Klarnaに続け!IPO間近と噂されるフィンテック企業12選
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近年、フィンテック市場は拡大と変革の波を続けています。とりわけ「Klarna(クラーナ)」が新規株式公開(IPO)を計画しているというニュースは、他の有力なフィンテック企業にもIPOへの期待が高まるきっかけとなりました。実際のところ、多額のベンチャー投資を受けてきたフィンテック企業の中には、すでにIPOを検討・準備していると噂される企業が多数存在します。本記事では、「Klarnaの次に上場する可能性があるフィンテック企業」に焦点を当て、具体例や最新の動向を交えながら解説していきます。
1. フィンテックIPOへの期待と市場背景
1-1. クラーナの登場がもたらしたインパクト
スウェーデン発のKlarnaは、後払い(Buy Now, Pay Later: BNPL)を中心とした決済サービスで急成長を遂げ、ヨーロッパ最大級のフィンテック企業として知られています。KlarnaがIPOを計画していると公に報じられたことで、「次はどこが上場するのか?」という投資家や業界関係者の注目を集めています。
Klarnaのように、BNPLやデジタル決済をはじめとする新時代の金融サービスを提供する企業にとって、IPOはさらなる資金調達およびブランド認知度向上の絶好の機会です。特に近年は、世界的な金利動向や株式市場の変動が大きい反面、優良ユニコーン企業の上場への期待感は根強く残っています。
1-2. 「ベンチャー投資額」が示すIPO予備軍の存在

Crunchbaseなどのデータプラットフォームによれば、大規模なベンチャー資金を集めたフィンテック企業が多数存在し、その中のいくつかは既に“IPO候補”として業界で広く認識されています。多額の資金調達を行っている企業ほど、投資家の出口戦略(エグジット)における上場の可能性も高まるからです。企業の大きな成長エンジンであるベンチャー投資額は、その企業がIPOに踏み切るかどうかを左右する要因の一つといえます。
2. 有力候補: 米国フィンテック企業編
2-1. Stripe(ストライプ)
最も注目度が高いのはStripeです。同社は「最高額の評価を受けている非上場フィンテック企業」として知られ、これまでに多額の資金を調達してきました。具体的には、約2年前にシリーズIで65億ドルを調達して以降、株式市場へのプレッシャーはあっても上場には慎重な姿勢を続けています。
しかし、「StripeはIPOしなくとも資金調達に困らない」という見方が強いのも事実です。同社は2023年2月に、社員や元社員のストックオプション行使を目的とした株式売買(テンダーオファー)を発表し、評価額915億ドルを維持したとも報じられています。これはStripeがIPOを決断する時期をあえて急がない理由の一端ともいえます。
2-2. Chime(チャイム)
デジタルバンクとして急成長しているのが、Chimeです。米国サンフランシスコを拠点とする同社は「手数料無料の銀行口座」を武器に顧客数を増やし、これまでに23億ドル以上を調達しています。報道によれば、2022年頃から秘かにIPO申請を進めているとの噂があり、投資家たちの注目度も高い企業の一つです。
Chimeは2012年創業以来、一貫して「従来銀行の不便さを解消する」ことを使命として掲げてきました。金融包摂(Financial Inclusion)を意識したビジネスモデルと、若年層を中心に利用者が急増しているという点から、IPO後の成長を期待する声が業界内で多く上がっています。
3. クリプト&ブロックチェーン関連企業の動向
3-1. Circle(サークル)
Circleは米ドルに裏付けされたデジタル通貨(USDC)を開発・運用する企業として知られ、これまでに少なくとも11億ドルのエクイティ資金を調達しています。最近になって拠点をボストンからニューヨークへ移したことは、IPOに向けた準備と関連づけて語られることが多いです。
Circleは暗号資産業界を代表するような企業の一つであり、「規制対応や企業統治の整備をいち早く進めた企業」という評価も業界内で根強いとされています。
3-2. MoonPay(ムーンペイ)とRipple(リップル)
MoonPayは、「暗号資産の決済インフラ」を手がけるマイアミ拠点のスタートアップで、すでに6億5,000万ドルを超える大型調達を実現しています。つい最近も、ステーブルコインのインフラスタートアップIronを買収するなど、積極的な事業拡大を続けています。
また、Rippleはブロックチェーン技術を利用した送金ネットワークを展開し、暗号資産XRPの発行主体としても知られる存在です。「RippleがIPOを検討している」という話は長年業界内で囁かれており、米国証券取引委員会(SEC)との訴訟など法規制面の問題がクリアになり次第、上場に踏み切る可能性があると見られています。
4. 国際色豊かなフィンテックIPO候補
4-1. Airwallex(エアウォーレックス)— オーストラリア発
フィンテックIPO候補は米国企業に限りません。オーストラリアのメルボルンに拠点を置くAirwallexは、グローバルな決済プラットフォームを提供し、9億ドル以上の資金を調達しています。ユーザーには越境ECや国際送金を必要とする企業が多く、効率的な多通貨管理や決済を行える点で評価を高めてきました。上場すれば、アジア太平洋地域発のユニコーンとしてさらなる注目を集めるでしょう。
4-2. 東南アジアからの挑戦— Akulaku Group、Xendit、Mynt
東南アジア市場もIPOの「宝庫」と言われるほど、急成長企業が多い地域です。ジャカルタを拠点とするAkulaku GroupやXenditは、いずれも地域特有のニーズに合った決済ソリューションや融資サービスを展開し、多くの投資家から支持を受けています。
さらに、フィリピンのMyntはモバイル決済プラットフォーム「GCash」で急成長しており、同地域最大級のユニコーンの一つに数えられます。アジア新興国の広大な人口と急速なスマホ普及率は、フィンテック事業者にとって極めて魅力的な成長要因です。今後もIPOを視野に入れた動きが加速する可能性が高いでしょう。
5. 2025年はフィンテックIPOラッシュとなるのか?
5-1. 過去のIPOトレンドと市場環境
フィンテック業界の上場ラッシュは、2021年から2022年前半にかけてがピークと言われます。しかし、世界的な金利上昇やハイテク株の下落を背景に、多くのフィンテック企業は「評価額の維持」や「規制リスクの回避」などを考慮してIPO時期を遅らせる動きを見せてきました。
とはいえ、市場が完全に回復してから上場しようとすると、タイミングを逃しかねないという懸念も存在します。どの企業も「市場環境が完璧になるのを待っていると機会損失が大きい」というジレンマを抱えているのです。
5-2. 今後の展望 — 「完全なタイミング」は存在しない
「上場の好機はそう多くない」というのが、スタートアップ経営者や投資家の共通認識です。Stripeのように十分なキャッシュを保有している企業は、株式公開を慎重に検討できますが、ChimeやAirwallexのようにグローバル展開にさらなる資金を要する企業にとっては、IPOによる資金調達は魅力的な選択肢でしょう。
2025年にIPOラッシュがくると予測される理由としては、コロナ禍以降の経済回復が進み、世界的にも金融サービスへの需要がさらに拡大する見通しがあるからです。また、既存の大手金融機関によるフィンテック企業買収や提携が進むことで、市場の関心が一段と高まる可能性も否定できません。
KlarnaのIPO計画を受け、同様に大規模な資金を調達してきたフィンテック企業にも市場からの視線が注がれています。StripeやChime、Circleなどは、米国でも特に注目を集める存在ですし、国際的にはAirwallexやAkulaku Group、Xendit、Myntといった地域密着型のユニコーンもIPO候補として浮上しています。
現状の株式市場は、一部のハイテク銘柄が下落傾向にあるなど、決して好況とは言えません。しかし、IPOを希望する企業にとって「常に完璧な環境」は望めない以上、「資本を効率的に調達し、成長を加速させる」という戦略的な判断が下される可能性は十分にあるでしょう。2025年がフィンテックIPOの“花盛り”となるのか、それとも再び様子見の時期が続くのか。いずれにせよ、今後の動向は新しい金融エコシステムを担う企業の将来を占ううえでも大きな注目ポイントです。
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