総監技術士的日記 ♯126|JICA、ブラジルの農業フィンテック企業に投資合意
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📚 本日のテーマ
「the japan times」から、下記の記事を本日のテーマとします。
【JICA、ブラジルの農業フィンテック企業に投資合意】
国際協力機構(JICA)は、ブラジルのフィンテック企業Agrolendへの投資を決定した。同社は、ブラジル国内の中小農場に対し、申請受付からしばしば2日以内に迅速な資金提供を行っている。
日本政府系の同機関は水曜日(5月28日)、サンパウロで調印式を行った。JICAは、この投資が、南米の農業大国ブラジルから大豆やトウモロコシといった作物を輸入する日本の安定した食料調達確保に役立つことを期待している。
資金調達は、ブラジル国内の全農業経営の70%以上を占める中小ブラジル農場にとって、長年の懸案事項であった。Agrolendは情報技術を活用することで、融資申請の審査に必要な期間を短縮することに成功した。
同社は、種子や肥料を購入するための資金を必要とする農場主が、WhatsApp経由で融資を申請し、迅速に融資を受けられるようにした。
2020年12月に設立されたAgrolendは、ブラジルの約2,700の農場に融資サービスを提供している。事業拡大を目的とした今回の資金調達で、同社はJICAなどから5,600万ドルを調達した。
AgrolendのCEOであるアンドレ・グレザー氏は、ブラジル農業の拡大が世界にとって重要であると述べた。彼は、将来的にニューヨーク市場への株式上場を目指すという同社の方針を明らかにした。
JICAは1970年代から、ブラジルのセラード、すなわち熱帯サバンナの農業開発に協力し、同国が農産物輸出国へと発展するのを支援してきた。
JICAブラジル事務所長の宮崎彰啓氏は、「食料安全保障の観点から、ブラジルと協力することは非常に重要だ」と述べた。
このテーマに対し、技術士「総合技術監理的視点」から、
全体最適化の途を探ってみます。
📚 5つの管理の観点からの「問題点」
❓「1. 経済性管理」の問題点
JICAがこのフィンテック企業への投資によって「日本の安定した食料調達確保に役立つことを期待している」と記事にあるが、実際にその期待通りの効果が得られるかどうかは不確かである。
投資したお金が、目的を達成するために効果的に使われ、将来的にどのような利益や成果につながるか、具体的な見通しが明確に示されているわけではない。
❓「2.人的資源管理」の問題点
Agrolendがブラジル国内の多くの中小農場にサービスを提供し、事業を拡大していくためには、適切な数の従業員が必要であり、また、迅速な融資審査やITを活用したサービス提供を支えるための専門的な知識や能力を持った人材を確保し、育成していくことが重要となるが、記事からはそのための体制が十分であるかどうかは分からない。
❓「3. 情報管理」の問題点
Agrolendが情報技術を活用し、農場主がWhats App経由で融資申請を行う仕組みは便利であるが、このようなデジタルなやり取りでは、農場主の個人情報が外部に漏れてしまったり、悪意のある第三者によって不正に利用されたりする危険性が存在する。
また、使用しているITシステムに問題が発生した場合、サービスが一時的に使えなくなる可能性もある。
❓「4. 安全管理」の問題点
記事では申請からしばしば2日以内に資金提供が行われる「迅速な」融資がメリットとして挙げられているが、あまりにも審査が速すぎると、お金を借りても返す能力がない人や、不正な目的で借りようとする人を見抜くのが難しくなる危険性がある。
これにより、Agrolend側にお金が返ってこないリスクが高まる可能性がある。
❓「5. 社会環境管理」の問題点
JICAは以前からブラジルの農業開発に協力しており、記事にもあるようにブラジル農業の拡大は「世界にとって重要」とされる一方で、農業の規模が広がるにつれて、特にブラジルのセラードのような豊かな自然がある地域では、森林を切り開いたり、大量の水を消費したり、農薬や化学肥料を使いすぎたりすることで、自然環境に大きな負担をかけ、生物多様性を損なう危険性がある。
このような開発が、SDGsで目指す持続可能な社会の実現と両立できるかどうかが重要な課題である。
📚 部分最適化|5つの管理に対する「解決策」
🔎「1. 経済性管理」の解決策
投資したお金が、日本の食料を安定して手に入れるという目的にどれだけ貢献するのか、具体的な目標(例えば、どれだけの量の大豆やトウモロコシの輸入が安定するかなど)を数値で定め、その目標を達成するためにAgrolendの事業がどのように進んでいるかを定期的に確認し、もし計画通りに進んでいなければ、やり方を見直す仕組みを作ることが必要である。
🔎「2. 人的資源管理」の解決策
Agrolendの事業が拡大していくにつれて、どのくらいの人が必要になり、それぞれにどのような専門的な知識や技術が必要かを前もって計画し、新しい人を雇うだけでなく、今働いている人が新しい技術(ITなど)を学べる研修の機会を設けたり、チームで協力して効率よく仕事ができるような組織の仕組みを整えたりすることが大切である。
🔎「3. 情報管理」の解決策
農場主の個人情報や融資の記録などが外部に漏れたり、悪用されたりしないように、コンピュータやネットワークの情報セキュリティ対策を強化し、必要な人だけが情報を見たり操作したりできるようにする。
また、もしシステムが故障したり、インターネットに繋がらなくなったりした場合でも、すぐにサービスの提供を再開できるよう、事前に復旧の手順を決めておいたり、データのバックアップを別の場所に保存しておいたりする必要がある。
🔎「4. 安全管理」の解決策
迅速な融資を続けるために、ITを使って申請者の過去の借り入れ状況や収入などを正確かつ素早く分析するシステムをさらに高度化させる。
そして、システムによる分析結果と、担当者による確認を組み合わせることで、返済能力があるかどうかをより確実に判断し、借り過ぎを防ぎ、不正な借り入れを早期に見抜くための手順を明確にすることが重要である。
🔎「5. 社会環境管理」の解決策
ブラジル農業の拡大が地球環境に与える影響を最小限に抑えるため、Agrolendの融資が、環境に配慮した農業(例えば、農薬や化学肥料の使用を減らす、水を効率的に使うなど)を支援する仕組みを取り入れることが考えられる。
これにより、農場主が持続可能な農業の取り組みをしやすい環境を整え、生物多様性の保全にも貢献しながら、SDGsで目指す持続可能な社会の実現に貢献できるような事業の方向性を目指すことが重要である。
📚 トレードオフ|各解決策の矛盾
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👨🎓総監技術士的日記🧐 #114 ~
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