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第3回|水晶とラピスラズリの話。透明と深い青が、あなたに教えてくれること



パワーストーンに興味はあるけど、どこから始めればいいかわからない。

そう感じていた方に、まず手に取ってほしい石があります。
今回紹介するのは、パワーストーンの世界でいちばん「はじめの一歩」に近い二つの石。

水晶とラピスラズリ。

一見まったく違うように見えて、この二つは不思議なほど相性がいいんです。
今日はそのことを、少しずつお話しできたらと思っています。



水晶 ―すべての石の、出発点―


パワーストーンを調べていると、かなりの確率で水晶の話が出てきます。

「万能の石」「浄化の石」と呼ばれることが多く、ほかの石のエネルギーを整えてくれる存在とされています。スピリチュアルの文脈では「マスターヒーラー」とも言われていて、なんだかすごそう、と思いつつも、透明でシンプルすぎて地味かも…と後回しにしていた方もいるんじゃないでしょうか。

わかります。わたしも最初そうでした笑

実はわたしが初めて買ったパワーストーンが、水晶のブレスレットだったんです。
旅先の神社で売られていたもので、「パワーストーンというより、お守りかな」という感覚で手に取りました。当時はそんなに深く考えていなかったけれど、今思うとその選択はよかったな、と思っています。はじめの一つに水晶を選んでいたこと、なんだかちゃんとしていたな、と笑

でも水晶の歴史を調べると、その奥深さに驚きます。
古代ギリシャでは、水晶は「永遠に溶けない氷」だと信じられていました。それくらい、澄んで硬くて神秘的な存在として扱われていたんです。日本でも、神社の御神体や神具として長く用いられてきた石。縄文時代の遺跡からも出土しているほど、人と水晶の関係は古くて深い。

スピリチュアルな意味では、「思考を整える石」と言われています。
頭の中がぐるぐるしているとき、情報が多くて疲れているとき。そういう状態のときにそっと手元に置きたい石なんです。チャクラとの対応で言えば「クラウンチャクラ」、頭のてっぺんのエネルギーを司る場所とつながっているとされています。

ファッションとして考えると、水晶の透明感は本当に合わせやすい。
どんな素材にも、どんな色にも、すっと溶け込みます。かえってクリアな石の方が今っぽく見える瞬間って、あると思うんです。

Celine が「クリスタルのシンプルさ」を推していたり、近年のミニマルジュエリーの流れの中でも、透明な石への注目は静かに続いています。派手さがないぶん、纏う人のセンスがそのまま出る石、という感じがして、それがまたいいなと思っています。

まず一つ、パワーストーンを持ちたいなら。
わたしは迷わず水晶をすすめます。



ラピスラズリ ―星空を閉じ込めた、意志の石―


深い青の中に、金色のきらめきが散らばっている。

ラピスラズリを初めて見たとき、「石というより絵画みたい」と思いました。
あの金色の粒は「パイライト」という鉱物が混じったもので、自然がつくった偶然の模様なんです。だから二つとして同じものがない。そこもまた、この石の魅力だと思います。

歴史の話をすると、ラピスラズリは驚くほど長く人に愛されてきた石です。
古代エジプトでは、ファラオ(王)の装飾品や棺に使われていました。あのツタンカーメンの黄金のマスクにも、ラピスラズリが埋め込まれています。中世ヨーロッパでは、この石を砕いて絵の具にしていました。「ウルトラマリン」という、当時もっとも高価な青。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の空の青も、ラピスラズリ由来の色だとされています。

王と芸術家に愛されてきた石。

スピリチュアルの文脈では、「直感と知性を高める石」とされています。
対応するのは「第三の目のチャクラ」(眉間のあたり)。自分の本音や内なる声に気づきたいとき、大事な決断をしなければならないとき、なんとなく「これでいいのかな」と迷いが続いているとき。そういう状況の方にそっとすすめたい石です。

また、「コミュニケーションを助ける石」とも言われています。
前回紹介したターコイズも喉のチャクラとつながる石でしたが、ラピスラズリは「自分の本当の気持ちを言葉にする力」を育てるような印象があります。

ファッション文脈で見ると、ラピスラズリのネイビーとゴールドの組み合わせは、ここ数年でじわじわと復権しています。ヴェルサーチェやビアンカ・スパルム(Bianca Sperume)などのハイジュエリーラインで天然石使いが続いていて、その中でも「育ちのよさを感じさせる青い石」としてラピスラズリは存在感を持っています。コンサバな装いにも、ボヘミアンなスタイルにも、どちらにもきれいに馴染む。そのバランス感が、今っぽいんだと思います。



コラム|「これ、違う石だった」問題

石を買い間違えたことがある方、実は少なくないと思っています。

わたしもあります。セレクトショップで一目惚れして買った石が、帰ってから調べたらソーダライトだった、ということが笑

お店に説明書きがなくて、深い青と白い模様を見て「ラピスラズリだ」と勝手に思い込んで買ったんです。当時はまだ知識がなくて、見た目だけで判断していました。

ソーダライトはラピスラズリにとてもよく似た石で、同じ青系、同じ白い模様が入ることもある。でも金色のパイライトがほとんど入っていなくて、色味も少し明るめ。「幸運や直感に効く石が欲しい」と思って選んだのに、あとから調べてみたら別の石だった、というわけです。

ソーダライト自体も素敵な石なので、結果としてよかったんですが笑
でもそれからは、買う前に少しだけ調べるようになりました。

⚠︎ターコイズの場合は、もっと注意が必要です。
ターコイズは偽物や染色品が特に多い石として知られています。安価なハウライトという白い石を青緑に染めたものが「ターコイズ」として売られているケースが多く出回っていて、見た目だけではなかなか判断しにくい。選ぶときのポイントは、「ナチュラルターコイズ」と明記されているか、信頼できるお店かどうか、そして極端に安すぎないかを確認すること。天然の石は、相応の価格がするものなんです。

石選びは「なんとなく」でいいと思っているけど、買うお店は慎重に選ぶ。そのバランスが大事かなと感じています。



今回紹介した二つの石の中で、どちらかが「なんとなく気になる」と感じた方はいますか?

パワーストーンは「なんとなく」の感覚から選ぶのが、実はいちばんいい気がしています。理由はあとからついてくる。そういう石との出会い方が、わたしはすきです。

次回は、「金運の石」特集をお届けしようと思っています。タイガーアイ、シトリン、ルチルクォーツ。どれも「金運」という言葉と結びつけて語られることが多い石ですが、それぞれ全然違う個性を持っています。お楽しみに。



このnoteは、パワーストーン × ファッション × スピリチュアルをテーマに、体験と感覚を正直にお届けしています。専門家ではなく、ただ石が好きな普通の人間が書いています。


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