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中国Moonshot AI、次期モデル「Kimi K3」でAnthropicのOpus 4.8に迫る ― FT報道、パラメータ数2〜3兆規模

2026年7月16日、英フィナンシャル・タイムズ(FT)は、中国のAI企業Moonshot AIが、開発中の次期モデル「Kimi K3」について、Anthropicの「Opus 4.8」に匹敵、あるいは上回る可能性があると伝えた。これまでもMoonshotの「Kimi K2」シリーズは、オープンソースAI市場で高い評価を得てきたが、今回のK3は、さらに一歩進んだ位置付けとされる。本稿では、この報道の内容と、背景にある業界動向を整理する。


1. Kimi K3の概要 ― 中国発オープンウェイトモデルとして最大規模に


FTが匿名の情報筋を引用して報じたところによれば、Kimi K3は、中国発のオープンウェイトAIモデルとして史上最大規模になる見込みで、パラメータ数は、2兆〜3兆の範囲になるという。公開時期については「数日以内」とされている。

これまでのKimi K2モデルは、ベンチマークで高い順位を記録し、最新のフロンティアモデルに近い性能を示してきた。TechCrunchの記事によれば、「Moonshotの次期リリースであるKimi K3は、OpenAIやAnthropicといったクローズドソースモデルとの性能差をさらに縮めるものとされている」という。

2. 評価額315億ドルへ ― 加速する資金調達


性能面での動きと並行して、Moonshotの資金調達も進んでいるとされる。同社は評価額315億ドルでの新規資金調達を進めているとFTは報じている。同社は2026年5月にも、評価額200億ドルで20億ドルを調達したばかりであり、わずか2カ月あまりで評価額が1.5倍以上に伸びた計算になる。

3. 背景にある業界論争 ― クローズド型AIへの「高すぎる支払い」への懸念


今回の報道は、OpenAIやAnthropicのような、高額でクローズドソースのAIモデルに対価を支払う価値について、業界内で議論が再燃している最中に出てきたものだ。TechCrunchは、「業界関係者の間では、AI企業がChatGPTやClaudeといった製品の利用時に顧客が提出したデータを、何らかの形で抽出してしまうのではないかとの懸念がある」と指摘する。

3-1. 代替案を提示する経営者たち

こうした懸念を背景に、一部の経営者は、自社製品を代替手段として売り込んだり、あるいはDeepSeek、Z.ai、Moonshotなどが開発するような、より安価なオープンソースモデルを自社目的向けに再学習させることを企業に勧めたりしているという。TechCrunchは、「中国発のオープンモデルが、より高価なフロンティアモデルとの性能差を縮めるにつれて、この議論は勢いを増している」と述べている。

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