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小5の終わりに起きた、小さくて大きな出来事

こんにちは、サチです。

今回のnoteは、派手な話でも、大きな挑戦の話でもありません。
小学生のお子さんを持つご家庭ではよくある光景のひとつですが、私にとっては、胸が震えるような一日だったので、残しておこうと思います。

というのも、うちの小5長男は、私立小に通っていた頃に不登校になり、公立小に転校してからも、しばらくは学校に行けたり行けなかったり…という時期を過ごしていました。

そんな長男が、ある日の帰宅後、初めてこう言ったんです。

「友達と遊びに行ってくる!」


「じゃね!」と出ていった背中

学校から帰ってきた長男は、すぐにヘルメットをかぶり、「ママ、自転車の鍵ちょうだい。」と言ってきました。(鍵はすぐなくすので、私管理です。)

鍵を渡しながら「どこか行くの?」と聞いたら、

「友達と遊びに行ってくる!じゃね!」

と笑顔で玄関を出ていきました。

私は一瞬、ポカン。
「お、おぉ、いってらっしゃい〜!」

…………。

ドアが閉まったあと、「え…!??」と、小さく叫びました。
そして、静かにニヤけながら小踊りしました。


それは、初めてのことだった

私立小に通っていたころ、放課後は校庭で自由に遊ぶことはできず、近所にお友達はいませんでした。
また、公立に転校してからもしばらくは不登校。
「放課後、友達と遊ぶ」という、ごく当たり前の風景を、私はずっと遠くから眺めているような気持ちでいました。

それが、小5も終わろうとするこの時期に、ようやく「放課後に一緒に遊べる友達ができた」という現実がやってきた。

だから今日の出来事は、確かに嬉しい。

でも本当に驚いたのは、“長男に友達ができたこと”そのものよりも、私の心のほうでした。


詮索しないという選択

夕方になり長男が帰宅後、正直、聞きたいことはたくさんありました。

どんな子なの?
何人で遊んだの?
どこで遊んだの?
どうだった?

でもその時は、「なんていう名前の子?」とだけ聞いて、「よかったね〜」とだけ言った。
それ以上は踏み込まなかった。

そして、気づきました。

あぁ、私、変わったなぁって。


以前の私は、揺れていた

数年前の私なら、きっと違っていたと思います。
長男に放課後遊ぶ友達がいないことを、自分の問題にしていたはずです。

「私の育て方が悪かったのかも」
「うちの子は普通じゃないのかも」

子どもの状態に自分の価値を重ねてしまっていた。

長男の状態=私の評価

だから、周りのママたちと自分を比べては、勝手に劣等感を抱き、誰にも相談できずに悩んでいた。
あの頃の私は、未来を握りしめようとしていたんだと思います。


フィリピンで見た景色

思い返せば、フィリピンへの親子留学中。

夜21:00まで、いろんな年齢のお友達や、インターンで来ていた大学生たちと敷地内で自由に遊んでいました。
私はその姿を見ながら、「あぁ、この子はちゃんと人と関わっている」と、少し安心していました。

👇その時の様子についてこちらに詳しく書いています

あのとき感じた変化が、帰国後も消えずに漂っている。
その日の放課後の背中を見て、そう思いました。
改めて、フィリピンへの親子留学が、私たち家族にとって価値あるものになったと感じました。


旅育は、遠くへ行くことだけじゃない

私は「旅育」という考え方が好きです。
でも今回思ったのは、旅育とは遠くへ行くことだけではない、ということでした。

放課後に、自転車で家を出ること。
親の知らない世界へ、自分の意思で踏み出すこと。

それだって、立派な旅です。

そして私は、その旅を止めなかった。
それは長男の変化というより、私の姿勢の変化だったのだと思います。


自分軸は、未来を握らないこと

長男はもうすぐ6年生になります。
クラス替えもあるし、担任の先生も変わるので、また不登校が復活するかもしれない。
でも、起こっていない未来をあれこれ心配しすぎる自分はいません。

もしまたそうなったら、そのときに一緒に最適解を探せばいい。
長男の人生は長男のもの。

ヘルメットをかぶって、「じゃね!」と出ていった背中は、小さな旅の始まりでした。

そして私は、子どもを世界に送り出す練習を、またひとつ終えたのかもしれません。
子どもを育てるということは、守り続けることではなく、少しずつ世界に渡していくことなのだと思います。

そしてそのたびに、親である私のほうが、何かを手放している。

不安を手放し、コントロールを手放し、「普通」という基準を手放しながら、私は私の軸を育てているのだと思います。
あの日の放課後は、長男の小さな一歩であり、同時に、私の自立の一歩でもありました。

子どもを信じることは、未来を握らないこと。

その覚悟を、これからも少しずつ重ねていきたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

フィリピン親子留学で起きたこと、子どもたちの変化など、こちらのマガジンで読めます。

👇フィリピン親子留学シリーズ


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