ANAダイナースプレミアムカード
2024年の秋に新規発行した、三井住友信託銀行ダイナースクラブ。

発行後に少し使って初回の引き落としがあったころ、営業担当者から ANAダイナースプレミアムカードのインビテーションの話があって、断ったというエピソードを紹介した。

結局、年末にふたたびインビテーションの話があって、懸念だったポイントがひとつ解消されそうということがわかったので、2024年の年末に発行してもらうことになった。
bin code はダイナースクラブプロパーの平カードが 3690-10 で、ANAダイナースプレミアムは 3691-22。
年会費無料で家族カードも発行できる。こちらはデザインはプレミアムカードと同じだが、bin code は平カードと同じ 3690-10 を使って発行される。本人会員と家族カードではサービスに差異があり (ANA 国内線利用時のラウンジ利用特典がない、など)、ここの差で見分けているんだと思われる。

国際ブランドはもちろんダイナースクラブ。
こちらのカードの特徴は、カードの名前にもなっている通り、ANAカードであること。
ANAカードは航空会社の ANA が、クレジットカードのイシュア各社と提携して発行しているカードで ANA を利用する人が使いやすい優待が付いている。
平カード、ゴールドカード、プレミアムカードに分かれていて、本カードはプレミアムカード。プレミアムカードは他に AMEX、JCB、三井住友カード (国際ブランドは VISA) からも発行できる。Mastercard が付いたものは選べない。
本カードはプロパー発行のダイナースプレミアムカードの優待に加えて、ANA便に搭乗する際に、普通席の予約であっても ANA のラウンジに入れたり、(ANA運航便に限られるが) 国際線を利用するときにエコノミークラスの予約でもビジネスクラス用チェックインカウンターが使えたりする。
しかし個人的に一番魅力を感じたのが、カード利用で還元されるポイントが上限なく ANAマイルへ移行できる点だ。これはプレミアムカードに限らず、ANAカードであればどのランクのカードでも上限はない。
プロパー発行のダイナースクラブの場合、年間で 40,000ポイントまでしか移行できないという制約があり、それを超えた分の利用先は実質的に還元率が半減以下となる。還元率 1.0% の場合、決済 400万円分、還元率 1.5% の場合、決済 267万円分までなのでメインカードとしては心もとない。
ANA のマイルになってしまえば、その先は使い勝手が良いので還元分がすべて ANAマイルに変えられる点がメリットとして大きく、プロパー発行のカードに対して年会費は割高になるものの、ANA の付いたダイナースプレミアムカードとした。
なお、付帯する優待の差などは考慮せず還元率だけで比較した場合、年会費 143,000円 (税込み) のプロパー発行プレミアムカードと、年会費 170,500円 (税込み) の ANAプレミアムカードの年会費の差分、27,500円分の損益分岐点は、年間の決済額634万円前後になる。
プロパーカードが還元率 1.5% で 267万円 で 40,000ポイント、還元率 0.75% で 367万円で 27,525ポイント、合計 67,525ポイント。
ANAプレミアムカードが還元率 1.5% で 634万円で 95,100ポイントなので、ポイントの差が 27,575。
ただ、ANA のマイルが 1マイル = 1円ということはなく、航空券の購入に充てられる ANA Sky コインという、比較的価値の低い使い方をしても 1マイル = 1.6円相当で使うことができるので、マイル換算での差は 17,188マイルで良くてこの場合だと約500万円弱が損益分岐点となる。
つまり、年間500万円以上を使うことが想定される場合は、プロパーカードより ANAプレミアムカードを発行するほうが、得られる還元で年会費の差を上回ることができる。
ただしこの決済額の想定は ANA での利用を一切含んでおらず、一般の加盟店での利用分だけなので、ANA の航空券も買う場合、還元率 4.5% でマイルが溜まることも加味すると損益分岐点となる金額はもっと小さくなる。
極端な話、ANA の航空券だけを決済した場合だと、92万円分の航空券を購入するだけで ANAプレミアムカードの年会費の差を補填できる。
プロパーカードが還元率 1.5% で 92万円で 13,800ポイント (= 13,800マイル)。
ANAプレミアムカード(ダイナースクラブか AMEX) が還元率 4.5% で 92万円で 41,400マイル。その差、27,600マイル。
1マイル = 1.6円相当でよければ、58万円まで下がる。
年間の ANA の航空券購入額が 58万円を超えるという人は珍しくないと思うので、これまであまり興味を持っていなかったという人も、現在お使いの決済手段と比較して計算してみれば元が取れる可能性もある。
もちろん、年会費無料、還元率 0.5 ~ 1.0% の他社カードと比較すると絶対的な年会費が高いので、相当な航空券を買わないとペイしない計算になる。ANAカードを除けば、カード会社のポイントから ANAマイルへの移行レートは概ね 0.5 ~ 0.6 であり、AMEX プロパー、ダイナースクラブプロパーの 1.0 (ただし年間 40,000 まで) を除けば、みずほマイレージクラブ経由で永久不滅ポイントから 0.7 (移行上限なし) が最もレートが高いはず。
通常還元率 1.0%、マイル移行のレート 0.7 の、実質還元率 0.7%、1マイルの価値を 1.6円と想定して計算すると、年会費すべてを含んだ損益分岐点は約280万円になる。
年会費無料の他社カードで 280万円分の ANA航空券を買う場合、還元されたポイントを ANAマイルへ移行して 19,600マイル、ANA Sky コインとして使ったとして 31,360円相当。
ANA ダイナースプレミアムカードで 280万円分の ANA航空券を買う場合、還元される ANAマイルが 126,000マイル、ANA Sky コインとして使ったとして 201,600円相当。
これが年会費分の、170,500円(税込み) を支払ってでも ANAダイナースプレミアムカードが得になる使い方になる。
以上の計算には搭乗ボーナスを含んでおらず、ANA航空券を買う場合は、乗った区間に応じた搭乗ボーナスが付与され、これが ANAプレミアムカードの場合は 50% のレートで付く。他社カードは 0%、マイレージクラブでもブロンズ会員だと 40 ~ 45% なので、これを加味すれば実際の損益分岐点はもっと低くなる。ただし、いくらになるかという具体的な金額については、搭乗ボーナスマイルは金額ではなく搭乗した区間で決まるため一概には言えない。
SFC修行のための修行僧の定番路線、羽田 (NHD) ~ 沖縄那覇 (OKA) の路線だと基本マイレージが 984マイル。修行僧が運賃倍率 100% の航空券 (= 変更、キャンセル可能な、ほぼ当日券のみ) を買うことは基本的にないと思うので、3日前までに予約するバリュー、7日前までに予約するバリュー7、21日前までに予約するバリュー21、28日前までに予約するバリュー28 (積算率75%) を想定した場合、フライトマイルが 738マイルとなる。
これは他社カードで決済しても付与される。加えて、ボーナスマイルが ANAプレミアムカードを使った場合 50%、369マイル付与される。
これは円の価値で言えば 500 ~ 600円なのであまり大きな差ではないと思うが、航空券を 2万円で買えたのであれば付与率としては 2.5 ~ 3.0%であり、意外と無視できない数字になってくる。
ボーナスマイルの付与率がアベレージで 2.5% をとれると想定したときには、損益分岐点が約170万円まで下がる。
年会費無料の他社カードで 170万円分の ANA航空券を買う場合、還元されたポイントを ANAマイルへ移行して 11,900マイル、ANA Sky コインとして使ったとして 19,040円相当。
ANA ダイナースプレミアムカードで 170万円分の ANA航空券を買う場合、還元される ANAマイルが 76,500マイル、ANA Sky コインとして使ったとして 122,400円相当。搭乗ボーナスマイルが付与率 2.5% となって 42,500マイル取れたとして、68,000円相当。
これで年会費 170,500円(税込み) をペイできる。
つまり現在のところ ANAカードを持っておらず、ANA のマイレージクラブのブロンズメンバー以上になって居ない場合、年間で 170万円以上の ANA航空券を買って乗る予定があれば、このカードを発行して使うだけで還元で元が取れる。
もしダイナースプレミアムカードを使用しており、年間で 58万円以上の ANA航空券を買って乗る予定があれば、このカードに切り替えたほうが結果的には得になる。
もしくはダイナースプレミアムカードを使用しており、ANA 航空券を買う予定がなくても、年間の決済額が 500万円を超えることが想定される場合も、やはりこのカードに切り替えたほうが結果的には得になる。
いずれにも該当しない場合は、付帯する優待で年会費を払うだけの価値があるかどうかで判断する。

ポイント還元と損益の話ばかりになってしまったが、それほどこのカードにとってのメリットは還元率であり、他の優待はついててラッキーくらいのものしかない。実際、私は 1年近く、このカードを使ってきたがホテルの手配やレストランの手配でコンシェルジュデスクを何度か利用したのと、梅田のラウンジに何度か寄っただけで、その他の優待はほぼ使っていない。

追加カードという形 (家族カードと同じような扱い) でメタルカードも発行できる。発行手数料が 33,000円 (税込み) で追加の年会費は不要。期限は追加発行から 5年間。
こちらは bin code は 3690-04 という、たぶんダイナースクラブでは平カード扱いの番号帯から払い出されており、ANA 国内線のラウンジ利用などの特典には使用できない。(本会員用のプラスチックカードの提示が必要になる)
ANA マイレージクラブの会員番号も書かれていないため、ANA のチェックインなどに使うこともできず、決済専用カードになる。
裏面にも ANA に関する情報 (問い合わせ先など) の記述がないため、たぶんプロパー発行のメタルカードとして製造しているモノに、右上の ANA CARD の切削加工を追加しただけと思われる。

2024年12月17日の夕方、営業担当者から電話でインビテーションを頂き、電子メイルにて専用の申し込み URL を送っていただく。必要事項を入力して送信。

翌18日の夕方に可決のお知らせが届く。

24日頃、券面がアプリに追加される。

この頃は、三井住友信託銀行ダイナースクラブをメインで使おうと考えていたので、入会 2ヶ月目で約82万円を決済。

2024年12月25日、簡易書留にて受け取り。台紙の情報から、12月19日に発行されたものと思われる。

国際ブランド別のマトリックスはもちろん Diners Club。ランクに関してはブラックカードとされているのでプラチナなどの欄。
発行しているはダイナースクラブだが、ANA との提携カードなので、提携カードとした。

ANA は航空会社ということで、交通系として分類。
表に反映していないカードが 3枚あって、1枚はランクのアップグレードに伴い、解約済み。
