立春に福を招く。立春大吉豆腐で、幸福を味わう時間
今日は立春。
暦の上では春ですが、今朝の気温は0度。
朝ゴミ出しに外に出ると、頬に当たる風はまだきりっと冷たくて、
春という言葉を聞いて思い浮かべる景色とは、少し距離がありました。
でも、お昼どきの今は、
寒さを忘れるほど心地よさを感じます。
ただ、夜になるとまたぐっと気温が下がる予想なので、
寒暖差には気をつけたいですね。
そんな、寒さと心地よさが入り乱れる立春に思い出すのが——
「立春大吉豆腐」という言葉。
響きだけでも、なんだか縁起がよさそうですが、
立春に真っ白な豆腐を食べる、という風習からきた言葉だそうです。
昔の人にとって「白」は、
清らかさや、いったん整えるための色。
豆腐の原料である大豆も、
魔を祓うものとして大切にされてきました。
新しい一年のはじまりに、身も心もいったん真っ白に。
そんな願いが、静かに込められていたのかもしれません。
でも、この習慣で少し面白いなと思うのは、
前日の「節分」と、当日の「立春」で、
同じ豆腐でも役割が変わるところです。
節分にいただく豆腐は、
去る一年の疲れや、溜め込んできたものを、
静かに外へと送り出すためのもの。
立春にいただく豆腐は、
いったん整えた体と心に、
新しい福を迎え入れるためのもの。
同じ食べものでも、
暦が一日進むだけで、
受け取る意味がほんの少し変わる。
それが、なんだかいいなと思います。
昨日の節分は、
蒸籠で蒸した豆腐に、刻み葱と柚子の皮をのせて、
塩でさっぱりといただきました。
立春の今日は、
朝も夜もまだまだ寒さが厳しいので、
湯豆腐にしようかなと思っています。
春を告げるほろ苦さと、清涼感のある香り。
そして、シャキシャキとした食感が魅力のせりを合わせるのもいいかもしれません。
暦は春でも、体はまだ冬の名残を抱えている時期。
冷やさず、ゆっくり温めるほうが、今の自分には合っていそうです。
真っ白な豆腐を前にすると、
新しい一年を、どんなふうに過ごしたいか、
無理に決めなくても、
少しだけ、自分に問いかけてみたくなります。
頑張らなくてもいい。
整いきらなくてもいい。
そんな、静かな立春のはじまりがあっても、
きっといいのだと思います。
🔳 今日の小さな養生
・冷たい春に、無理に体を動かさない
・豆腐は冷やさず、温かな湯気と一緒にいただく
・香りのある旬の食材を添えてみる
立春は、切り替える日というより、
切り替わりはじめる日。
まずは、伝統と行事を楽しみながら、
真っ白な豆腐に、今日の体をゆだねてみる——
そんな養生も、いいですよね。
🔳 1月|冬の養生 記事まとめ▼
寒さの中で立ち止まりながら過ごした、
1月の養生をまとめています。
季節の変わり目の体の揺れや、
花粉症が始まる前の整え方については、
メンバーシップで、もう少し詳しくまとめています。
