタイム、オレガノなどでも。)
・にんにく(お好みで)…1片
・ピンクペッパー(お好みで)…少々
・ローリエ…1枚(あれば)

※生のハーブを使う場合は、水気をしっかり拭き取ってください。
※ピンクペッパーではなく、ブラックペッパーや唐辛子などお好みのもので。

【作り方】


1|清潔な小瓶を用意する
2|瓶にハーブとスパイスを入れる
3|オイルを注ぎ、ふたをして冷蔵庫へ
4|翌日から香りがなじみ、使いやすくなります

香りがしっかり欲しい場合は、
2〜3日置くと落ち着いてきます。


黄金ゆで卵への使い方:「くぐらせる」というひと手間

追いハーブオイルは、料理にかけるだけでも十分ですが、
黄金ゆで卵には、少しだけ違う使い方もおすすめです。

ターメリック液から引き揚げた卵は、
表面の水気をしっかり拭き取ってから、

追いハーブオイルに、そっと一度だけくぐらせます。

たったそれだけ。

卵の表面に薄いオイルの艶がまとい、
切ったときに、香りがふわっと立ち上がります。

黄金ゆで卵の黄色が、より澄んで見えるのも、密かに好きなところです。


おすすめの使い方

追いハーブオイルは料理に“足す”というよりも、
料理の最後に「仕上げの香り」を落とすように使います。

・蒸し野菜にひとたらし
・ポテトサラダに少し混ぜる
・スープの仕上げに数滴
・トーストに塗って、岩塩を少し
・そして、黄金ゆで卵にかける、またはくぐらせる

白と黄色と、オイルの艶。

それだけで、
台所が少しだけ絵になります。



※追いハーブオイルの作り分け(季節別・体質別)や、
スパイスの組み合わせ、料理別のおすすめなどは、
後日、もう少し詳しくメンバーシップ記事でまとめてみようと思います。

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