Apple、AIウェアラブル3製品を開発中——AirTagサイズのペンダント、スマートグラス、AirPodsに新機能
先月末、The Informationは、Appleが、カメラ搭載のAIウェアラブル端末——ユーザーのシャツにピン留めできるAirTagサイズのペンダント——を開発していると報じた。今回、Bloombergは、この端末を含む3つのAI搭載デバイスの開発が加速していると報じている。背景には、同様の製品をリリースする競合テクノロジー企業との競争がある。
1. AIペンダント——AirTagサイズ、カメラ搭載のウェアラブル
1-1. シャツにピン留めするデザイン
Appleが開発中とされるAIペンダントは、AirTag程度のサイズで、カメラを搭載し、ユーザーのシャツにピン留めできる形状だという。
具体的な機能の詳細は明らかにされていないが、カメラを備えたウェアラブル端末という特性から、視覚情報の取得や記録、あるいはリアルタイムでのコンテキスト認識などが想定される。
2. AIスマートグラス「N50」——2027年リリースを目指し、生産開始は2026年12月か
2-1. Meta、Snapとの競争が激化
Appleは、コードネーム「N50」と呼ばれるAI搭載スマートグラスの開発も加速させているとBloombergは伝えている。
この分野では既に競合が存在する。Meta(Ray-Ban Metaスマートグラスで成功を収めている)やSnap(2026年後半に「Specs」のリリースを計画)が、同様の製品を展開または準備中だ。
2-2. 高解像度カメラ搭載、2027年の一般リリースを目標
Appleの新しいスマートグラスには高解像度カメラが搭載される見込みで、Bloombergは「早ければ2026年12月に生産開始、2027年の一般リリースを目指している」と報じている。
従来のApple製品リリースサイクルと比較すると、比較的短期間での市場投入を目指している点が注目される。
3. AirPodsに新たなAI機能——既存製品ラインの拡張
Bloombergはさらに、AppleがAirPodsに新しいAI機能を追加する計画も進めていると報じている。
AirPodsは、既にAppleのエコシステムにおいて重要な位置を占めているが、AI機能の統合により、音声アシスタントとの連携強化や、より高度な音声処理、リアルタイム翻訳、コンテキスト認識などが可能になる可能性がある。
4. iPhoneとの連携、Siriが体験の中核に
4-1. 3製品すべてがiPhoneと接続
Bloombergによれば、これら3つのデバイスはすべてiPhoneに接続して動作するように設計されており、Appleのバーチャルアシスタント「Siri」が、ユーザー体験の中核要素となる。
これはAppleの従来戦略——エコシステム内でのデバイス連携を強化し、iPhoneをハブとして機能させる——に沿ったものだ。
4-2. スマートグラスは「上位モデル」として位置付け
報道によれば、スマートグラスは、「AirPodsやAIペンダントよりも高級で機能豊富」と位置づけられている。これは、価格帯や提供される体験の質において、スマートグラスが他の2製品よりも上位に設定されることを示唆している。
おわりに——AppleのAIハードウェア戦略が本格化
TechCrunchは、Appleに追加情報を求めたが、同社からのコメントは得られていない。
今回の報道が示すのは、AppleがAIをソフトウェアだけでなく、ハードウェアレベルで統合する戦略を加速させているという点だ。ペンダント、スマートグラス、AirPods——3つの異なる形態のウェアラブルデバイスに、それぞれAI機能を組み込むことで、ユーザーの生活のあらゆる場面にAIを浸透させる狙いがある。
Meta、Snapといった競合が先行する中、Appleがどのような差別化を図るのか、そして、SiriとiPhoneを中核とするエコシステムがどのように進化するのか——2027年に向けた動きが注目される。
