宇宙叙事詩の科学ノート 第12回 大規模構造 ― 宇宙の骨組み
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『光と覚醒の叙事詩 第2章 宇宙の覚醒 第1節・第2節』(4月25日公開)
宇宙は一様に広がっているように見えるが、実際にはわずかな密度の違いを持っている。
この違いは極めて小さいが、重力の働きによって時間とともに増幅されていく。
物質はわずかに濃い場所へ引き寄せられ、
その差は次第に大きくなる。
この過程は宇宙の初期から始まっており、
星が生まれる以前からすでに進行している。
やがて物質は広がったままではなく、
網のような分布を持つようになる。
この構造は現在、コズミックウェブと呼ばれている。
この網は、主に四つの要素から成る。
まず、ノード は網の接点であり、
物質が最も強く集中する場所である。
銀河や銀河団は、このノードに多く集まっている。
次に、フィラメント はノードとノードをつなぐ糸状の構造である。
宇宙の物質の多くは、この細長い流れに沿って分布している。
さらに、シート または ウォール は、
フィラメントよりも広く薄い面状の構造である。
これは宇宙の中で、物質が平面的に広がった領域にあたる。
そして、ボイド は、
それらの構造のあいだに広がる、ほとんど物質の存在しない空洞である。
このように宇宙はランダムに物質が分布しているのではなく、
ノード、フィラメント、シート、ボイドからなる大きな構造を持つ世界である。
宇宙叙事詩で描かれる
「ほんのわずかな偏り」は、
この大規模構造の起点にあたる。
それはまだ形ではないが、
後に宇宙の姿を決める基盤となる。
宇宙の大規模構造では、
体積の大半(約8割)はボイドが占めている。
一方で、物質の大部分(約7〜8割)はフィラメントやノードに集中しており、
ボイドに含まれる物質はごくわずかである。
言い換えれば、
宇宙は「広さの大半は空白」でありながら、
「物質の大半は細い構造と接点に集まる」世界なのである。
📓 宇宙叙事詩の科学ノート👇
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🌐 第2回 宇宙はどのように始まったのか ー 「情報の海」という仮説
🌐 第3回 宇宙の微調整問題
🌐 第4回 宇宙はどのように始まったのか ー ビッグバン
🌐 第5回 宇宙誕生直後に何が起きたのか ー インフレーション
🌐 第6回 宇宙は本当に始まりを持つのか
🌐 第7回 宇宙は本当に膨張しているのか
🌐 第8回 ハッブル緊張とは何か
🌐 第9回 宇宙の年齢は本当に138億年なのか
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🌐 第12回 大規模構造 ― 宇宙の骨組み(本作)
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