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#338 練習不足、その言葉の意味とは?

長野市を中心に活動するSTEPでは、日々バスケットボールの個別指導を行っています。

その中で僕が特に大切にしているのが、
“基礎の基礎”と“考え方”です。

派手な技術や目を引くプレーではなく、もっと手前にある土台の部分。
そこを細かく見ていくことを、あえて丁寧に行っています。

そして、基礎を細かく指導していると必ず出てくるものがあります。
それが「出来ないこと」です。

ドリブルが安定しない
シュートがブレる
動き出しが遅れる
身体の使い方がぎこちない

一見すると“よくあること”ですが、STEPではそれを見逃しません。
そして僕は、その子にこう問いかけます。

「なんで出来ないんだと思う?」

この問いに対する答えは様々です。

「センスがないから」
「苦手だから」
「下手だから」

子どもたちは、こういった言葉を口にすることがあります。
ですが、僕はそのどれも違うと考えています。

結論から言えば、出来ない理由はシンプルです。
それは「練習不足」です。

ただ、ここで一つ大切なことがあります。
この“練習不足”という言葉は、決して「サボっている」という意味ではありません。

むしろ多くの子どもたちは、しっかり練習しています。
チーム練習にも参加しているし、試合にも出ているし、家でボールを触っている子もいます。

それでも出来ない。なぜか。

答えはシンプルです。
「そういう練習をしてこなかったから」です。

そしてもう一歩踏み込むと、回数としてはやっていても、
その動きのどこを意識するのかが分からないまま繰り返していることも多くあります。

例えばドリブル。
試合の中でドリブルはたくさんします。1対1でも使いますし、速攻でも使います。

ですが、

・姿勢
・ボールの位置
・指先の使い方
・リズム
・目線

こういった“基礎”を意識して練習する機会は、意外と多くありません。
特にチーム練習では他にやることがたくさんありますから、「それどころではない」という気持ちも十分わかります。

シュートも同じです。
入るか入らないか、という結果に目が向きやすいですが、

・ボールの持ち方
・リリースの指
・肘の向き
・下半身の使い方
・タイミング

こういった部分を細かく分解して練習する機会は限られています。

つまり、

「出来ない=能力がない」ではなく、
「出来ない=その要素を練習していない」というだけの話なのです。

ここで一つ、誤解されやすいことがあります。
それは「基礎をやらないと試合で活躍できないのか?」という点です。

結論から言えば、そんなことはありません。
基礎をすっ飛ばしても、試合で活躍することはできます。

スピードや身体能力で抜ける選手もいますし、複雑なドリブルムーブを覚えて武器にすることもできます。

ですが、ここに一つ落とし穴があります。
それは「その先で止まりやすい」ということです。

レベルが上がったとき、相手が強くなったとき、プレーの精度が求められたとき、壁にぶつかります。

そのときに必要になるのが“基礎”です。

基礎が身についている選手は、なぜ出来ないのかが分かり、どこを修正すればいいかが分かり、改善のスピードが早いです。

一方で、基礎を飛ばしてきた場合は、原因が分からず、何を直せばいいか分からず、とりあえず別の技でごまかす形になりやすくなります。

いわゆる“表面スキル”で乗り越える状態です。
その場はなんとかなっても、根本的な解決にはなっていません。

STEPでは、この状態を避けたいと考えています。

だからこそ、基礎をやります。細かく見ます。出来ないことを見つけます。
そして、もう一度問いかけます。

「なんで出来ないんだと思う?」

その答えが「練習不足」だと分かれば、やるべきことはシンプルです。

その出来なかったことを、練習する。それだけです。

難しい特別な方法は必要ありません。
地味でシンプルで、繰り返しの多い練習。ですが、それが一番確実に変化を生みます。

そしてもう一つ大切なことがあります。
それは「出来ないことが見つかるのは良いこと」という考え方です。

出来ないことが見つかるということは、伸びしろが明確になり、やるべきことが分かり、成長のスタートラインに立てるということでもあります。

逆に、なんとなく出来てしまっている状態の方が、課題が見えないまま時間だけが過ぎていくため、怖いこともあります。

STEPでは、

出来ないことを見つける

理由を考える

練習する

出来るようになる

このサイクルを大切にしています。

「練習不足」という言葉はネガティブに聞こえるかもしれません。
ですが本質は、「まだ伸びる余地がある」という意味です。

センスでも、才能でもなく、“積み重ねで変えられる領域”がそこにあります。

前回の記事でも書きましたが、それを「センス」という領域で済ませてしまうのは、まだ早いと僕は考えています。

出来なかったときに落ち込む必要はありません。
やるべきことはシンプルです。

その出来なかったことを、もう一度丁寧に練習すること。

それを繰り返していけば、必ず一歩ずつ前に進んでいきます。

そしてもし、

「何をどう練習すればいいのか分からない」
「そもそも自分の課題が分からない」

そう感じている場合は、前回の記事も合わせて読んでみてください。
理解が、より深まるはずです。

STEPは、その一歩を一緒に積み重ねていく場所です。


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