フィリピン親子留学─【#11】3週間で起きた、兄弟それぞれの変化
こんにちは、サチです。
我が家は3週間のフィリピン親子留学を終えて、日本に帰ってきました。
「どうだった?」と聞かれると、楽しかったよ、とまずは答えます。
でも私の中でいちばん印象的だったのは、兄弟それぞれの変化の違いでした。
同じ場所にいて、同じ人たちと出会い、同じ時間を過ごした3週間。
でも、起きた変化は、驚くほど違いました。
※スクール選びや航空券、持ち物の準備や、前回のNZ親子留学で学校に通えなかった話などついては、フィリピン親子留学シリーズ【#1】からまとめて読めます。気になる方は、ぜひそちらもご覧ください。
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長男は、世界を欲しがった
帰国が近づいた頃、長男がぽつりと言いました。
「帰りたくないよー。ねぇ、来週また来ようよ」
私は「それは無理です!!!笑笑笑」と返しました。(バッサリ笑)
すると、少し考えてから、
「じゃあさ〜、今度来たら3年くらい住もう」
と言いました。
去年ニュージーランドに親子留学へ行ったときも、最終日に「帰りたくない」と泣きそうになっていた子です。
でも今回の「3年住もう」は、前回とは少し違う感じがありました。
“楽しかったからもうちょっといたい”ではなく、“ここで生きられる気がする”という響きがあった。
私の想像を少し越えてきた感じがした。
英語はまだ完璧ではありません。
むしろ、文法も語彙も全然足りない。
それでも、長男はいつでも自分から話しかけていました。
レッスンの先生に。
宿で働くフィリピン人のお兄さんに。
トライシクルのドライバーさんに。
去年ニュージーランドの学校では、ぬいぐるみを持っていくことを止められました。
「学校に関係ないものは持ってこないでね」と。
今回は違いました。
「あなたの大事な相棒なんだね」と受け入れてくれ、「◯◯、Good morning〜♪」と、ぬいぐるみにも毎日挨拶してくれたのです。
否定されない。
取り上げられない。
“そのままでいい”と言われる。
たったそれだけのことで、長男は息を吸いやすくなったんだと思います。
また、ニュージーランドでは私にべったりだったのに、フィリピンでは一人で動く場面が増えていました。(敷地内での話ですが)
これは、長男の「成長」というよりも、長男にとって安心できる条件が揃ったのだと思います。
環境が合うと、人はこんなにも自然に前に出る。
「3年住みたい」という言葉は、世界が怖い場所ではなく、選べる場所になった証のように感じました。
「3年住みたい」言われた時、私は、笑いながらこう返しました。
「じゃあママは3年住めるくらい頑張ってお金貯めるから、長男はその間英語頑張ってね!」
冗談半分。でも、本気も半分。
あの瞬間、未来が少し具体的になった気がしました。

次男は、世界を読もうとした
一方で、次男はまったく違いました。
先生が喋る英語がほとんどわからないことは、やっぱり大きなストレスだったようです。
レッスン中は、常に「ママの近く」を選びました。
視界に私がいる位置。
声が届く距離。

長男が同じ部屋にいたとしても関係なく、
「ママと一緒がいい。」
それは変わりませんでした。
でも、不思議なことに、私がいなくても先生と2〜3時間過ごせた日も何回かありました。
完全に安心しているわけではない。
でも、逃げているわけでもない。
少しずつ、少しずつ、距離を縮めていました。
帰国直前、印象的な場面がありました。
スーパーで買ったお菓子を食べながら、「これ、ねるどぅす?」と聞いてきました。

ひらがなもまだ完璧ではありません。
カタカナも、「ポケットモンスター」くらいしか読めない。
それなのに、英単語を読もうとしていました。
次男は「また来たい」とは言いません。
海外の空気が合う、とも言えません。
でも、自分のペースで世界に近づこうとしている。
世界を広げたい兄と、世界を理解しようとする弟。
同じ体験なのに、向かう方向がこんなにも違う。
私はその違いが、なんだか愛おしくなりました。
共通して起きたこと
2人に共通していたのは、英語へのハードルがとても低くなったことです。
留学前は、トド英語(英語の学習アプリ)をやるときに嫌がることもありました。
それが今は、フィリピンでたくさん遊んだDOBBLE(カードゲーム)を「英語でやろうよ」と誘い合い、UNOも英語でやる。

(私は子どもたちに勝てたことがありません汗汗汗)
英語力が劇的に伸びた、という実感は全くありません。
でも、英語を使うことに対するハードルが低くなったことは確かです。
通じなくても終わらない。
間違えても、OK〜と笑ってもらえる。
世界は、思っていたより優しい。
その感覚は、きっと残ると思います。
3週間で変わったもの
3週間で人生が変わるわけではありません。
でも、方向は変わる。
長男は、世界を欲しがるようになった。
次男は、世界を読もうとし始めた。
私は、子どもたちの可能性を、現実として想像するようになりました。
3年住むかどうかは、まだ分かりません(というか、私はそのつもりはありません笑)。
でも、あの会話は、未来を閉じない約束のように感じています。
同じ3週間でも、変わり方はそれぞれ。
成長の形は、一つではない。
それを、私はこの旅で教えてもらいました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次の#12では、フィリピンの不便な「現金社会」で暮らしたことで再認識した、「お金の正体」と感謝の循環について書いています。
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追記:
このフィリピン親子留学の記録をもとに、Kindle本『フィリピン親子留学のリアル〜3週間で起きた子どもたちと母の変化〜』を出版しました。
兄弟それぞれに起きた変化や、その中で母である私に起きたことも含めて、一冊にまとめています。
まとまった形で読みたい方は、こちらもどうぞ。
▼英語関係なく、全年齢で楽しめます
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