Merckが1.4兆円でCidaraを買収した真意──抗感染症と免疫調整の“次の成長軸”
2025年11月14日、製薬業界に衝撃が走った。米国の製薬大手 Merck & Co.(以下 Merck)が、サンディエゴに拠点を置くバイオテクノロジー企業 Cidara Therapeutics(以下 Cidara)を約92億ドルで買収するという合意に至ったのである。この買収劇は、表面上は「次世代インフルエンザ予防薬」の獲得と見なされているが、その深層には、2028年に迫るがん免疫療法薬「Keytruda(キイトルーダ)」の特許切れ(パテントクリフ)を見据えた、極めて精緻かつ多層的な戦略的意図が隠されている。
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