Midjourney、創業初のM&Aで占星術アプリ「Co-Star」を買収 ― 月間アクティブユーザー430万人
画像・動画生成AIで知られるMidjourneyが、2026年7月23日、創業以来初めてとなる企業買収を発表しました。買収先は、占星術に基づくソーシャルアプリ「Co-Star」です。画像生成AIラボが占星術アプリを買収するという意外な組み合わせに注目が集まっています。本稿では、Midjourney創業者デイビッド・ホルツ氏のブログ投稿をもとに、今回の買収の内容と狙いを整理します。
1. Midjourney創業者が語る買収の背景
ホルツ氏は、買収発表の文章を次のような個人的な回顧から書き起こしています。
「子供の頃、私が欲しかったのはただ一つ、かっこいい仲間と、かっこいいプロジェクトに取り組める、かっこいい場所だった」
同氏は、大人になった今、かつて望んでいたものをほぼすべて手にした状況にあるとしつつ、「この機会をどう使えば、幼い頃の自分が誇りに思うようなことができるか」という問いに向き合っていると述べています。同氏は、その答えが「非常に風変わりな研究所」がゆっくりと花開いていくような形になるだろうとし、その兆候の一つとしてすでに立ち上げられている医療事業「Midjourney Medical」を挙げました。そのうえで、今後6カ月間で同様に野心的なプロジェクトが複数発表されることを予告しています。
2. 買収先はCo-Star ― 創業者バヌ氏との5年越しの関係
今回買収されたCo-Starは、ユーザーの出生図(バースチャート)に基づく占星術サービスを提供するソーシャルアプリで、TechCrunchによれば、月間アクティブユーザーは約430万人とされています。ユーザーは、自分の出生図を友人と共有し合うことができ、ホロスコープや相性診断などのコンテンツは、AIと人間のライティングを組み合わせて作成されているといいます。買収額は非公開です。
ホルツ氏は、Co-Star創業者のバヌ氏との出会いについて次のように振り返っています。
「Co-Starの創業者であるバヌとは、人々が現在・未来、そして数千年にわたる過去について、どのように内省し意思決定を行うかを考えていた5年ほど前に出会った」
その後、半世紀ならぬ半年以上にわたり頻繁に対話を重ねてきたとし、「彼女の洞察力を非常に尊敬しており、彼女とそのチームがMidjourneyに参加し、プロダクトおよびデザインを軸としたより広い組織づくりを手伝ってくれる機会を得られることを嬉しく思う」と述べています。なお、Co-Starというサービス自体は、今後もバヌ氏の完全な管理・指揮のもとで独立して運営されるとされています。
3. Midjourneyの事業領域拡大 ― 独自アプリ誕生の可能性も
TechCrunchは、Midjourneyが、これまで画像・動画生成AIの企業として知られてきたものの、単独のスタンドアロンアプリを持たず、主にDiscordサーバー上でサービスを提供してきた点を指摘しています。その一方で、同社は、すでに医療分野の「Midjourney Medical」やスパ事業にも進出しており、今回の占星術アプリ買収は、この事業領域拡大路線のさらなる一手だと分析されています。
「Midjourneyは、製品ラインナップにおいて、かなり広い網を張っているように見える」
TechCrunchはまた、Co-Starの従業員24人からなるチームが今回の買収を機にMidjourneyに合流したことに触れ、同チームが消費者向けアプリの構築経験を持つことから、Midjourneyがついに独自のスタンドアロンアプリを持つに至る可能性があるとの見方を示しています。
