ミステリー好きに遊んでほしい推理ADV・サスペンスADV名作選
金田一、ガリレオ、新参者が好きなら、たぶんハマる
推理アドベンチャーゲームというジャンルがあります。
事件が起きて、
話を聞いて、
現場を調べて、
少しずつ真相に近づいていくゲームです。
ゲームと言っても、反射神経を求められるアクションではなく、
物語を読みながら、自分のペースで考えていくものが多いです。
もし、金田一少年の事件簿が好きだったり、
ガリレオや新参者、古畑任三郎のようなミステリードラマが好きだったり、
映画やドラマで最後に伏線が回収される瞬間が好きなら、
推理ADVはかなり刺さる可能性があると思います。
自分が好きなのは、
難解な考察を延々と続ける作品というより、
事件が起きて、調べて、悩んで、少しずつ真相に近づいて、
最後にちゃんと答えが出る作品です。
物語が終わる時、
1+1が2で終わってほしい。
今回は、そんな自分が好きな推理ADV・サスペンスADVの中から、
今からでも比較的遊びやすい作品を中心に紹介してみます。
ちなみに、なぜ自分がここまで推理ADVに惹かれるのか、そしてこれまで遊んできたミステリーADVの評価については、別記事にまとめています。
推理ADVに惹かれる理由
https://note.com/stellanumber/n/ne833fa3d0a30/
ミステリーADV相性表
https://note.com/stellanumber/n/n1e987a9833a2/
今回の選考基準
単に「名作だから」という理由だけではなく、
今回は少し条件を絞りました。
選んだ基準はこんな感じです。
・今でも比較的買って遊びやすい
・ホラーすぎない、怖すぎない
・でも、少しだけゾッとする
・アクション要素が少ない
・仕事終わりに、お酒を飲みながらでも楽しめる
・終わったあとに嫌な気持ちだけが残らない
・最後にある程度、真相や答えが見える
もちろん、事件ものなので悲しい展開や重い話はあります。
ただ、後味の悪さだけで引っ張る作品は、今回はなるべく外しています。
また、対応プラットフォームについては、現在比較的遊びやすいものを中心に記載しています。
ただし、自分が実際に遊んだ機種と、現在購入できる機種が違う作品もあります。
なのでこの記事では、
「その作品を遊んだ時の自分の感覚」
を中心に紹介します。
評価の見方
各作品には、個人的な感覚で4つの目安を付けています。
クリア難易度:攻略サイトなしで進めやすいか
怖さ:ホラー要素や、不穏でゾッとする場面の強さ
操作の忙しさ:アクションや反射神経が必要かどうか
後味:終わったあとの納得感や救いの有無
あくまで自分の感覚です。
さらに最後に、その作品だけのオリジナル評価も入れてみました。
かなり主観ですが、むしろそこが一番その作品らしさかもしれません。
逆転裁判123 成歩堂セレクション
現在遊びやすい環境:Switch / PS / iOS など
クリア難易度:★★★★☆
怖さ:★☆☆☆☆
操作の忙しさ:★★☆☆☆
後味:★★★★☆
矛盾を見つけた時の快感:★★★★★
推理ADVの入口として、まず名前を挙げたい作品です。
弁護士の成歩堂龍一となって、
事件を調べ、証人の証言を聞き、
矛盾を突きつけて真相に近づいていく法廷バトルADVです。
キャラクターはかなり濃いです。
でも、事件の作りや伏線の回収はしっかりしていて、
「そういうことだったのか」と繋がる気持ちよさがあります。
証人の発言に違和感を覚えて、
証拠品を突きつける。
この瞬間が本当に気持ちいいです。
ただし、正直に言うとクリア難易度は少し高めだと思っています。
見た目はポップで遊びやすそうですが、
証拠品を突きつける場面がかなりピンポイントなことがあります。
「え、そこ?」
「その証拠をここで出すの?」
みたいな場面もあるので、初心者の人は詰まる可能性があります。
なので、自力クリアにこだわりすぎなくてもいいと思います。
詰まったら攻略サイトを見てもいい。
大事なのは、最後まで物語を楽しむことです。
ちなみに、逆転裁判は4・5・6もあります。
まずは『逆転裁判123 成歩堂セレクション』から遊ぶのがおすすめです。
そのうえでハマったら、『逆転裁判456 王泥喜セレクション』にもぜひ進んでほしいです。
個人的な好きな順でいうと、
3 → 2 → 1 → 5 → 6 → 4
くらいの感覚です。
やっぱり1〜3の完成度はかなり高いと思っています。
特に3は、シリーズを通して遊んだ時の回収感が素晴らしいです。
4・5・6は少しクセもありますが、逆転裁判の世界をもっと楽しみたい人には十分おすすめできます。
大逆転裁判1&2
現在遊びやすい環境:Switch / PS / Steam など
クリア難易度:★★★☆☆
怖さ:★☆☆☆☆
操作の忙しさ:★★☆☆☆
後味:★★★★★
なるほどう感:★★★★★
逆転裁判シリーズの中でも、個人的にかなり好きな作品です。
明治時代の日本とイギリスを舞台にした作品で、
成歩堂龍ノ介という主人公が、さまざまな事件に巻き込まれていきます。
逆転裁判らしい法廷パートの面白さはありつつ、
1と2を通した大きな物語の回収がとても気持ちいいです。
個人的には、
「最後に全部つながる感」
がかなり強い作品だと思っています。
いろいろな出来事や違和感が、
最後にひとつの線になっていく感じ。
そして、その瞬間に思うわけです。
まさに主人公そのまま。
なるほどう……!
なるほどう感:★★★★★
逆転裁判123より少し長い物語を楽しみたい人、
伏線回収の気持ちよさを味わいたい人にはかなりおすすめです。
ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女
現在遊びやすい環境:Switch など
自分が遊んだのはスーパーファミコン版です。
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★★☆☆
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★★☆
学校の怪談っぽいゾワゾワ感:★★★★★
自分が遊んだのはスーパーファミコン版です。
現在はSwitch版もありますが、そちらは未プレイなので、あくまで作品そのものの印象で紹介します。
この作品は、かなり良いです。
怖すぎるホラーではありません。
でも、学校、噂、過去の事件、少女の影。
そういう要素が絡み合って、じわじわゾッとする空気があります。
自分の中では、金田一少年の事件簿が好きな人にはかなり刺さりやすい作品だと思っています。
派手なアクションはありません。
ゆっくり話を聞いて、調べて、少しずつ真相に近づいていく。
まさに推理ADVらしい作品です。
同じシリーズに『消えた後継者』もありますが、
自分の記憶に強く残っているのは『うしろに立つ少女』の方です。
というか、『消えた後継者』はやった記憶が少し曖昧です。
なので今回は、
自分の中で強く残っている『うしろに立つ少女』を中心に紹介します。
EVE burst error R + EVE rebirth terror
現在遊びやすい環境:PS / Switch など
※販売形態は機種によって違うため、購入前に確認した方が良いです。
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★☆☆☆
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★★☆
大人のサスペンス感:★★★★★
EVEシリーズは、自分の中ではかなり思い入れのあるADVです。
『burst error』は、二人の主人公を切り替えながら進めていく構成が特徴です。
それぞれ別の場所で別の事件を追っているようで、
少しずつ物語の全体像が見えてくる。
この作りがとても良いです。
探偵ものとしての空気。
会話のテンポ。
事件の裏側に少しずつ近づいていく感じ。
大人向けのサスペンスADVとして、今でもかなり魅力があると思っています。
『rebirth terror』は『burst error』の続編にあたる作品です。
自分は一時期、リメイクだと勘違いしていましたが、普通に続編でした。
しかもプラチナトロフィーまで取っていたのに記憶が薄いという……。
7年前ならしょうがない、ということにしておきます。
ただ、EVEはやっぱり好きです。
推理ADV初心者の1本目というよりは、
逆転裁判やファミ探のあとに、もう少し大人っぽいADVを遊びたい人向けだと思います。
パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語
現在遊びやすい環境:Switch / iOS / Steam など
※前作に『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』があります。
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★★☆☆
操作の忙しさ:★★☆☆☆
後味:★★★★☆
人魚伝説の引力:★★★★★
『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、今回かなり推したい作品です。
前作に『FILE23 本所七不思議』があります。
こちらも都市伝説や怪談を扱った作品で、パラノマサイトというシリーズの空気を知るうえでは触れておきたい作品です。
ただ、今回メインで紹介したいのは『FILE38 伊勢人魚物語』の方です。
舞台は伊勢志摩。
人魚伝説、呪い、土地に残る噂、過去の事件。
そういった要素が絡み合いながら、少しずつ真相に近づいていく作品です。
怪談や伝承を扱っていますが、
ただ怖がらせるだけのホラーではありません。
むしろ魅力は、
「この土地に何があったのか」
「この伝承は何につながっているのか」
を調べていくミステリー部分にあると思います。
また、少し本筋とはズレますが、
海女の素潜りミニゲームも個人的には楽しかったです。
今回の記事では「アクション要素が少ない作品」を中心に選んでいますが、
このミニゲームは負担になるというより、
物語の合間の良いアクセントという印象でした。
怖すぎない。
でも、少しゾッとする。
そして、伝承や呪いの裏にある真相へ近づいていく感じが良い。
今回の条件にはかなり合っている作品だと思います。
『FILE23 本所七不思議』ももちろん良い作品ですが、
この記事では、今から遊ぶ一本として『FILE38 伊勢人魚物語』を推したいです。
探偵 神宮寺三郎 PRISM OF EYES
現在遊びやすい環境:PS / Switchなど
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★☆☆☆
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★☆☆
BARに憧れ度:★★★★★
神宮寺三郎シリーズは、大人の探偵ADVです。
派手な演出で引っ張るというより、
街、依頼人、事件、煙草、酒、BAR。
そういう空気を楽しむ作品だと思っています。
今回紹介する中でも、
「仕事終わりにお酒を飲みながら遊ぶ」
という意味ではかなり合っている作品です。
事件を追う面白さもありますが、
それ以上に、神宮寺三郎という探偵の世界に浸る感じがあります。
BARで静かにグラスを傾けるような世界。
現実ではなかなかできないけど、
だからこそ憧れる。
BARに憧れ度は文句なしの★★★★★。
静かな夜に、少し大人っぽい探偵ものを遊びたい人にはおすすめです。
レイジングループ
現在遊びやすい環境:Switch / PS / iOS など
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★★★☆
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★☆☆
村の不穏さ:★★★★★
レイジングループは、かなり濃い作品です。
閉鎖的な村。
因習。
人狼ゲームのような構造。
疑心暗鬼。
このあたりの要素が好きな人にはかなり刺さると思います。
ゲームとしてのクリア難易度は、そこまで高くなかった印象です。
操作が忙しいタイプでもありません。
ただし、怖さや不穏さは今回紹介する中でも強めです。
「少しだけゾッとする」より、
「けっこうゾッとする」寄りかもしれません。
なので、推理ADV初心者の最初の1本というよりは、
もう少し濃い物語に踏み込みたい人向けです。
でも、ハマる人はかなりハマると思います。
村の不穏さは、文句なしで★★★★★です。
STEINS;GATE
現在遊びやすい環境:PS / iOS / Steam など
クリア難易度:★★☆☆☆
怖さ:★★☆☆☆
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★★★
伏線回収の鳥肌度:★★★★★
シュタインズ・ゲートは、正確には推理ADVというより、
SFサスペンスADVだと思います。
ただ、
「最後に全部つながる快感」
という意味では、外せない作品です。
自分は、SF設定や世界観の理解が前面に出すぎる作品は、少し苦手なところがあります。
それでもシュタインズ・ゲートは面白かった。
序盤は少し独特です。
ノリもクセがあります。
でも、物語が動き出してからの引力が強い。
そして、伏線が回収されていく時の鳥肌感。
これはかなり強烈です。
推理ものという枠からは少し外れますが、
「伏線が最後に回収される物語が好き」
という人には、かなりおすすめしやすい作品です。
伏線回収の鳥肌度は★★★★★です。
ひぐらしのなく頃に
現在遊びやすい環境:Switch / PS / PC など
自分は原作PC版、DS版と思われる移植版、PS系の移植版、そして『奉』まで遊びました。
クリア難易度:★☆☆☆☆
怖さ:★★★★★
操作の忙しさ:★☆☆☆☆
後味:★★★★☆
読む体力:★★★★★
ひぐらしのなく頃には、かなり長く付き合ってきた作品です。
最初は原作PC版。
そのあとDS版だったと思いますが、携帯機版も遊びました。
PS系の移植版も遊んだ記憶があります。
最後に遊んだのは『ひぐらしのなく頃に奉』です。
なので、この記事では特定の版というより、
自分が遊んできた“ひぐらし”全体の印象として紹介します。
ゲームとして詰まる難しさは少ないです。
操作も忙しくありません。
ただし、読む量と物語の重さはかなりあります。
序盤の日常パートから、少しずつ違和感が積み上がっていき、
気づいた時には戻れないところまで連れていかれるような作品です。
怖さはかなり強めです。
今回の「怖すぎない」という条件からは、正直少し外れます。
なので、初心者に気軽にすすめる作品というより、
もっと濃い物語に踏み込みたい人向けです。
ただ、伏線の張り方、視点の変化、真相に近づいていく感覚は強烈です。
一度ハマると忘れられない作品だと思います。
読む体力は間違いなく★★★★★です。
番外編:今回は外したけど、本当は紹介したい作品
ここまで紹介した作品は、
「アクション要素が少なく、仕事終わりにお酒を飲みながらでも遊びやすい」
という条件で選びました。
ただ、本当は紹介したい作品がまだあります。
それが、
『ダンガンロンパ』と『超探偵事件簿 レインコード』です。
どちらもかなり面白いです。
でも、今回のコンセプトからは少し外れます。
理由は、少し疲れるからです。
時間制限があったり、
反射神経を使う場面があったり、
アクション要素があったりします。
仕事から帰ってきて、
お酒を飲みながら、
ゆっくり物語を追いたい時には、少しハードルが高いかもしれません。
もちろん、作品としては好きです。
でも今回は、番外編扱いにします。
ダンガンロンパ
クリア難易度:★★★☆☆
怖さ:★★★☆☆
操作の忙しさ:★★★★☆
後味:★★★☆☆
学級裁判の勢い:★★★★★
キャラクター、事件、学級裁判のテンポ。
どれもかなり強い作品です。
推理ADVとしてはかなり面白いです。
ただ、ノンストップ議論やミニゲームなど、
意外と操作が忙しい場面があります。
物語を読むだけではなく、
しっかりゲームとして向き合う必要がある作品です。
なので、今回の
「お酒を飲みながらゆっくり遊べる」
という枠からは外しました。
元気がある時に、しっかりゲームとして向き合うならかなりおすすめです。
1→2→3V と3作品あります。
超探偵事件簿 レインコード
クリア難易度:★★★☆☆
怖さ:★★★☆☆
操作の忙しさ:★★★★☆
後味:★★★☆☆
謎迷宮のクセ強さ:★★★★★
ダンガンロンパ制作陣らしい、クセの強い推理アクションADVです。
世界観、キャラクター、事件の見せ方はかなり魅力的です。
推理ものとしての面白さもあります。
ただ、謎迷宮パートなどにアクション要素があります。
面白い。
でも、疲れている時に気軽に遊ぶには少し重たい。
なので今回は番外編です。
元気がある時に遊ぶ作品としては、かなり良いと思います。
まとめ
推理ADVは、少し敷居が高く見えるジャンルかもしれません。
でも、ミステリードラマやサスペンス映画が好きな人なら、
かなり楽しめる可能性があると思います。
自分で現場を調べて、
証言を聞いて、
違和感を見つけて、
真相に近づいていく。
映画やドラマを「見る」のとは少し違って、
自分が事件の中に入っていく感覚があります。
今回紹介した作品は、それぞれ方向性は違います。
逆転裁判のように、矛盾を突きつける快感がある作品。
大逆転裁判のように、最後になるほどう感がある作品。
ファミコン探偵倶楽部のように、少しゾッとする空気を味わう作品。
EVEや神宮寺三郎のように、大人のサスペンス感を楽しむ作品。
パラノマサイトのように、人魚伝説の謎に引き込まれる作品。
レイジングループのように、不穏な村に踏み込む作品。
シュタインズ・ゲートやひぐらしのように、濃い物語に飲み込まれる作品。
どれも違う魅力があります。
ただ、自分が好きなのはやっぱり、
最後にちゃんと答えが見える作品です。
物語が終わる時、
1+1が2で終わってほしい。
そんな人には、推理ADVというジャンルはかなりおすすめです。
