いのちを守りつなぐ牛痘の種
かねてから拝見したいと思っていた『雪の花 ―ともに在りて―』
を先日拝見して、江戸から明治にかけての医者の
その倫理観の高さに感服せざるを得なかった
若者にも人気の松坂桃李演ずる福井の町医者「笠原良策」
天然痘を抑える方策を探し、京都の日野鼎哉を訪ねる
長崎から手に入れた牛痘の痘苗を福井に持ち帰る決意をするのである
その詳細は伝える余力はない、映画を是非見て欲しい
実は、この日野鼎哉氏は豊後(大分県)の出身である
今も由布院に重要文化財の日野医院が残るが、その祖先
日野氏は笠原氏に種を分け与えただけではない
適塾の運営で著名な、緒方洪庵にも種を分け与え
大坂での「除痘館」の開設を行うことになる
福井への種の持ち帰りもそうだが、子供に接種してつないでいく
まだ、種痘が認知される前の命がけの伝播方法である
さらに、この緒方洪庵とともに大阪で種痘を広めることに貢献したのは
緒方郁蔵氏であるが・・・かの国連高等弁務官の緒方貞子氏の祖先という
もともと郁蔵氏は緒方姓ではなく、大戸と名乗っていたが
兄弟の盟を結び、緒方姓を名乗ったというから驚きである
福沢諭吉は緒方洪庵に適塾で学んだことはあまりにも有名だが
足守藩の出身の緒方洪庵、同じく岡山県井原出身の緒方郁蔵氏が関わる
その末裔は緒方竹虎、そして犬養毅氏の子孫である緒方貞子さんと
緒方洪庵の緒方姓は豊後大分からの流れを汲む
大分と岡山の縁、そしていのちを守る京都、福井、大阪での活動
長崎の原爆慰霊祭を見ながら、「いのちを守る」活動の大切さを
改めて思いつつ、この牛痘種痘法も長崎から各地に広まっていった
そんなことを考えながら・・・
なんと、近年の戦争は、為政者のエゴによるいのちの無駄遣い
そう思えてならないのは私だけだろうか
先人の、いのちを懸けた、「いのちを守る」活動に頭が下がる
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