総監技術士的日記 ♯125|京都大学等研究チーム、頬の内側を使った食道がん予測方法を開発
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📚 本日のテーマ
「the japan times」から、下記の記事を本日のテーマとします。
【京都大学等研究チーム、頬の内側を使った食道がん予測方法を開発】
京都大学などの研究チームは、被験者の頬の内側から採取した細胞を分析することで、その人が食道がんを発症するリスクを高精度で予測する方法を開発した。
この方法が実用化されれば、早期がん発見や、生活習慣の改善によるがん予防が促進される可能性がある。
チームの研究成果は、4月にオンラインの国際的な医学雑誌で発表された。
この研究は、40歳から94歳までの喫煙・飲酒歴がある222人を対象とし、対象者には食道がんの患者とそうでない人が含まれていた。
チームは、対象者の頬の内側を綿棒でぬぐって頬粘膜細胞を抽出し、そこに生じた遺伝子変異を分析した。
アルコールに弱い体質の参加者は、アルコール摂取量が増えると、採取した細胞に多くの遺伝子変異が見られた。一方、アルコールをよく分解できる体質の人は、そのような増加は見られなかった。
チームはまた、食道がんの患者は、早期に発見された場合でも、そうでない人よりも多くの遺伝子変異を持っていることを発見した。
チームは、様々な遺伝子変異データをまとめて分析することで、70%以上の精度でがんの確率予測を行うことに成功した。
チームは、「従来の(患者への)生活習慣や体質に関する聞き取りによる方法よりも、客観的かつ正確に(がん)リスクを示すバイオマーカーと考えられるもの」を発見したと、チームメンバーである京都大学医学部附属病院の横山彰講師は述べた。
このテーマに対し、技術士「総合技術監理的視点」から、
全体最適化の途を探ってみます。
📚 5つの管理の観点からの「問題点」
❓「1. 経済性管理」の問題点
この新しい食道がん予測方法を実際に病院などで使えるようにし、多くの人が検査を受けられるようにするためには、技術の開発にかかる費用や、検査を行うための装置の費用など、お金がとてもかかるが、その費用をどうやって用意し、検査をいくらにすれば続けられるかを考える必要がある。
❓「2.人的資源管理」の問題点
この特別な検査を行うためには、頬から細胞を採取したり、遺伝子を調べたり、結果を正しく判断したりする専門的な知識や技術を持った人が必要になるが、そのような専門家を十分に育てたり、必要な数を確保したりする方法を考えなければならない。
❓「3. 情報管理」の問題点
この検査では、その人の体に関する大切な遺伝子の情報を使うことになるが、その情報が他の人に知られたり、悪いことに使われたりしないように、情報の扱い方をとても厳重に決めて守る必要がある。
❓「4. 安全管理」の問題点
この予測方法で「がんのリスクが低い」という結果が出た人が、これで安心だと考えてしまい、本来受けるべき定期的な健康診断などを受けなくなってしまったり、逆に「リスクが高い」という結果が出た人が、必要以上に心配しすぎて精神的な負担が大きくなったりしないように、検査の結果を正しく伝え、その後の適切な対応を促す工夫が必要である。
❓「5. 社会環境管理」の問題点
この画期的な技術を社会全体で広く、そして公平に利用できるようにしていくためには、例えば、検査を受けるためにお金持ちしか受けられないといった格差が生じないようにすること(SDGsの目標10や、社会的な公平性)、また、個人の遺伝子情報といった非常にデリケートな情報を扱う上で、情報が漏洩したり悪用されたりしないように、個人情報保護法やプライバシー権といった法的・倫理的な側面を考慮し、適切なルールを定め、運用していく必要がある。
📚 部分最適化|5つの管理に対する「解決策」
🔎「1. 経済性管理」の解決策
この新しい食道がん予測方法を広く使えるようにするためには、国からの研究助成金をもらったり、多くの会社が協力して検査に必要な装置を安く作れるように工夫したりする。
さらに、誰もが経済的な負担を心配せずに検査を受けられるように、健康保険でこの検査の費用をカバーできるように国に働きかけたり、検査の価格を抑える方法を考えたりすることが重要である。
🔎「2. 人的資源管理」の解決策
この検査に必要な特別な技術や知識を持つ人を育てるために、大学や専門学校で専用の授業を作ったり、今働いている医療関係者向けに短い期間で学べる研修会を開いたりする。
また、せっかく育てた専門家が他の仕事に移ってしまわないように、彼らが働きがいを感じられるような給料や、もっと上の職を目指せる道筋を用意することも大切である。
🔎「3. 情報管理」の解決策
検査で得られる個人の大切な遺伝子情報が、許可されていない人に見られたり、悪いことに使われたりしないように、情報を保管するコンピューターを特別な壁で守ったり、情報を見られる人を厳しく制限したりするルールを作る。
情報を使う人全員に、情報を適切に扱うための約束をしてもらう。万が一、情報が漏れそうになった時にどうするかを事前に決めておき、常に情報が安全であることを確認する仕組みを作る必要がある。
🔎「4. 安全管理」の解決策
検査結果を聞いた人が、その意味を正しく理解できるように、医師や専門家が、結果が良い場合でも安心しすぎないこと、悪い場合でも過剰に心配しすぎないこと、そして今後の生活でどう注意すれば良いのかなどを、時間をかけて丁寧に説明する。
リスクが高いと出た人には、次に何をすれば良いかの具体的なアドバイスや、相談できる場所の情報を提供するなど、結果によって不安になったり、誤った行動をとったりしないように支える体制を整えることが大切である。
🔎「5. 社会環境管理」の解決策
この新しい予測技術が、住んでいる場所や経済的な状況に関わらず、すべての人に公平に利用されるように努める。
例えば、検査費用を抑えたり、遠くの人でも受けやすい仕組みを作ったりすることで、SDGsで目指す目標のように、社会全体での健康格差を減らすことに貢献する。
また、個人の遺伝子情報という非常にデリケートなデータを扱う上で、個人情報保護法やプライバシー権といった法律や倫理をしっかり守りながら、どのように情報を管理しているかを透明にし、説明責任(アカウンタビリティ)を果たす体制を整えることが必要である。
📚 トレードオフ|各解決策の矛盾
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👨🎓総監技術士的日記🧐 #114 ~
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