ハーブチンキのスポイト瓶の洗い方|春を仕込む前に、道具を整える
朝の冷えはまだ残っているのに、
日差しの角度がやわらかくなって、
風の中にほんの少しだけ土の匂いが混ざりはじめる。
そして、植物の力も、静かに動き出す。
3月は、そんな芽吹きの季節です。
この時期になると、私は毎年、
何か仕込みたくなります。
フレッシュハーブを摘んで、香りを聞いて、
季節の変わり目の体を整える準備を始める。
その中でも、春の楽しみのひとつが チンキづくり。
瓶の中で静かに育っていく植物のエネルギーは、
まるで「春を仕込んでいる」ようで、見ているだけでも嬉しくなります。
そして、チンキを作ると必ず出てくるのが、これ。
「スポイト瓶、どう洗う問題」
チンキを小分けするとき、
スポイト瓶に入れるととても便利です。
少量ずつ出せるし、
遮光瓶を並べると、なんだか可愛い。
…ですが。
濾したあとに待っているのが、洗い物。
スポイト瓶って、洗い方がよく分からない。
ネットで調べてみると、
「無水エタノールで洗えばいい」と書いてあることもあるけれど、
実際にやってみると、こう思います。
え、これ…本当に取れてる?
香りが残る。
ゴムがくすむ。
中がなんとなくベタつく。
私も最初は、けっこう悩みました。
そして結局、いろいろ試して落ち着いたのが、
いちばんシンプルで現実的な方法です。
今日はそのやり方を、まとめておきます。
スポイト瓶(遮光瓶)の基本の洗い方
※チンキ(アルコール抽出液)用
①まずは分解する

スポイト瓶は、まず全部バラします。
・ 瓶
・ キャップ
・ スポイトのゴム部分
・ ガラス管
特にゴム部分は、
匂いも色も残りやすい場所。
「洗ったつもり」になりやすいので、
ここは最初に分解しておくのが大事です。
②台所用洗剤+ぬるま湯で洗う
次に、普通に中性洗剤で洗います。
チンキはアルコールなので、
油ほどしつこくはありません。
瓶の中に洗剤を少し入れて、
ぬるま湯で満たして、振り洗い。
これだけでも、かなり落ちます。
もし瓶の内側にこびりつきがある場合は、
洗剤を入れて、少しつけ置きすると楽です。
③必要なら、ブラシでこする

スポイト瓶は口が細いので、
やっぱりブラシがあると便利です。
おすすめは、ネットで売っている
「試験管ブラシ」
または
「細口ブラシ」
この名前で検索すると、かなり出てきます。
売っている場所は、
Amazon、楽天などネット(確実)
カインズやコーナンなどホームセンター
理化学用品の通販
哺乳瓶ブラシ売り場(細いタイプがある)
100均でも「ストロー洗いブラシ」が使えることがありますが、
瓶の形によっては届かないことも。
私は結局、試験管ブラシが一番ラクでした。
④しっかりすすぐ(ここが一番大事)
洗剤が残ると、次に作るチンキの香りが死にます。
ここは丁寧に、しっかりすすぎます。
「もういいかな?」と思ってから、
もう一回すすぐくらいがちょうどいい。
⑤仕上げにアルコール
すすいだあと、最後に少量のアルコールで仕上げます。
使うのは、
・ 無水エタノール
・ 消毒用エタノール(濃度高め)
※ 私は、無水エタノールを使っています。
基本的に、無水エタノールでも完全に乾燥させれば問題ありません。
ただ、飲用チンキを作る場合、気になる方は
食品にも使えるアルコールスプレー(ドーバー パストリーゼなど)を使うのもおすすめです。
どちらでもOK。
瓶に少し入れて振り、
スポイト部分にも通しておくと安心です。
ここでの目的は、
「汚れを落とす」よりも、
仕上げの消毒と、匂い残りの防止
というイメージです。
※ゴム部分は長時間アルコールに浸けると劣化することがあるので、仕上げ程度がおすすめです。
⑥完全に乾燥させる
洗い終わったら、しっかり乾燥。
湿ったまま保管すると、
匂いが残ったり、カビの原因になったりします。
小さい瓶ほど、乾燥が大事。
私はキッチンペーパーの上に並べて、
半日〜一晩ほど自然乾燥させています。
ゴム部分の匂い・色が取れないとき
スポイト瓶の難しさは、
だいたいここに集約されます。
ゴムは性質上、どうしても
・ 匂いが残りやすい
・ 色移りしやすい
という弱点があります。
なので、多少残るのは「あるある」。
気になる場合は、
思い切って ゴム部分だけ交換 するのがいちばん確実です。
スポイト瓶は、
ある意味、消耗品。
「いつも清潔に保てる状態」にしておくことの方が、
安心につながります。
毎回アルコールで仕上げはするべき?
私は、基本的に「やる派」です。
ただ、毎回絶対必要かと言われると、
しっかり洗剤で洗って完全に乾かせているなら、必須ではありません。
でも次にまた同じ用途で使うなら、
最後にアルコールで一度すすいでおくと、やっぱり気持ちがいい。
まとめ|春の仕込みの前に、道具を整える
スポイト瓶の洗い方は、結局シンプルです。
分解 → 洗剤洗い → 必要ならブラシ → しっかりすすぐ → アルコールで仕上げ → 完全乾燥
この流れがいちばん確実で、現実的。
チンキは、暮らしの中の小さな薬箱。
だからこそ、
瓶もまた「整った状態」で迎えたいなと思います。
追記|春は、仕込みの季節
これから春に向けて、
フレッシュハーブを使った手仕事がいちばん楽しい季節になります。
チンキは、春のエネルギーを瓶に閉じ込めるような仕込み。
また、チンキとはそもそも何なのか。
どういう歴史があり、暮らしの中でどう使うと役に立つのか。
そんな話も、春のテーマのひとつとして、
少しずつ書いていこうと思っています🍀
春は、体だけでなく、道具も目覚める季節。
今年もまた、小さな瓶の中に、春を仕込んでいきたいと思います。
※ 精油やキャリアオイルを入れた瓶は、また少し洗い方のコツが変わるので、その話もいつかまとめます)
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そんな季節の養生を、ひとつにまとめました。
3月にもつながるケアもあります。必要なときに、静かに戻れる棚として。
季節の不調については、メンバーシップで少し深く書いています。
